不動産投資をするにあたり必要な資格をお探しですか?
結論からいうと、不動産投資をするために必須な資格はありません。もちろん専門的な知識が必要な場面は多々ありますが、それらは専門家へ依頼することで対処できるため、わざわざ自ら難しい勉強をして専門知識を有している必要はありません。
しかし、不動産投資に資格は必要ありませんが、持っていれば役に立つ場面は多くあります。
この記事では、不動産投資の成功確率を上げてくれるおすすめの資格を厳選して5つ紹介していきます。なぜ資格を持っていると役立つのかも紹介していきますので、不動産投資に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
不動産投資で資格が役に立つ理由
不動産投資をするために必須の資格はありませんが、ないよりはあった方が良いです。その理由を以下の項目で詳しく解説していきます。
自分で価値を見極めることができる
資格を取るために必要な勉強は不動産投資において役立つ知識です。
仮に試験に落ちて資格を取得できなかったとしても、その過程で勉強してきた内容は必ず役立つ内容です。自分自身にまったく不動産投資に関する知識がないよりも、ある程度の知識を有している方が価値ある投資用物件を見極められるのは間違いありません。
また、不動産投資のような高額なお金が動く場面では少なからず悪質業者が存在します。自分自身に知識がなければ言葉巧みな話術に騙されてしまうかもしれませんが、知識があればそういったリスクも回避できます。
これは不動産投資だけではなく投資全般にいえますが、専門家からアドバイスを貰っても最終的に決めるのは自分自身です。自分で価値を見極められるようになるためには、資格の取得やその過程で得られる知識がとても重要になります。
人任せではなく自分で対処できるようになる
資格を取得して専門的な知識を有していれば、本来であれば専門家へ任せるような案件も自分自身の力だけで対処できるようになります。
たとえば、投資用物件に住んでいる入居者が家賃を支払わなかったとします。選択肢としては訴訟を提訴する以外にも、支払督促や少額訴訟といった手段がありますが、これらも法律に関する知識がなければ自分で実行に移すことはできません。
他にも、経営とお金の流れをきちんと勉強していれば、節税対策や事業拡大における資金調達方法などを自分で模索できるでしょう。このように、自身にある程度の知識があれば、すべて人任せにするのではなく自分でさまざまな解決策を探すことができるのです。
自分の信用度を上げることができる
資格を持っていれば取引先からの信用度を上げることができます。
それが顕著に表れる場面は金融機関からの融資借入時。投資用物件は高額なので大半の方は融資を受けてから購入するかと思いますが、自分自身が不動産投資に関する知識を有していれば信用度が上がるため、審査時に有利に話を進めることができるでしょう。
もちろんそれだけで審査が通過するほど審査は甘くありませんが、専門知識を有する資格を持っていれば審査担当者の心象が良くなることは間違いありません。
不動産投資に役立つおすすめの資格
ここからは、不動産投資に役立つおすすめの資格を紹介していきます。決して必須ではありませんが、持っていて損はないものばかりです。
宅地建物取引士
不動産投資に役立つ資格として最もおすすめしたいのは『宅地建物取引士』です。
一般的には不動産会社に勤めている方が目指す資格ですが、不動産取引に関する知識や税金のルールを学べるため、合否に関わらず勉強するだけで不動産投資に役立ちます。また、法律系の資格の登竜門ともいわれている資格なので、行政書士、司法書士、マンション管理士などとも高い関連性を持っています。
最大のデメリットは取得難易度が高い点。国家資格なので合格率は20%前後と低く、期間にして半年から1年程度は腰を据えて勉強しなければまず合格できません。
しかし、前述したように不動産投資に資格は必要ありません。宅地建物取引士では民法、建築基準法、都市計画法などの不動産関連の法律を一通り学べるため、受かるのが難しくても勉強しておくだけで損はありません。
ファイナンシャルプランニング技能士
ファイナンシャルプランニング技能士は日本の国家資格で、資産に応じた貯蓄や投資のプランを立案できる資格です。
ファイナンシャルプランナーと呼ばれるこの資格は、簡単に説明すると「お金のプロ」です。不動産投資は資産形成のために行うものなので、お金に関するさまざまな知識を幅広く身に付けることで、適切な投資用物件やタイミングを見極めることが可能になります。
不動産に関するさまざまな法令や税金に関する知識も習得できるため、不動産投資で重要な税金に関する知識が深く勉強できます。1級から3級に分かれていますが、資産形成に関する幅広い知識を身に付ける目的であれば3級の取得を目指すだけで十分です。
ホームインスペクター
ホームインスペクターは平成21年に始まった建築不動産の民間資格です。
聞き馴染みがない言葉かと思いますが、ホームインスペクターは住宅の劣化状況や欠陥の有無を第三者的な立場から見極められる資格です。そのため、勉強しておけば価値が高い投資用物件を専門的な視点から判断することができるようになります。
簡単にいうと、欠陥住宅を見極めるための勉強ができます。戸建て投資を考えている方は中古を購入するケースも多いため、ホームインスペクターの勉強をしておけば、専門家へ依頼することなく自分自身の目で優良物件を見つけることができるでしょう。
マンション管理士
マンション管理士は、マンションの維持と管理に対して専門的な知識を得られる資格です。
勉強する範囲は、マンションの構造や管理組合の取り組みについてです。構造だけではなく技術面に関する専門知識も勉強するため、マンション一棟買いによる投資を目指している方は持っておいて損はまったくない資格です。
不動産投資においては、マンション管理士を持っていると管理会社の質が判断できるようになり、修繕積立金の費用の根拠がわかるなどのメリットがあります。また、管理組合の総会や理事会に出席し、信頼性の高い発信を行うことができます。
賃貸不動産経営管理士
現実的な観点で考えると、不動産投資に最も役立つ資格といわれているのが『賃貸不動産経営管理士』です。
賃貸不動産経営管理士は、主に賃貸アパートやマンションなどの賃貸住宅の管理に関する知識を持つ専門家です。不動産投資で購入した物件に入居者が入った後の管理と対応を勉強する資格なので、合否に関わらず非常に役立つ知識を得ることができます。
入居者が入居してから退去するまで長期に及ぶ期間内では、さまざまなトラブルが予測されます。快適な生活をサポートするための知識と能力を勉強できる資格なので、賃貸マンションやアパートで投資を考えている方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
不動産投資で資格が役立つ理由とおすすめの資格を5つ紹介してきましたが、参考になりましたか?
不動産投資を行うのに必須な資格はありません。また、専門知識がなくても物件を購入して人に貸して家賃収入を得ることも可能です。しかし、資格は必要なくとも専門知識は持っていて損をすることはありません。長く不動産投資を続けていきたいと考えているのであれば、自分で価値を見極められるようにするため、上記で紹介した資格を取るための勉強はぜひ行ってみてください。
繰り返しになりますが、不動産投資に資格は必要ありません。しかし、勉強した情報が役立つ場面は必ず訪れます。何が起こるかわからない不動産投資の成功確率を少しでも上げるためには、資格を有しておくという選択肢も検討してみてください。