愛犬の腎臓ケアにおすすめのドッグフード10選

犬を室内飼いで家族として飼育する家庭が増えたことや獣医学の進展により犬の寿命は年々伸びる傾向にあります。

家族の一員である愛犬と少しでも長く一緒に過ごせるのは飼い主にとって嬉しいことです。一方で、高齢犬特有の病気への注意やケアが必要です。

今回はそんなシニア犬がなりやすい病気の中でも腎臓病にスポットをあて、対策や治療法、ドッグフードの選び方やおすすめのドッグフードなどをご紹介します。

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2023.09.14

【監修者】ban動物看護師

ペットトリミング・ドッグトレーニングの専門学校を卒業後、田舎の小さな動物病院で動物看護士として4年間勤務。全国に200店舗以上の店舗数をもつペットショップの本社にて3年間勤務したのち、現在は大好きなペットの分野を中心としたウェブライターとして活動している。

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腎臓病とは？

腎臓病とは本来おしっこを作って身体の老廃物を外に出す機能を行っている腎臓が何らかの原因で弱ってしまい老廃物がうまく排出できなくなる病気です。

排出ができなかった老廃物が身体に溜まってしまうことで、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。

腎臓病には急性腎不全と慢性腎臓病の2種類が存在します。

急性腎不全

急性腎不全は尿路結石や食中毒、熱中症など何らかの病気と併発して発症する場合が多いです。

急性腎不全を発症した場合、腎臓の血流が著しく低下し、嘔吐や下痢、脱水症状など様々な症状が表れ数日で命を落とす可能性もあります。

慢性腎臓病

慢性腎臓病はゆるやかに腎臓の機能が低下していきます。初期は無症状の場合が多いですが、徐々に飲水量や尿量が増えるようになります。

さらに悪化すると嘔吐や貧血、下痢、痙攣などの症状が徐々に表れ残念ながら回復をすることはありません。

腎臓病の治療法

急性腎不全の場合、まずは原因となっている病気を治療することが大切です。治療法としては原因となっている病気を治療しながら腎臓の機能をサポートする点滴を行うことがあります。

腎臓の機能をサポートする点滴を行うことで、徐々に腎機能が回復し元通りの生活を送れるようになることも多いです。しかし、腎機能が完全に回復しなかった場合は慢性腎臓病へ移行するため、腎臓病の治療を行いましょう。

慢性腎臓病の場合は残念ながら現在の医療では治すことができません。点滴や療法食などで腎機能をサポートし慢性腎臓病の進行が緩やかになるようにサポートを行いましょう。

治療法としては、点滴をすることで脱水を防ぎ、老廃物をできるだけ沢山おしっことしてだせるようにする方法がポピュラーです。また、老廃物を引き起こす元となるタンパク質や塩分は最小限に抑えた両方食を与え老廃物が身体にたまらないようにすることも大切です。

腎臓病のワンちゃんのドッグフード選びのポイント

実際に愛犬が慢性腎臓病と診断された場合、どのようなドッグフードを選んだ方が良いのでしょうか。慢性腎臓病の犬のドッグフード選びのポイントを3つご紹介します。

①タンパク質の量が調整されているものを選ぶ

本来肉食メインである犬にとって、タンパク質はとても大切な栄養素です。しかし、タンパク質は摂取することで老廃物とインドキシル硫酸が生成されるため、腎臓の機能が低下し老廃物を出すことができない犬にとって体に悪影響を与えます。

しかし、タンパク質は体を構成するために最も重要といっても過言ではない栄養素なので、完全に排除してはいけません。腎臓病に配慮しながらタンパク質がバランスよく配合されているドッグフードを選ぶことが大切です。

②塩分の量が調整されているものを選ぶ

腎臓の機能が低下すると塩分と水分の排出が充分にできなくなります。さらに、腎臓の機能が低下することで血圧を調節する機能が衰えるため、血圧が上昇しやすいです。

しかし、塩分は生きるために必要な栄養素でもあります。腎臓病の犬にとって塩分量がバランス良く配合されたドッグフードを選ぶように心がけましょう。

また、タンパク質や塩分はメインで与えるドッグフードだけでなく、オヤツなどにも含まれています。腎臓に配慮した食生活を心がけましょう。

③人工添加物が入っていないものを選ぶ

犬が腎臓病になるとタンパク質や塩分に気をとられてしまい、原材料や添加物のことを忘れてしまいがちです。愛犬の健康をサポートするために人工添加物が入っていないドッグフードを選びましょう。

