犬がドッグフード未消化の状態で吐く理由|原因や対策、消化によいドッグフードも紹介

犬吐くドッグフード未消化

 猫はよく吐きやすい動物と言われていますが、犬も同様で吐きやすい動物と言われています。四足歩行の形態に関係しており人間のような縦からの胃ではなく横向きで並行しているからと考えられています。愛犬の吐く姿を見たり、吐いたものを見つけてしまうと飼い主とすれば心配になることでしょう。

犬が吐く場合には、いくつかの種類が考えられ、一般的に嘔吐と吐き出しが主な原因として挙げられます。そこで今回は、吐き出しにスポットを当て、犬が未消化のドッグフードを吐いた際の原因と対策方法をご紹介します。

犬が未消化のドッグフードを吐いた際に考えられる主な原因

犬が未消化のドッグフードを吐いた際に考えられる主な原因

吐出と呼ばれる犬の吐き出しは、ドッグフードを口に入れて胃に入る前に食道から逆流して吐いてしまう状態のことを指します。では、何故犬は未消化のドッグフードを吐いてしまうのでしょうか。まずは、吐出の主な原因と考えられる5つを挙げた上で、深掘りし紹介します。

フードの粒が大きい・形状が食べにくい

ドッグフードは大きさも超小粒から1㎝以上のものまでさまざまあり、選ぶ時にも迷うものです。犬の種類によって小型犬から大型犬までいることも周知の如くで、意外なことに大型犬だからと言って大粒が良いかと言うとそうではないことが分かっています。実際、粒が大きくて食べている間に吐き出してしまう大型犬もいるのです。

また、形状も骨の形やドーナツ型、細長型、楕円形とそれぞれの犬に合わせて多様化されており、その犬によって食べにくい形状のものは吐き出す傾向にあります。

アレルギー

未消化のドッグフードを吐き出してしまう原因として、食物アレルギーの可能性も考えられます。ドッグフードの種類が豊富になってきた現代において、その反面アレルギー反応を起こす食材も多くなってきました。

中でもたんぱく質に起因することが多いようで肉・魚はもちろんのこと、穀類や野菜の中にもたんぱく質が含まれています。こうしたたんぱく質の免疫の過剰反応によって症状が出るのです。ドッグフードを変えた場合でも、何かしら特定された食物にアレルギー反応を起こす可能性もあります。

早食いした

最近は動物番組が放送されることも多く、紹介される中には犬が早食いをして困るというお悩み相談も多く見ました。早食いをすると時間をかけて消化していくところ、消化しきれなくなるためそのままの形で吐き出してしまうのです。

正に未消化のドッグフードを吐き出していることに間違いありません。人間でも食べる時に余分な空気が入ることでむせてしまう事がありますが、犬も同様余分な空気と一緒にドッグフードを食べてしまい逆流現象が起こるとも言えます。

異物を食べた

異物を食べた

犬が異物を誤飲してしまったという話を耳にする機会は多いのではないでしょうか。留守をしていた時やちょっと目を離した隙に食べてはいけない異物を口に入れてしまうことはよくあることなのです。この場合、吐き出せたら良いのですが、下から出るのを待たなければならないようなケースも考えられます。

散歩途中では葉っぱや枝を食べたことで、胃を刺激し吐き出す事もあるようです。また、猫草もあるように犬も草を食べることで、意図的に吐き出し胃の中を綺麗にすることもあります。

新しいドッグフードが合わない

新しいドッグフードに変えたことで、犬の吐き出しの症状が表れることがあります。犬も何かしらのストレスがかかると消化器系に影響することが考えられるのです。環境の変化のような大きなストレスからドッグフードを変えて合わなかったと言うちょっとしたことまで、犬はストレスを感じてしまいます。

新しいドッグフ-ドにいきなり切り替えてしまうと胃がびっくりして、ストレス性の吐き出しに繋がるのです。切り替える際には少しずつ新しいドッグフードを混ぜて慣らしていく必要がありますし、根気良く犬に合うドッグフードを見つけることが重要となります。

