所有している家を売ることにはいくつかのメリットが見受けられますが、それと同時にデメリットがあることも忘れてはいけません。
特に精神的なデメリットも挙げられることから、本当に家を売ってしまって大丈夫かじっくりと検討する必要があるでしょう。
こちらではそんな、家を売る際に発生するデメリットについてご紹介します。
家を売って損をしないために、売りに出す前に備えておいてください。
家を売るデメリットって何がある?
家を売る際に発生するデメリットは主に4つ挙げられます。
タイミングや家の状態、不動産会社の手腕などによってはそのデメリットが発生する可能性を回避できますが、絶対に避けられるとは言い切れません。
メリットと照らし合わせて、メリットとデメリットのどちらが大きく感じられるか考えたほうが良いでしょう。
家はすぐに売れるとは限らない
家を購入する際には多額の資金が必要になり、住宅ローンの申請などもあることから購入を決断している方でもそれなりの時間を要します。
その関係から、すぐに内見から買い手が付いたとしても、売りたい時にすぐ売れるとは限りません。
また、売りに出してから買い手がすぐに付くケースは非常に稀です。
多くの場合には数ヶ月単位で購入希望者が現れるまで時間がかかりますし、年単位で売れない事態に陥ってしまう方も少なくはありません。
そのため、すぐに多額の資金が欲しいと考えている方の場合、希望通りのスケジュールで売却が決まる可能性が低くなるのではないでしょうか。
古本などを気軽に売るのとは同等には考えられませんので、スケジュールに余裕を持って家を売りに出したほうが良いでしょう。
売却価格も安くなる傾向にある
家が売れる時期が希望通りにならないのと同様に、家の売却価格も希望通りにならないケースは多く見受けられます。
売り手と買い手の希望価格が一致することはそう多くはありませんので、仲介してくれる不動産会社からの値下げ交渉も考える必要があるでしょう。
また、売れる時期が遅れれば遅れるほどその分値下げして買い手を付けようと考える傾向にありますので、結果として一千万円単位で値下げするケースもあります。
なるべく早期に買い手が付くよう、物件価格の相場を知り不動産会社の担当者とも綿密な打ち合わせをする意識を付けてください。
一時的に家賃が2倍になることも?
家を売る時期やタイミングが予想とずれてしまうと、その分金額的な面で損失が生まれるケースも考えられます。
早期に手放したいと考え、賃貸物件への引越しなどを済ませた場合、その新居でも家賃は当然発生するでしょう。
しかし、住宅ローンの返済が残っている場合、家の買い手が付かないと二重に家賃を支払うことになります。
生活費へ充てるためや何かしらの資金繰りを目的として家を売る方は多くいらっしゃいますが、二重に家賃を支払う事態になると結果として手元にお金があまり残らないことにもなりかねません。
家を売る時期と引越しのタイミングは慎重を期したほうが良いでしょう。
「家がなくなる」ことに不安を覚える
家を購入する際には多額のお金が必要になる上、住宅ローンの審査や諸々の手続きなど、予想以上にエネルギーが求められる印象を覚えた方も多いのではないでしょうか。
それらの労力とお金を費やしたのにも関わらず、その家を売ってしまうと喪失感や不安を抱く方も少なくはありません。
家は1つの資産であり、所有しているだけで一種のステータスを感じられる点もあります。
そういった大きな資産を手放してしまうと、名状しがたい不安を覚える可能性もありますので、あらかじめデメリットとして認識し、気持ちの準備をしておく必要はあるでしょう。
家を売る際の注意点はデメリットから見えてくる
家を売る上でのデメリットを知ると、あまり積極的に家を売りたいという気持ちが生まれなくなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、家を売ること自体は決して悪いことではありません。
デメリットから考えられる、注意点を理解して対策しておけば良いのです。
上記で4つのデメリットをお伝えしましたが、それぞれ以下のようにまとめられます。
・家はすぐ売れるとは限らない
・家の売却価格が安くなる可能性がある
・家賃の二重支払い
・家がなくなることへの精神的不安
スケジュールに余裕を持っていればすぐに売れなくてもそこまで問題にならない傾向にありますし、売却価格も近隣物件の相場を調べておけば大きな値下げ交渉をされる可能性を下げられます。
新居への引越しをするタイミングもよく検討し、家を手放すことへの精神的不安も知っていれば心構えができるでしょう。
デメリットを知って家を売ることに消極的になるのではなく、対策を練るように意識を向けてみてはいかがでしょうか?
まとめ
家を売ることで想定されるデメリットをご紹介しましたが、家の購入に時間をかけるのと同様に、家を売ることにもそれ相応の時間をかける意識を持って下さい。
本当に今家を売るべきなのか、将来的に後悔しないか、どれだけ考えても考えすぎということはないでしょう。
また、家を売る上で発生するのはデメリットだけではありません。多額の現金が手にできるなど、明確なメリットも考えられます。
損も後悔もしない売却を目指してください。