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不動産投資に関して

不動産投資は割に合わない?そう感じる理由や後悔しないためのポイント

不動産投資は安定して資産形成をすることができる投資として人気です。「安定収入」という言葉に惹かれる一方で、「割に合わない」「失敗した」という声も聞かれるのはなぜでしょうか?

この記事では、不動産投資が「割に合わない」と言われる具体的な理由から、後悔しないための重要な対策までを徹底的に解説します。あなたの疑問を解消し、不動産投資について賢い判断をするために役立ててください。

不動産投資が割に合わないと言われる理由

物件を管理するコストがかかる

不動産投資で「割に合わない」と感じる理由の一つに、物件購入費以外にも多岐にわたるコストが発生することが挙げられます。これらの費用が、当初見込んでいた収益を押し下げてしまうことがあります。
不動産投資には以下のようなランニングコストがかかります。

ランニングコスト一覧
● 固定資産税・都市計画税
● 火災保険料・地震保険料
● 管理委託費(管理会社に委託する場合)
● 管理費・修繕積立金(マンションなど)

多額の修繕費が発生する

不動産投資において、建物の老朽化に伴う修繕費は、収益を大きく左右する重要な要素です。長年物件を所有していれば、当然ながら建物や設備は経年劣化し、定期的なメンテナンスや突発的な修繕が必要になります。
特に、外壁の塗り替え、屋根の防水工事、給排水管の交換といった大規模修繕は、一度に数百万円単位の費用がかかることも珍しくありません。
また、入居者の退去に伴う原状回復工事や、給湯器の故障、エアコンの不具合といった予期せぬ修繕が発生することもあります。これらの費用は、その都度発生するため、収益を圧迫する要因となります。
修繕を適切に行わないと、建物の劣化が進行し、資産価値が低下するだけでなく、入居希望者にとって魅力のない物件となり、空室期間が長期化するリスクも高まります。

入居者とのトラブルが発生する可能性がある

不動産投資においては、家賃滞納、騒音問題、設備の破損など、入居者との間で様々なトラブルが発生する可能性があります。不動産管理会社に管理を委託していれば、これらの入居者トラブルへの対応を直接行う必要はありませんが、管理会社との連携や報告の確認など、間接的な労力は発生します。

トラブルが深刻化すると、訴訟に発展するケースも稀にあり、その場合はさらに多くの時間と費用、そして精神的な負担がかかってきます。

大きく利益となることが少ない

株式投資やFXといったハイリスク・ハイリターン型の投資と比べると、不動産投資は一般的に大きな利益を短期間で得ることは難しい傾向があります。

不動産投資は、長期的な保有によって収益を得るという性質上、10年、20年といった比較的長い期間をかけてじっくりと資産を形成していく投資と言えます。

毎月の賃料収入は安定していることが多いものの、物件価格の急激な上昇によるキャピタルゲイン(売却益)を短期間で狙うのは難しいでしょう。そのため、「短期間で一攫千金を狙いたい」「積極的にリスクを取ってでも大きなリターンを得たい」と考える投資家の方にとっては、不動産投資はやや物足りなく感じられるかもしれません。

不動産投資は割に合わないと感じてしまう人の特徴

絶対に失敗したくない・損したくないという人

不動産投資には、空室リスクや家賃下落リスクといった避けられないリスクが存在します。
「絶対に失敗したくない」「損をしたくない」という完璧主義な方にとっては、これらのリスクが常に頭の片隅にあることで、大きな精神的な負担となり、「割に合わない」と感じてしまうことがあるでしょう。

また、失敗したくないという思いから、不動産管理を自主的に行おうとする方もいらっしゃいますが、これは非常に危険な行為と言えます。

素人が片手間でできるほど簡単な業務ではなく、時間や労力がかかるだけでなく、法的な知識不足から入居者とのトラブルを招いたり、適切な対応ができずに損害を拡大させてしまう可能性もあります。
不動産管理会社に管理を委託することには費用がかかりますが、管理費用を惜しんで自分で管理しようとすると、結果的に大きな負担となり、「不動産投資は割に合わない」と感じてしまうかもしれません。

