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地震でマンションが停電したらどうなる?高層マンションの停電リスクと対策

高層マンションには、停電時のリスクが大きいというデメリットがあります。

停電するとエレベーター、水道やトイレ、インターネットなどが使えないため、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

特に地震や落雷などの災害による停電は、復旧に時間がかかることもあります。

そのため、高層マンションに住んでいる方は、常日頃から停電のリスクを理解し、事前に対策をしておくことが重要です。

この記事では、高層マンションにおける停電のリスクと対策について詳しく紹介します。

停電で起こり得るマンション共用部分のリスク

地震 マンション 停電

はじめに、マンションの共用部で起こり得るトラブルを紹介します。

オートロックの出入り口が開かない

停電するとオートロックの出入り口が自動で開かなくなるため、事前に施錠方法を確認しておくことが大切です。

特に、停電時に手動で開けられない鍵の場合は、管理事務所に連絡し、対処方法を確認しておきましょう。

また、停電時でも開錠できるように、管理事務所が用意した穴に差し込める鍵を自宅に備蓄しておくことをおすすめします。

エレベーターが緊急停止する

停電が起こると、エレベーターが緊急停止することがあります。

最近のエレベーターは、地震の揺れを感知して最寄り階のドアが開くようになっているものもありますが、古いエレベーターにはそのような機能はありません。

エレベーターの中には非常ボタンがついていたり、照明や非常用設備が設置されていることが多いため、事前に確認しておくようにしましょう。

共用部分(階段や廊下)の照明が消える

共用部分の照明が消灯していると、夜間に停電したときに不便です。しかし、多くのマンションには非常用バッテリーが設置されており、一定時間照明が点灯します。

その間に部屋に移動するか、懐中電灯などの照明器具を用意しておくようにしましょう。

機械式駐車場は車の出し入れができない

機械式駐車場は、車を載せたパレットをボタンを押して移動させるため、停電になると動かなくなることがあります。

そのため、停電中は車を動かせないリスクを考えておきましょう。また、復旧に時間がかかる場合もあるため、事前に対策を考えておくことが大切です。

停電で起こり得るマンション専用部分のリスク

地震 マンション 停電

停電により、プライベートエリアでは以下のような問題が発生する可能性があります。

電化製品が動かない

停電になると電化製品が使えなくなり、冷蔵庫の中の食品が腐ることもあります。停電が長く続く場合は、賞味期限の短いものは早めに食べるなど、適切な対応が必要です。

インターネットが使えない

停電が発生した場合、スマートフォンやパソコンなどの充電可能な機器はしばらく使用できますが、インターネットに接続できない場合があります。

また、停電が復旧してもインターネットに接続できない場合があります。このような場合は、まず家庭内のルーターを再起動してみましょう。

ルーターの電源を切り、しばらく待ってから電源を入れ直すことで、通信環境が改善する場合があります。また、スマートフォンにはモバイルデータ通信機能が搭載されています。

スマートフォンをテザリングすることで、パソコンやタブレットなどの機器からインターネットに接続できます。

換気扇が止まる

換気扇が使えないと、キッチンや浴室に湿気や臭いがこもりやすくなります。ガスコンロやストーブを使うときは、特に換気に注意しましょう。

また、一酸化炭素中毒の危険もあるため、換気扇が止まっているときはガス機器の使用は避けた方が安全です。

オール電化はすべての機能が停止する

オール電化マンションでは、暖房や給湯の機能が停止しているため使用できず、IHクッキングヒーターも使用できないため、調理に支障をきたします。

停電が予想される場合は、ガスコンロやお風呂などの代替調理手段を準備しておくことが大切です。また、不要な電化製品の使用を控えるなど、停電時の節電対策も必要です。

水やトイレが使えない

停電になると、水やトイレが使えなくなることがあります。災害時には長時間断水する可能性があるため、簡易トイレの準備や水の備蓄が必要です。

また、水道から出る水が濁ることもあるため、使用前に透明度を確認することも大切です。

停電したら何をすればいい?安全に過ごすために必要な4つの対策

地震 マンション 停電

停電時には、落ち着いて自分の身の安全を確保することが大切です。ここでは、停電時に安全に過ごすための4つの対策を紹介します。

ブレーカーが落ちていないか確認

停電になった場合、まずはブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。

自分の部屋だけが停電している場合は、分電盤の主幹ブレーカーまたは分岐ブレーカーが落ちている可能性があります。

ブレーカーが落ちている場合は、入れ直すと電気が復旧します。

電気製品のプラグを抜き電源を切る

停電中に使用した電化製品は、電気が復旧したときに予期せぬ動作をすることがあります。火災の危険を避けるため、電化製品の電源を切り、コンセントからプラグを抜いてください。

水道・ガス栓を閉める

水栓やガス栓は電気を使用しているため、停電中に開いていると、電気が復旧したときに急に水が出たり、ガスが漏れたりする可能性があります。

停電時には、水道栓やガス栓を確認し、閉めておくことようにしてください。

水が出る共同水栓の確認

災害などで断水した場合は、近くの給水所から水を汲むことができます。また、マンションによっては共同水栓がある場合もあります。

停電時は電気が使えないため自宅の水道は使えませんが、共同水栓を利用すれば水を確保できます。事前にマンションの共同水栓の場所を確認しておくと安心です。

停電後の二次災害を防ぐ3つのポイント

地震 マンション 停電

停電が発生すると、生活のあらゆる面で支障が生じます。しかし、停電によって起こり得る火災等の二次災害にも注意しなければなりません。

ここでは、二次災害を防ぐための3つのポイントを紹介します。

発電機を使用する際は必ず屋外で使用する

発電機を使用する際は、必ず屋外で使用するようにしてください。

発電機からは大量の一酸化炭素が発生するため、室内で使用すると一酸化炭素中毒になる恐れがあります。また、発電機を使用する際は、十分な換気を確保することが重要です。

切断された電線や落下したソーラーパネルなどに触れない

停電時は、切断された電線や落下したソーラーパネルに触れないようにしてください。

特に、倒れた電柱や破損した電線には電気が流れている可能性があるため、不用意に触らないようにしましょう。

また、ソーラーパネルは壊れていても水に浸かっていても、太陽光が出ていれば発電します。そのため、ソーラーパネルが浸かった水たまりに触れただけで感電する可能性があります。

停電後に道路を歩くときは、特に小さい子どもの動きに注意してください。雨が降った後は、水たまりに入ろうとする子供を制止しましょう。

避難所に行くときはブレーカーを落とす

停電の際、避難所に行く場合はブレーカーを落とすことを忘れないようにしましょう。すでに述べたように、通電火災と呼ばれる停電後の二次被害に注意が必要です。

地震とともに停電が発生したときは、慌ててすぐに避難所に駆け込むのではなく、停電復旧後のことを想定してブレーカーを落としておくことが大切です。

停電が復旧して自宅に戻ったら、ブレーカーを入れ直す前に家電製品の破損状況を確認しましょう。破損がひどい電化製品がある場合は、修理業者に相談することをおすすめします。

まとめ

高層マンションにおける停電時のリスクと対策について解説しました。停電によってエレベーターや水道、トイレなどが使えなくなると、日常生活に大きな影響が出ます。

また、停電後は火災や感電などの二次災害にも注意が必要です。そのため、高層マンションに住んでいる方は、停電のリスクを理解し、事前に備えておくことが大切です。

停電のリスクと対策を知り、安全に暮らすために必要な知識と行動を身につけましょう。

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