不動産投資の始め方が分からないとお悩みですか?
ミドルリスク・ミドルリターンの資産形成として注目されている不動産投資は、購入した物件を人に貸して賃料を得るインカムゲインと、保有している物件を売却して利益を得るキャピタルゲインの2種類があります。
初心者の方におすすめしたいのは家賃収入を得るインカムゲインですが、初心者の方は何をどうやって始めたら良いのか分かりませんよね。
この記事では、不動産投資の始め方と元手に関する基礎知識を詳しく解説していきます。これから不動産投資で資産形成を考えている方、または興味がある方はぜひ参考にして下さい。
不動産投資の始め方
自分が購入した物件を人に貸して家賃で収入を得る…不動産投資で利益を得る仕組みについては何となくイメージできるものの、どのように始めたら良いか分からないという方が多いでしょう
はじめに、不動産投資の始め方を大まかなステップに分けて紹介していきます。
ステップ1:情報収集
最初に必ず行わなければいけないのが、不動産投資に関する情報収集と勉強です。
仲介業者を介して購入などは進めていきますが、不動産投資に関する知識が皆無だった場合、相手の言い分をすべて鵜呑みにするしか選択肢がありません。自分だけで適切な判断ができるように、不動産投資の目的、スタイル、情勢、相場把握、購入時期などは事前に勉強しておきましょう。
● インターネット
● セミナー
情報収集の方法としては、不動産投資に関する書籍や専門サイトの閲覧、またはセミナーへの参加をおすすめします。
複数の情報源に目を通すことで、得られる情報の信頼性を判断しやすくなります。セミナーに参加すると実際に不動産投資を行っている人との交流を深めることもできるので、運用していくイメージを掴みやすくなるというメリットもあります。
ステップ2:物件を探す
情報収集と勉強が終わったら、次は投資用物件探しです。
まずエリアを決めた後、新築か中古か、マンションかアパートか、一軒家を購入するかなどを決めていきます。自分が投資する金額や目標によって選ぶべき物件は大きく異なりますので、物件を探す前に明確な目標を立てておきましょう。
物件を探す際は、不動産業者から提案された物件をデータだけで見るのではなく、必ず現地視察しておくことをおすすめします。
駅までの距離は遠いけど近くにコンビニや病院がある、商店街を通って帰宅できるから夜でも安心など、現地視察をすると実際に自分の目で見なければ分からない物件の特性が見えてきます。
ステップ3:ローン審査
購入する投資用物件が決まったら、次は不動産投資ローンの審査です。
物件を現金一括で購入する方であれば関係ないフェーズですが、多くの方は頭金を支払いローンを組んで物件を購入します。そして月々のローン返済は、購入した投資用物件のリターンから支払うのが一般的です。
ローン返済額は不動産投資で自分の手元に残る収入を大きく左右しますので、必ず事前にどれ位の金額までをローンで組めるか確認しておきましょう。物件探しと並行して事前審査を受けておくとスムーズに進められます。
ステップ4:購入
金融機関の審査に通過したら、売主と買主で正式な売買契約を結びます。一般的には売主と買主が顔を合わせて手続きを行い、契約書に署名捺印、そして双方の合意によって決定する手付金を支払います。
購入した物件を自分で管理するか、それとも管理会社に委託するかはこの時には決めておきましょう。本業で投資をするなら自分ひとりで管理ができるかもしれませんが、一般的には費用を支払い管理会社に任せるのが一般的です。
ステップ5:運用
物件の購入が完了したら、ここからは運用です。
すでに入居者がいる場合は掃除、トラブル、修繕対応などが主な仕事ですが、入居者がいない場合は募集のために広告を打つ必要があります。当然ですが入居者がいなければ収入は0円なので、すぐに空室を解消するため入居者にとって魅力的な物件に見えるようにアピールポイントを整理しておきましょう。
しかし、最低限の管理に関しては管理会社に一任できます。入居者がいない期間が長く続けば自発的に何かを変える行動は必要ですが、特に問題がなく入居者が常にいる状態であれば特に何もしなくても問題ありません。
不動産投資の元手
上記項目で不動産投資の大まかな始め方を説明してきましたが、やはり気になってくるのが元手いくらから始めることができるのかという点ではないでしょうか。
ここからは、不動産投資初心者必見の元手に関する基礎知識を紹介していきます。
目安は物件価格の2割から3割
不動産投資における元手の目安は、物件価格の2割から3割です。1,000万円なら元手は200万円から300万円、5,000万円なら1,000万円から1,500万円です。
2割から3割の元手が相場と言われている理由は、ローン審査を受ける際に2割程度の頭金が必要になる場合が多いからです。しかし金融機関が求める頭金は年収、勤務先、属性、担保評価によって変動しますので、条件によってはフルローンを組むこともできます。
あくまで物件価格の2割から3割は目安なので、それ位の金額は最低限用意してから始めようという考えで良いかと思います。
自己資金の使い道
不動産投資における十分な元手を用意しておくためには、自己資金の使い道を把握しておく必要があります。
● 物件購入時の頭金
● リスクに備えるための資金
物件購入時の頭金は、前述したように物件価格の2割から3割が相場です。自己資金を使う場面は頭金以外では、物件購入時の諸費用の支払いとリスクへの備えで必要です。
物件購入時の諸費用は物件購入価格の7%前後が相場と言われていて、内訳は不動産会社に支払う仲介手数料、登記の際に司法書士に支払う報酬、税金、ローンの手数料などです。
リスクに備えるための資金とは、購入した物件に万が一トラブルが遭った時に対処できるだけの資金です。これは絶対に用意していなければいけない資金ではありませんが、万が一の保険として用意しておくことをおすすめします。
元手0円でも可能
前述したように不動産投資は物件価格の2割から3割の元手が必要なので、少なくとも200万円から300万円は用意する必要があります。しかし最近では、元手0円で不動産投資を始める方が増えています。
勤務先、勤続年数、年収、年齢、借入状況、家族構成などを調べたうえで、審査に通過すれば銀行がすべてのお金を融資してくれるフルローンを受けられます。
しかしフルローンの場合、月々の返済額が大きくなり期間も長期化する傾向があります。家賃収入を月々のローン返済に充てると手元にほぼ残らないという事態に陥る可能性もありますので、事前に返済額や期間などを聞き十分に検討しましょう。
まとめ
不動産投資の始め方と元手に関する基礎知識を解説してきましたが、参考になりましたか?
副業目的、老後に向けた資産形成、節税対策、生命保険代わりなど、不動産投資にはさまざまなメリットがある一方でリスクが低く、ローンを組めば元手が少なくても始めることができるという気軽さも人気に拍車をかけている要因です。
始め方の項目で5つの大まかな流れを紹介してきましたが、最も重要なのは物件購入前の情報収集と物件探しです。
不動産投資は自分の目的に合わせた物件を選ぶのが成功のコツで、副業目的や長期的に安定した収入源を得たい方は入居率を重視して、本業にしたいと考えている方は利回りを重視するのが一般的な考え方です。
初心者の方は何から始めたら良いか分からないかと思いますが、この記事を参考に何となくの大まかな流れや元手に関する知識は身に着けておきましょう。