不動産投資を始めるなら最低限の知識は不可欠です。
必須な資格や知識はなく誰でも始められるのが不動産投資の魅力ではありますが、十分な知識もなく始めてしまうと悪質な不動産会社の標的にされる可能性があります。さらに、自分自身の目でしっかりと優良物件を見極める力がなければ、十分な収益を得ることもできません。
この記事では、不動産投資を行う際に必要最低限の知識を身に付けることができるおすすめの勉強法を紹介していきます。
初めから不動産に関する高度な知識を有している必要はありませんが、投資と経営に関する最低限の理解は必要です。何も知らずに取り組むのではなく、不動産投資に興味がある方は以下で紹介する勉強法をぜひ実践してみてください。
不動産投資を始める際に理解しておきたい知識
収益性の高い投資用物件の探し方、購入方法、ローン契約、運用方法など、不動産投資にはさまざまな知識が必要です。はじめに、不動産投資を始めるなら最低限これだけは理解しておきたいという知識の内容から紹介していきましょう。
⇒不動産投資の5つのメリットと3つのデメリット|成功するために覚えておくべき知識
投資用物件の探し方
不動産投資を成功させるためには投資用物件の選別は不可欠です。
物件の収益性を判断するための指標である利回りはもちろん、物件の種類、地域、間取りなどを見たうえで、空室リスクが低い物件を自分自身の目で選別しなければいけません。選別するためには収益性が高い投資用物件の探し方を知識として押さえておく必要があります。
投資用物件と一口にいっても、マンション、戸建て、アパートなどさまざまで、新築や中古、木造や鉄筋コンクリートなど構造も異なります。どのような投資用物件を購入すればいいのかは事前に勉強しておきましょう。
賃貸運営の方法
不動産投資を成功させるためには投資用物件の選別はもちろん、購入後の賃貸運営に関する知識も不可欠です。そのためには、キャッシュフローに関する知識を身に付けておきましょう。
キャッシュフローとは、得られる収入からローン返済などの支出を差し引いて手元に残る金額を把握することです。長期的な目線が必要な不動産投資では堅実な運用が必要なので、いくらまでローン返済をして大丈夫かということを事前に理解しておかなければいけません。
堅実かつ適切な不動産投資を行うためには賃貸運営の勉強は不可欠です。購入した投資用物件をどのように管理するかも事前に勉強しておくと後が楽になります。
会計や税務の仕組み
不動産投資を運用することで得た収益には税金が発生します。
勉強しなければいけないのは会計と税務の仕組みで、不動産投資を行う上で経費として計上できるものとできないもの、家賃収入の帳簿への記録、減価償却の仕組みなどです。確定申告は税理士へ依頼することが可能ですが、自分で把握しておくべき重要な知識です。
これから長い年月をかけて不動産投資を行う予定なのであれば、毎年の確定申告は避けては通れない道です。いきなり税理士へ依頼するのではなく、最初の年だけは自分で行った方が税務の仕組みを勉強できるため知識として蓄えておきましょう。
不動産投資のおすすめ勉強法を紹介
ここからは、不動産投資に関する知識を蓄えるためのおすすめの勉強法を紹介していきます。
インターネット
まずは、最も身近なツールであるインターネットを使った勉強法から紹介していきます。
これは不動産投資に関する知識が全くない方におすすめの勉強法です。不動産投資の仕組み、収益の流れ、メリットやデメリットはなどはインターネットで検索して概要を学びましょう。
最初は不動産投資に関する広く浅い知識で十分なので、基礎知識を得るためにインターネットの活用をおすすめします。さまざまなキーワードで検索してみましょう。
インターネットで勉強するうえで注意すべき点は以下の2点です。
- 間違った情報が含まれている可能性がある
- 信憑性が低い情報も紛れている
- 昔の情報を含む記事が上位に掲載されている場合がある
インターネットは誰でも気軽に発信できる媒体であるため、たとえGoogle検索の上位に表示されている記事でも間違っていたり昔の情報が含まれている可能性があります。