犬が未消化のドッグフードを吐く場合の対策方法

犬が未消化のドッグフードを吐く場合の対策方法

これまでは、犬が未消化のドッグフードを吐く原因についてご紹介してきました。さまざまな原因があることが分かった上で次に対処はどのようにすれば良いのか、飼い主にとっても気になる所です。そこで続いて、犬が未消化のドッグフードを吐き出す場合の対策方法を詳しく見ていきましょう。

食事は適量を与える

人間もそうですが食事と運動が大事なように、犬も先ずは食事に気を付けてあげることが飼い主として必須事項です。一度食べ過ぎてしまって胃腸の働きが鈍った状態のまま次の食事を摂った場合、胃で消化できないまま口にしたドッグフードを未消化で吐き出してしまうことがあります。

食事について愛犬のおねだりに、ついつい与え過ぎてしまうことはありませんか?今では食べ過ぎ防止のドッグフードの器も販売されていますので活用してみるをおすすめします。全ては犬のためと割り切って、1回の食事の量を愛犬に合わせた適量にすることも吐出対策と言えるでしょう。

ふやかす

犬が吐いた場合、ドッグフードをふやかすと良いと聞かれた方も多いことでしょう。実際どうなのでしょうか。未消化のドッグフードを吐いた場合、先ほどからもありますように胃で消化しきれていないことが大きく影響しています。

消化しやすくするためには、ドッグフードの少量をお湯でふやかして数回に分けて与えることも1つの手立てです。食べやすくなりますし、消化吸収の負担も軽くなり未消化の吐き出しを防ぐことが出来ます。ドッグフードをふやかす方法は、胃腸の弱い犬にも適用可能です。

食べやすい消化の良いドッグフードを与える

今やドッグフードの種類も豊富で症状別、年齢別から成分も配慮されたものまで、犬の状態や好みに合わせたドッグフードは多岐に渡ります。未消化のドッグフードを吐くことが見られた場合、ドッグフード自体食べやすい消化の良いものを選ぶことも重要です。

栄養価が高いドッグフードでも、消化吸収されなければ意味のないものとなってしまいます。中にはキャンペーンでお試しが出来るドッグフードもありますので、消化吸収を謳っているドッグフードを調べて試してみてはいかがでしょうか。

運動量を増やしてみる

運動量を増やしてみる

未消化のドッグフードを吐き出す原因として、運動不足も考えられています。犬にとって大事な食事と運動の両輪の中、猫とは違い犬にとって運動は必要不可欠です。定期的なお散歩は大事とは言え、それぞれの生活事情によって中々実行出来ないこともあるでしょう。

人間と同じで、ストレスによって自律神経が乱れると消化不良を起こしやすくなります。飼い主として自律神経を整えてあげる工夫をしていくことが重要なのです。ストレスを緩和するためにも運動量を増やすようにして犬の運動の時間を作るよう心掛けましょう。

犬が未消化のドッグフードを吐いた!病院へ行く目安

犬が未消化のドッグフードを吐いた!病院へ行く目安

犬が未消化のドッグフードを吐いてしまった場合、病院に連れていくべきかどうか迷う方も多いのではないでしょうか。愛犬が吐いたという事象に気が動転して、大丈夫なのかと心配になるのは当然のことです。ここでは病院へ連れて行く場合、何を目安にすれば良いのかを詳しく掘り下げていきます。

嘔吐の回数が多い

先ずは、嘔吐の回数はどのくらいなのかをチェックする必要があります。1日に3回以上嘔吐を繰り返していたり、1日どころではなく毎日嘔吐を繰り返しているなど、嘔吐の回数が多い場合は動物病院で受診すべきでしょう。

正常な範囲内か重症度が高いのか、素人判断では難しいものがあります。動物病院に連れて行くこと自体が負担になるのはないかといろいろな考えも浮かぶかも知れませんが、気になる場合はまず動物病院へ予め電話で相談してみてはいかがでしょうか。