シニアの犬の場合、人工添加物が配合されているドッグフードを食べ続けると身体に悪影響を与え腎臓以外の場所にも病気が併発する可能性があります。

腎臓病のワンちゃんにオススメのドッグフード10選

動物病院で処方される慢性腎臓病専用のドッグフードは塩分やタンパク質が最低限に抑えられているため、苦手な子も多いです。

今回は腎臓病の犬にオススメのドッグフードを10種類ご紹介します。動物病院で処方されるドッグフードを食べない子は他の種類を試してみるのも良いかもしれません。

No	商品名	価格/内容量	評価	特徴	購入サイト	原産国
①	ｋ/ｄ 腎臓ケア	¥2,750(税込)/1kg	★★★★★	栄養学者・獣医者と共同開発	ペットゴー	オランダ
②	キドニーケア	¥3,900(税込)/1kg	★★★★★	オメガ３脂肪酸を配合 腎臓以外の健康もサポート	Amazon	日本
③	ロイヤルカナン腎臓サポート	¥2,757(税込)/1kg	★★★★★	ドライタイプ、ウェットタイプ、流動食タイプの3パターン	ペットゴー	フランス
④	Dr.宿南のキセキのごはん	¥4,970(税込)/1kg <定期価格> ¥4,373(税込)/1kg	★★★★★	消化に優しい	公式サイト	日本
⑤	ナチュラルハーベストキドニア	¥286(税込)/100g	★★★★	原材料や遺伝子組み換え作物不使用	GREEN DOG	アメリカ
⑥	アニモンダインテグラプロテクト腎臓ケア	¥2,750(税込)/700g	★★★★	缶詰タイプは鶏肉・牛肉・豚肉の3種類	公式通販	オーストリア
⑦	腎臓･心臓サポート機能小粒7歳以上	¥2,512(税込)/1.6kg	★★★★	味の専門家が犬の味覚を分析して配合	ペットゴー	アメリカ
⑧	犬心　低タンパクバランス	¥4,070(税込)/1.3kg	★★★★	冬虫夏草とブルーベリー茎エキスをベストなバランスで配合 腎臓・尿路・肝臓・心臓の4つをケア	公式サイト	日本
⑨	FORZA10 リナールアクティブ 腎臓ケア	¥352(税込)/100g	★★★★	イタリアの40人以上の獣医師が開発	イオスマイル	イタリア
⑩	YAKUZEN GARDEN 和漢みらいのドッグフード（腎臓用）	<通常価格> ¥5,720(税込)/1kg <定期価格> ¥4,620(税込)/1kg	★★★	腎臓のサポートを行う和漢を配合	公式サイト	日本

①ヒルズ k/d 腎臓ケア

出典：https://www.hills.co.jp/dog-food/pd-kd-canine-dry

ヒルズ k/d 腎臓ケアはリンやナトリウムのバランス良く配合し、腎臓への負担を軽減するドッグフードです。

腎臓病の犬は食欲が減少する傾向にあります。ヒルズ k/d 腎臓ケアは栄養学者と獣医者と開発し、犬の食事量を増やせるように調整しています。

嗜好性の高いチキンフレーバーとなっているため、食欲の落ちた犬やグルメな犬も喜んで食べてくれるでしょう。

②ドクターズケア キドニーケア

出典：https://www.petline.co.jp/dog/DRC-D/E4211/

ドクターズケア キドニーケアは慢性腎臓病の犬のためにリンやタンパク質、ナトリウムなどのバランスが調整されたドッグフードです。

独自の品質基準に基づいた厳しい品質管理体制のもと製造されているため、大切な家族の一員である愛犬に安心して与えることができるでしょう。

腎臓の維持の他にもオメガ３脂肪酸が配合されており、健康に配慮されたドッグフードとなっています。

③ロイヤルカナン 腎臓サポート

出典：https://www.royalcanin.com/jp/dogs/products/vet-products/renal-dry

腎臓サポートはリンの含有量を制限し、タンパク質や必須脂肪酸をバランス良く配合することで少ない食事量でも充分なエネルギーを摂取できるよう計算されたドッグフードです。

また、腎臓病になると食欲が低下する犬のために、犬が好む香りと粒で食欲を刺激します。

ウェットタイプのドッグフードや流動食タイプのドッグフードも用意されているため、慢性腎臓病のステージに合わせたタイプのドッグフードを選択できるのも腎臓サポートの特徴です。

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2022.12.09

④Dr.宿南のキセキのごはん　腎臓の健康サポート

出典：https://www.shukunami-vet.jp/treatment/kidney.html

Dr.宿南のキセキのごはん　腎臓の健康サポートはタンパク質の量を軽減し、腎臓の健康維持をサポートするドッグフードです。単純にタンパク質を軽減するだけでなく、主原料には犬の祖先といわれるオオカミが主食にしたと考えられている国産の生鹿肉を使用しています。

