「家を売る。」
ネットオークションやリサイクルショップで手軽に不用品を売却するのとはワケが違い、ケタ違いの大きな金額の取引となる不動産売却はほとんどの方にとって人生で幾度とない大きなイベントであることでしょう。
ビックイベントである不動産売却は、上手に賢く成功させたいと願うのは当然のことですが、「不動産知識なんて全く持っていない!」「誰に何を相談していいものか・・・」という方がほとんどであるかと思われます。
この記事では、家を売る方法について、基本的な流れに従ってわかりやすく解説してまいりたいと思います。
まずは不動産売却の流れをチェック
家を売る方法について具体的に解説する前に、まずは不動産売却の大まかな流れをチェックしておきましょう。
不動産売却において日本では、不動産会社に仲介を依頼する形が一般的であると言えるでしょう。
以下が、不動産会社を経た不動産売却の大まかな流れとなります。
- 物件価格の査定を複数の不動産会社に依頼
- 仲介業者の選定・媒介契約の締結
- 売却へ向けた活動
- 売買契約の締結・決済および物件の引き渡し
少々難しそうに見えるかもしれませんが、より簡単に説明すると、
- いくつかの業者に値段を提示してもらう
- その中からひとつの業者を選ぶ
- クリーニングや宣伝・買い手との交渉をする
- 買い手が決まって売却成立!
といったイメージとなります。
物件売却の大まかな流れを確認したところで、いよいよここからは家を売る方法について、上記の流れに従ってより具体的に解説してまいりたいと思います!
①物件価格の査定を依頼
家を売るにあたって、まずは仲介業者となる不動産会社を決める必要があります。
不動産会社に査定を依頼するときに注意すべきポイントとして、査定価格や対応などを比較して選ぶために、一社の査定のみではなく必ず複数の不動産会社に査定を依頼するべきであるという点があります。
物件の近所にある不動産会社に依頼するという方法もありますが、近年では「すまいValue」や「イエウール」などの、インターネット上の不動産一括査定サービスを利用する方も増えてきています。
一括査定サービスでは、同時に複数社からの査定を受けることができるため、査定価格や対応などを比較して選ぶうえで大きく役立ちます。
②仲介業者の選定・媒介契約の締結
仲介業者選定のポイントとは?
一括査定サービスなどで複数社の査定を得たら、次はそれぞれの業者を比較し、実際に仲介を依頼する不動産会社を選ぶこととなります。
業者を選ぶ際に注意したいポイントを以下にまとめてみました。
物件のあるエリアでの”売却”に強い業者を選ぶ
不動産会社には、賃貸・売買などの取引形態やエリアによって得手不得手があります。
物件のあるエリアにおける売却実績を必ず確認し比較するよう心がけましょう。
査定価格は”予想価格”である
査定価格はあくまで予想であり、提示された価格が保証されているものでは無いことを忘れてはいけません。
また、販売価格が高額であるためなかなか買い手が見つからないというケースもありますので、早期売却を希望する場合には特に注意が必要であると言えるでしょう。
担当営業マンをチェックする
売主と買い手との間に入り、実際に売却を担当することとなる担当営業マン。
実績や力量はもちろん、納得のゆく取引の成功のためにはその人柄も重要なポイントです。
媒介契約の締結に必要なモノとは?
仲介業者を選んだら、いよいよ媒介契約の締結です。
契約時に必要となるのは、
- 身分証明書(運転免許証・パスポートなど)
- 登記済権利書
- 認印
の3点です。
これだけ?という感じもしますが、媒介契約の段階では基本的にはこれで大丈夫が、不動産会社に別途書類などを求められた場合には、必要に応じて用意すると良いでしょう。
③売却へ向けた活動
仲介業者を選び媒介契約を結んだら、イザ売り出しです。
キレイな物件で迎え入れましょう!
物件をしっかりと清掃して、買い手となるかもしれない内覧のお客様を迎え入れましょう!
特に水回りの清掃や電球の交換、消臭には注意が必要です。
必要があれば専門のクリーニング業者に依頼するのも良いでしょう。
さらに、日当たりの良い時間帯を内覧に選ぶのも、物件を美しくアピールするうえで大切なポイントです。
売却戦略と価格の考え方について
大切な物件をより高く売りたいと考えるのは、売主にとって当然のことです。
相場に対して適正である場合には、査定価格と「適正価格」として考えつつ、希望をある程度上乗せした「目標価格」を設定し、より高く売るためにじっくりと買い手を待つ戦略を選ぶのも良いでしょう。
しかし、なるべく早く売却したいにもかかわらず、設定した「目標価格」はおろか「適正価格」でもなかなか買い手が見つからないという場合もあります。
こうした場合に備えて、ここまでなら値下げしても良いという「下限価格」をあらかじめ検討しておくことも大切です。
ご自身の希望を考慮しつつ、担当営業マンと相談しながら必要に応じて価格調整を検討することも、売却戦略における重要なポイントです。
また、購入希望者との価格交渉においても、適正価格や下限価格の考え方は役立つことでしょう。
とはいえ、特に売却を急いでいない場合や他にも内覧希望者がいる場合には、強気の交渉でも問題無いでしょう。
大切な物件だからこそ、過剰に安売りすることなく満足のゆく価格で売却することも大切です。
④買い手が決まって売却成立!
おめでとうございます!買い手が決まりました!
ここから売却や引き渡しのための諸手続きが行われることとなります。
プロである担当営業マンの指示やアドバイスに従って、決済や引き渡し方法などについて買い手の方と協議しながら快い取引を成功させましょう。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、家を売る方法について大まかな流れに従って解説いたしました。
人生におけるビックイベントとなる不動産売却には、プロである不動産会社の協力が必要となるため、査定を通じて良い不動産会社や担当営業マンをしっかりと見極め選ぶことこそが取引成功のカギである言えるでしょう。
信頼できるパートナーをしっかりと選んで、満足度の高い取引を成功させましょう!