食欲がない

未消化のドッグフードを吐いたとしても、その後の様子を見ていて時間をおいて何事もなかったかのようにケロッとしてドッグフードを食べていることもあります。ですが、心配なのは食欲がない場合です。

吐いた後の犬の状態を観察して食欲不振、食欲が全くないと分かった時は、一度病院で診てもらった方が良いでしょう。重症性はないと診断されればこの上ない事ですし、何かしらの病気に罹っているとすれば適切な治療をお願い出来る訳ですから犬にとっても飼い主にとっても安心です。

吐出物の色や匂いがおかしい

吐出物がドッグフードそのままですと先ほどにもありますように、消化しきれないまま吐き出してしまったことになります。ですが、色がついていたり匂いがおかしい場合は注意しなければなりません。色と言っても黒・茶・赤・黄・緑とさまざまです。

赤や黒、血の匂いがした場合、血液が混じっている可能性が高いと分かりますので病院へ連れて行くことの判断は早いと言えます。他の色の吐出物だったすれば素人判断では危険です。また便臭がした場合も消化器官の閉塞かも知れませんから、病院へ連れて行き先生にお任せしましょう。

嘔吐以外の症状もある

嘔吐と併せて嘔吐以外にも症状が出た時には要注意です。元気がない、ぐったりしている、下痢、熱がある、おしっこが出ないなど明らかにいつもと違う様子があるならば、病院に連れて行く必要があります。

嘔吐だけでも場合によっては病院へ連れて行くべきところを、嘔吐以外の症状が現れるという事は消化器の閉塞や炎症、腫瘍など深刻な病気に罹っている可能性もあります。また、消化器以外にも腎疾患や肝疾患、ウィルス感染なども考えられるため、早目に受診した方が良いでしょう。

病院を受診する際に確認しておきたいポイント

病院を受診する際に確認しておきたいポイント
ポイント
  • いつ吐くのか、吐いた回数、頻度を把握する
  • 吐いたものを写真や動画に撮っておく
  • 吐いたものの色や匂いをチェックしておく
  • 吐いた後と、吐く前の様子
  • うんちの状態

いざ病院に連れて行こうとなると慌ててしまいがちですが、病院に連れて行く前に飼い主としてしておかなければならない事がいくつかあります。押さえておきたいポイントを上記にまとめました。いつ吐くのか、吐いた回数、色や匂いのチェックなどこまめに記録しておくことが重要ポイントです。

また、どのような状態だったのかを写真や動画に撮っておくことも忘れてはなりません。病院の先生の判断基準となるからです。吐く前と吐いた後の様子の違いも、医師を前にして正確に伝えられるよう整理しておきましょう。うんちの状態を把握して、犬のうんちを少量取り病院へ持って行くことも病院での処置が迅速化される1つです。

消化によいドッグフードおすすめ3選

消化によいドッグフードおすすめ3選

今食べているドッグフードからの切り替えを検討するさい、消化によいドッグフードにはどのようなものがあるのか気になるところではないでしょうか。犬の吐出や嘔吐する姿を見るのは、飼い主にとってとても辛いことです。

ドッグフードで少しでも解消出来れば、犬にとっても飼い主にとってもこれほど好都合なことはありません。おすすめの消化吸収のよいドッグフードを3商品ご紹介します。

消化によいドッグフードおすすめ①ブッチ

価格800g/1,430円
内容量178円/100g
対応年齢子犬・成犬・シニア犬用
主な原材料ビーフ33%、ラム25%、チキン18.5%

無添加ドッグフード「ブッチ」は獣医師推奨の人気ドッグフードです。上記はブッチのベストセラー「ブラック・レーベル」で、他には主原料チキンの「ホワイト・レーベル」、主原料チキン・フィッシュの「ブルー・レーベル」があります。