国産生肉を5日間4℃で熟成した後、30時間煮込むことで一般的なドッグフードよりも消化しやすく腎臓に負担をかけないように配慮されているのも特徴です。

⑤ナチュラルハーベスト キドニア

出典：https://natural-harvest.co.jp/nh-product/newkidnia

ナチュラルハーベスト キドニアは腎臓に負担がかかるとされるタンパク質、リン、ナトリウムの3つの成分を抑えたドッグフードです。

人間用として使用されている原材料や遺伝子組み換え作物は一切使用しておらず、安全性が高いため家族の一員である愛犬に安心して与えられるドッグフードとなっています。

100gのちょこっとパックも用意されているため食べるかどうか不安な犬の場合、少量だけ試すことができるのも嬉しいポイントです。

⑥アニモンダインテグラプロテクト　腎臓ケア

出典：https://animonda.co.jp/dog-food-detail/2930/

どれだけ犬の体に良くても食べなければ意味がないと考えているアニモンダインテグラプロテクト　腎臓ケアは、美味しさにとことんこだわったドッグフードです。

ドライタイプだけでなく缶詰タイプの腎臓ケアも用意されており、缶詰タイプには鶏肉・牛肉・豚肉の3種類が用意されています。

味が3種類用意されていることで好き嫌いの多い犬や、味に飽きてしまいやすい犬も喜んで食べてくれるでしょう。

⑦サイエンス・ダイエット〈プロ〉 犬用 腎臓・心臓サポート

出典：https://www.hills.co.jp/dog-food/sd-adult-7-plus-active-longevity-small-bites-dog-food-dry

サイエンス・ダイエット〈プロ〉 犬用 腎臓・心臓サポートはタンパク質やミネラル類を独自のバランスでブレンドしたドッグフードです。

主原料には高品質なチキンを使用し、フルーツや野菜などの天然素材で仕上げているため、栄養バランスを損なうことなく腎臓と心臓をサポートします。

味の専門家が犬の味覚を分析して配合されたドッグフードのため、グルメな愛犬も喜んで食べてくれるでしょう。

⑧犬心

出典：https://inukokoro.com/products/teitanpaku/

犬心は五穀八菜育ちの冬虫夏草とブルーベリー茎エキスをベストなバランスで配合することにより、腎臓・尿路・肝臓・心臓の4つをケアするドッグフードを実現しました。

食品添加物や防腐剤、肉骨粉、着色料など健康に害のある可能性のある12種類の成分を使用しないことで、ヒューマングレード品質のドッグフードとなっています。

原材料ごとに個別の製法で調理しているため、自然の美味しさをそのまま感じることができます。

⑨FORZA10 リナール アクティブ 腎臓ケア

出典：https://www.forza10japan.com/dogfood/active-renal.htm

FORZA10 リナール アクティブ 腎臓ケアは低リン、低タンパク、低ナトリウムで腎臓に配慮されたドッグフードです。

40人以上の獣医師が専門的な知識や豊富な臨床経験を活かして開発を行うサニーペットヘルスプロジェクトにより開発されたドッグフードでイタリア獣医師会認定商品となっています。

着色料や保存料、香料などの添加物は使用せず、ハーブなど自然の植物成分に注目して作られています。

⑩YAKUZEN GARDEN　和漢みらいのドッグフード（腎臓用）

出典：https://mirai-dog.com/DGJ/MAIN/?ad_code=MAIN#fran

YAKUZEN GARDEN　和漢みらいのドッグフードはおいしく食べる和漢が特徴のドッグフードです。89種類の和漢植物の中から腎臓のサポートを行う和漢をベストなバランスで配合し、家族の一員である愛犬が1日でも長く健康に過ごせるように考えられています。

和漢だけでなく原材料にもこだわっており、厳選された高品質な素材を低温・低圧製法にて調理することで自然の旨味や栄養を活かしたドッグフードとなっているのも嬉しいポイントです。

まとめ

愛犬が腎臓病になった際、動物病院で腎臓病のケアをサポートするドッグフードを処方してくれることもあるでしょう。しかし、腎臓病の症状として食欲が低下する場合もあるためすぐに飽きてしまったり、そもそも処方されたドッグフードを食べないという子もいるようです。

毎日の食事は愛犬の体力や健康にとても大切な役割となるため、どうしてもドッグフードを食べない場合は他のドッグフードを試してみるのも良いかもしれません。しかし、腎臓に負担のかかるドッグフードを選んでしまうと、体調が悪化してしまう可能性もあるためドッグフード選びは慎重に行う必要があります。

愛犬にあったドッグフードを選び、愛犬が健康に長生きできるようサポートをしてあげましょう。