そのため、すべての情報を鵜呑みにするのではなく、広く浅い知識を付けるという意味でインターネットを活用することをおすすめします。
書籍
基本的な知識を補完するという意味では、書籍による勉強法をおすすめします。
最近はAmazonなどで気軽に書籍を購入できますし、電子書籍を購入すればスマホでも簡単に閲覧できます。書籍はインターネットに比べて費用がかかりますが、より詳しく詳細な不動産投資に関する知識を身に付けることができるでしょう。
自分が何を勉強したいのかで購入する書籍は選ぶようにしてください。
基本的な知識を身に付けたいのであれば入門編、マンションやアパートなど購入する物件を絞っている方はピンポイントな知識を身に付けられる本など、効率的に勉強を進めるためにもある程度は書籍の内容を具体的に絞ることをおすすめします。
セミナー
セミナーへの参加は、不動産投資の基本的な知識が身に付いた後におすすめしたい勉強法です。
基本的にセミナーは不動産会社が開催しています。また、その内容も「初心者向け」「マンション投資に興味がある方向け」「年収●●万円以上」のようにわかれて設定されていることが多いため、ある程度の基礎知識を付けたうえで自分に合った不動産投資に関する知識を勉強したい時に役立ちます。
セミナーでは個別相談や相談会などの場も設けられている場合が多いので、自分が疑問に感じていることや不明点を聞けるというメリットもあります。さらに、投資仲間を見つけてコミュニティを作れるというメリットもありますので、興味があるセミナーは積極的に参加してみましょう。
⇒不動産投資セミナーとは?参加するメリットと選び方のポイント
実際に現地へ訪問する
実際に売却されている投資用物件を見に行くのも勉強になります。
投資用物件の良し悪しを判断するためには自分自身の判断の目を養うのが一番です。そのためには、さまざまな物件を見ておかなければいけません。
物件の間取り、種類、エリアはもちろん、周辺環境、利回り、入居者層を現地へ訪問しながら考えてみましょう。そのうえで、これまで培ってきた知識を総動員してメリットとデメリットを挙げてみると、投資用物件を見る目を養うことができます。
実際に外へ出て実践的な勉強を実施することで、机上では得ることができない重要な知識と情報を得ることができます。
投資家との交流
すでに不動産投資を行っている投資家との交流もおすすめの勉強法です。
前述したセミナーの参加だけではなく、最近ではSNSを通じて気軽に投資家とコミュニケーションを図れる環境です。不動産投資において人脈は非常に重要ですし、すでに投資を行っているからこそ見えるメリットやデメリット、思わぬ情報が得られる可能性は高いです。
書籍やインターネットでも経験談は大きなニーズがあります。経験者の言葉は参考にできる部分が多くありますので、投資家の話が聞けるコミュニティへは積極的に参加しておくことをおすすめします。
不動産会社への資料請求
不動産会社への資料請求もオススメの勉強法のひとつです。
ただし、投資に関する基礎的な知識が身についていないと内容理解に苦しむ場合があるので、基礎知識を身につけ、不動産会社の違いがHPなどを見て理解できる程度になってからにすると良いでしょう。
特に投資初心者向けのサポートサービスが充実している不動産会社では、資料請求で書籍やセミナー動画をプレゼントしてくれる場合があります。また、不動産投資に関する知識をゼロから教えてくれる無料相談を行っている会社もあるため、いくつかの不動産会社を比較して資料請求することをオススメします。
リアルタイムな不動産投資情報を得られるのはもちろん、それぞれの不動産会社の特徴を理解する上でも役立つでしょう。
まとめ
不動産投資のおすすめ勉強法を紹介していきました。
不動産投資には必要な資格はありませんので知識がなくても行えます。しかし、ある程度の知識を事前に勉強しておく方が得策であることは間違いありません。そのためには、上記で紹介した6つの勉強法をぜひ実践してみてください。