ブッチは環境規制が世界一厳しいとされるニュージーランド産の原材料を使用しており、人工添加物やグルテンフリーなので、小麦などグルテンアレルギーをもつワンちゃんや、添加物が気になる飼い主さんにおすすめのフードです。

また、犬本来の食性である生肉に近い栄養がバランスよく配合されており、調理方法にもこだわりがあり、低温で蒸気過熱後すぐにパック詰めすることで素材の風味が活かされワンちゃんの食いつきが良いことも人気の秘密です。

さらに、水分含有度最大約75%の豊富な水分量と必須脂肪酸・オメガ3・オメガ6と言った自然由来の栄養素も配合しており、内側からも愛犬の健康をサポートしてくれます。

ブッチはSNSでも話題になるほどの人気で、愛犬にはいつまでも健康で長生きをして欲しいのは飼い主の願いです。食いつきよく、ウェットタイプのドッグフードなので愛犬の吐き出しが気になる飼い主さんにもおすすめと言えるでしょう。

消化によいドッグフードおすすめ②和漢みらいのドッグフード特別療法食IC(胃腸用)

和漢みらいのドッグフード特別療法食IC(胃腸用)
出典:楽天市場
   価格   1㎏/5,720円
内容量572円/100g
対応年齢幼犬・成犬・老犬
主な原材料生肉(鹿,魚)、国産雑節、玄米、大麦、サツマイモ、菜種油、胡麻、
米ぬか、卵殻カルシウム、和漢植物、サチャインチオイル

製薬会社だからこそ研究開発され可能となった業界初の画期的な和漢シリーズのドッグフードは、ドッグフードだけではなく89種類の和漢植物やサプリ成分が配合されています。長寿、シニアの総合栄養食から腎臓、肝臓など病気や体調別にバリエーションも豊富です。

通常アレルゲンカットと消化器系栄養補給と別々だったケアを同時にケアし、プラス健康長寿のための漢方・高栄養価食品補給の3つの役割を実現しました。また漢方にはにがいイメージが付きものですが、「美味しく食べる和漢の世界」とある通り味にもこだわりと自信が感じられます。愛犬の消化系が気になる方はお試しされてはいかがでしょうか。

消化によいドッグフードおすすめ③馬肉自然づくり

   価格   1㎏/3,480円
内容量348円/100g
対応年齢成犬~高齢犬
主な原材料馬肉、鶏肉、玄米、大麦、黒米、きなこ、かつお粉、米ぬか、馬油、おから、
ハト麦、たまご、わかめ、小松菜、昆布、ビール酵母、卵殻カルシウム

馬肉自然づくりは馬肉専門店から生まれたこだわりのドッグフードです。

先ず馬刺し専門店だからこその新鮮な馬肉を主原料としていることが挙げられます。人間用にさばいた馬肉の端材が使われているため、新鮮なほど美味しく品質も高いとされている馬肉を贅沢に取り入れる事が実現されました。

2つ目のこだわりは、原材料の馬肉は「人間用」として最高レベルの厳しい検査をクリアしていることです。そして、営利主義に走らず毎日製造方法を微調整し丁寧に作られています。凝縮された栄養たっぷりのドッグフードを提供しているのです。

スタッフもチェックするためにドッグフードを食べるほどのこだわりの強さです。栄養がバランス良く含まれている新鮮な馬肉を使用することは高たんぱくなのに低脂肪低カロリーを実現させており、愛犬の健康をサポートします。また、化学物質オールフリーですし消化吸収性も高く、安心して与えることが出来る優れものです。

犬が未消化のドッグフードを吐く原因と対策 まとめ

犬が未消化のドッグフードを吐く原因と対策をご紹介しました。犬の吐く姿や吐いたものを見ることは、心配が先に立って頭が回らなくなるものです。一番迷うのは病院に連れて行くべきかどうかの判断でしょう。

側にいる飼い主にしか出来ないことですから、冷静になってよく観察することが大切です。病院に連れて行く場合は、下準備をしっかりとして迅速に診療してもらえるように心掛けて下さい。