物件選びは、不動産投資が成功するどうかの鍵を握っています。
始めての不動産投資で陥ってしまう失敗が、利回りだけを重視して物件を購入してしまうという点です。当然ですが、どれだけ利回りが良くても入居者がいなければ家賃収入は得られません。
長期間に渡り安定した収入を確保するためには、利回りだけではなくさまざまな要素を考慮して物件を選ばなければいけません。ゆえに、成功する不動産投資用マンションの選び方を知らなければ、損をしてしまうケースがあるのです。
この記事では、不動産投資で成功するために必ず押さえておきたい投資用マンションの選び方を詳しく解説していきます。不動産投資でマンション購入を考えている方は必見です。
投資の目的を明確にして物件の種類を選択する
まず考えなければいけないのが、不動産投資をする目的を明確にすることです。なぜなら、マンション投資と一口に言ってもさまざまな種類があるので、目的を明確にしなければ選択することができないからです。
たとえば、東京都心を中心に高い人気を誇るワンルームマンションの場合、シンプルな住環境を備えた単身者向けの部屋であるため、賃貸需要が非常に高いです。さらに事前に用意しておかなければいけない費用も少額で済むため、初心者は気軽な気持ちで始めることができるでしょう。
しかし、ワンルームマンションは少額で始めることができる不動産投資ではありますが、単身者向け物件なので駅チカでなければ需要は低いです。さらに、家賃相場も明確に調べられますので、少しでも強気な設定にしていると空室率が上がります。
家賃収入も少ないため、ワンルームマンション1室を運用しても大きな収益を上げることはできないでしょう。不動産投資の目的が少しばかりの副収入を得たいというものであればこれで問題ありませんが、収入の要にしていきたいと考えているのであれば足りません。
対して、ファミリー向けマンションは居住期間が長い傾向にあるため長期的に安定した家賃収入が見込めるものの、ワンルームマンションに比べると利回りは低く、用意しなければいけない初期費用も多くなります。
このように、一口にマンション投資と言っても間取りや家賃などで大きく投資スタイルが異なります。そのため、自分が用意できる費用、目的、今後の展望などを考えながら、自分に合った投資用マンションの種類を明確にするところから始めていくようにしましょう。
成功する不動産投資用マンションの選び方
投資用マンションの種類を決めた後は、物件を探す工程へと移ります。ここからは、不動産投資で成功するマンションの選び方を解説していきます。
利回りだけで判断してはいけない
成功する投資用マンションを探すうえで大前提として覚えておかなければいけないのが、利回りだけで判断してはいけないという点です。
利回りとは、物件購入価格に対して年間でどれ位の家賃収入が得られるかという基準を測定する指標です。もちろん高いに越したことはありませんが、利回りが高いという理由だけで物件を購入するのは良くありません。
むしろ、高利回りの物件を紹介された時は、その妥当性について客観的な視点から冷静に検討すべきです。いくら高い利回りが設定されていても入居者がいなければ収入は0円ですし、利回りを良くするためだけに家賃を相場よりも高く設定している可能性もあります。
たとえ利回りが低くても、長期的に安定収入を得られる不動産投資用マンションは数多くあるということを覚えておきましょう。
場所の重要性を理解する
不動産投資におけるマンション選びで、場所は非常に重要です。
購入するマンションに住む人のニーズと場所の関係性を予想することが大切で、たとえば上記で紹介したワンルームマンションで投資を考えている場合、駅から10分以上の物件は賃貸需要が低いです。
ワンルームマンションに暮らす多くの方は単身者であり、東京都内であれば都心へ電車で通勤している方が多いでしょう。そういった方は、周辺環境よりも駅までどれ位の距離なのかを最重要視する場合が多いです。
ファミリー向けマンションであれば、近くに公園がある、学校がある、保育園がある、商業施設がある、スーパーがある等の周辺環境が非常に重要になってきます。これもまた、物件の場所が重要ということに直結します。
不動産投資で最も気を付けなければいけないのは、空室リスクです。どれだけ利回りが良い物件であっても、そこに誰も住んでいなければ家賃収入は得ることができませんので収入は0円です。
投資マンションを購入する際は、その物件と場所のニーズが合っているかどうかを必ず確認するようにしてください。
交通アクセスが良いエリア
場所と類似する側面はありますが、交通アクセスの良し悪しも投資用マンションにおいては非常に重要です。
交通アクセスは駅からの距離関係だけではなく、最寄り駅の利便性も重要です。急行が停まる、始発だから必ず座れる、ターミナル駅まで乗り換えなしで行くことができる等、交通アクセスが便利なエリアは常に高い人気があるので、賃貸需要が極端に下がることがありません。
交通アクセスは長期的な安定収入に関わるポイントなので、購入を考えているマンションが最寄り駅までどれ位の距離なのかを調べるだけではなく、その駅の便利さも考慮するようにしましょう。
目の届く範囲で購入する
不動産投資用マンションは、必ず自分の目の届く範囲で購入してください。
ありがちなのが、図面や利回り、写真だけを見て地方に購入してしまうというケースです。信頼している不動産会社からの紹介であれば、たとえ実際に見ていなくても良い物件を購入できる可能性もあるかもしれませんが、現地で確認しなければ気付かない点は多くあります。
また、目の届く範囲外で購入してしまうと、何かあった時の管理に手間がかかってしまいます。できるだけ近く、自分の行動エリア内に不動産投資用マンションは購入することをおすすめします。
時代の流れに合った設備が設置されている
間取り、立地、広さなどを重視する傾向にありますが、それと同じ位大切にしなければいけないのは、時代の流れに合っている設備が設置されているマンションなのかどうかです。
たとえば、東京都内であればセキュリティに対するニーズが高いため、オートロックや防犯カメラの設置は前提になっている場合が多いです。
さらに、最近はテレワークにより自宅で仕事をしている人が増えた影響もあり、通販で購入した商品を置いておける宅配ボックスの需要も急増しています。
時代の流れに合っている設備が搭載されているマンションで、さらに定期的なメンテナンス等で外観がきれいな物件であれば賃貸需要は高いので、空室リスクは抑えることができるでしょう。
まとめ
成功する不動産投資用マンションの選び方を紹介してきましたが、参考になりましたか?
まずは、どのような目的で不動産投資用マンションを購入するのかを明確にすることが重要で、それにより購入するマンションを決定できます。常に気を付けなければいけないのは空室リスクであり、賃貸需要が高いマンションを見つけることが不動産投資を成功へ導くポイントです。
また、信頼できる不動産会社を見つけることも重要で、自分の希望に合った物件を共に探してくれる担当者と二人三脚で話を進めましょう。必ず現地で実際に購入するマンションを確認することも忘れないでください。
不動産投資でマンションを購入しようと考えている方は、ぜひこの記事を参考に成功できる投資用マンションの購入を検討してみてください。