決断力がない人

不動産投資は、物件選びから融資、管理方法の決定など、様々な場面で迅速な判断が求められます。
決断に時間をかけ過ぎると、魅力的な物件は他の投資家に先を越されてしまう可能性が高くなります。
特に、利回りが高く、立地条件の良い物件は市場に出回るとすぐに買い手がつくことが多いです。

決断が遅く、なかなか購入に踏み出せない方は、結果として、他の投資家が見向きもしないような、潜在的なリスクを抱えた物件や、収益性の低い物件を選ばざるを得なくなります。

もちろん、焦って安易な決断をするのは禁物ですが、チャンスを逃さないためには、ある程度の決断力と行動力が必要になります。

「不動産投資は割に合わない」と後悔しないために

リスクを事前に知っておく

不動産投資には様々なリスクが伴います。事前にどのようなリスクがあるのかをしっかりと理解しておくことが、後悔しないための第一歩です。

空室リスク

購入時には満室でも、空室が出ることは不動産投資にはつきものです。空室期間中は賃料収入が途絶えるため、ローンの返済や管理費などの固定費が自己負担となります。
空室期間をある程度見込んだ資金計画を立てておくことが重要です。

家賃下落リスク

空室が長期間続いたり、周辺物件の家賃相場が下落すると、想定していた家賃が得られなくなるリスクがあります。物件の選定時には、将来的な家賃下落のリスクも考慮し、家賃が下落した場合でも収益を確保できるようなシミュレーションをしておくことが必要です。

金利上昇リスク

特に変動金利型ローンを利用している場合は、金利が上昇すると毎月の返済額が増加し、キャッシュフローが悪化する可能性があります。
長期的な投資である不動産投資においては、金利の動向を予測することは困難なため、固定金利型を選択したり、金利上昇に備えた資金計画を立てておくなどのリスクヘッジが重要になります。

情報収集を怠らない

不動産投資で後悔しないためには、常に不動産について、市場動向について、周辺環境の変動についてなど、様々な情報を徹底的に収集しておくことが必要です。
これから不動産投資を始めたい方は物件情報について、日頃から情報収集を怠らず、購入のチャンスを逃さないように準備しておくことが大切です。
すでに不動産投資を行っている場合も、追加で収益性の高い物件を購入する機会を逃さないため、あるいは、所有している物件を高く売却できるタイミングを見極めるためにも、常に市場の動向を注視する必要があります。

不動産会社や税理士などの専門家からアドバイスを受ける

不動産投資は、不動産に関する知識はもちろん、金融、法律、税金など、幅広い専門的な知識が必要となります。
不動産投資に関する知識や経験が少ない場合は、不動産会社の担当者、ファイナンシャルプランナーや税理士などの専門家のアドバイスを積極的に受けることをお勧めします。

オーナー自身が不動産投資に関する知識を学ぶことは非常に大切ですが、効率的に必要な知識を習得するためにも、専門家の意見を参考にすることが不可欠です。
専門家は最新の情報や豊富な経験に基づいて、客観的で的確なアドバイスを提供してくれるため、投資の成功確率を高めることができます。

まとめ

不動産投資に対する評価は、個々の価値観やリスクに対する考え方によって大きく左右されます。
短期的な爆発的な利益を求める方にとっては「割に合わない」と感じられるかもしれませんが、長期的な視点で安定した収益を目指す方にとっては、依然として魅力的な投資手段となり得ます。

重要なのは、不動産投資には様々なリスクが伴うことをしっかりと認識し、そのリスクに対して適切な対策を講じることです。この記事が、後悔しない不動産投資の実現に向けた第一歩となることを願っています。

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中林亮太

中林亮太

株式会社SORA 代表取締役 宅地建物取引士

収益物件に特化した株式会社SORA代表取締役社長。前職である株式会社TFDコーポレーションの経験を活かし、不動産の売買や仲介、賃貸管理を事業展開。マンション投資だけでなく、保険や通信費、光熱費など生活で必要な資金を見直すライフプランニングまで行う。ALSOKとの業務提携により、大切な物件のセキュリティにも力を入れている。

  1. 不動産投資は割に合わない?そう感じる理由や後悔しないためのポイント

  2. 不動産投資でフルローンを組むことは可能?メリット・デメリット、注意点を徹底解説

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