いつの時代も海外リゾートの代名詞として名前が挙げられるハワイ。
1954年にJALがハワイへの直行便を始め、2019年にはANAが成田空港から超大型機A380の就航を開始するなど、依然として人気のリゾート地として高い地位を確立しています。
世界的に流行した新型コロナウイルスの影響で日本からハワイへ観光に行く人は激減しましたが、今でも日本人は世界で一番ハワイが好きな国民です。
ハワイ州政府観光局の調査によれば、コロナ禍になる前の2018年に来島した方は本国であるアメリカ人を除けば日本人が断トツの第2位。3位のカナダとは3倍の差があるため、いかに多くの日本人がハワイへ行っているかがわかります。
とくに日本人から高い人気があるハワイは、海外への不動産投資を考えている方におすすめできるエリアです。本記事では、詳しくメリットとデメリットを解説していきますので、人気のハワイで不動産投資を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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ハワイ不動産投資の5つのメリットを紹介
はじめに、ハワイ不動産投資のメリットを5つ紹介していきます。
日本人が居住しやすい
ハワイは人気のリゾート地なので、日本人が居住しやすい環境です。
冒頭でも説明した通り、コロナ禍で激減したといえ、従来までは日本人は世界で一番ハワイが好きな国でした。今後はコロナ禍も落ち着き以前のように海外旅行ができる日常が戻りますので、多くの日本人がハワイへ訪れることが容易に予想できます。
ハワイは日本人が馴染み深い環境で、歴史的に日系移民が多い影響もあり日本食が売られているスーパーやレストランが多くあります。そのため、海外移住で食が気になる方も苦になりません。
海外への不動産投資で最大の課題ともいえるのが、現地で優秀な不動産エージェントを見つけるという問題です。しかし、前述したようにハワイは日本人に馴染みが深い国なので、日本語でコミュニケーションが取れる現地のエージェントが多く居住しています。
日本語が話せる不動産エージェントがいれば言語の壁がなくなりますので、安心して投資用物件探しを任せることができます。最近では、インターネットを通じて現地のエージェントと気軽にコミュニケーションが取れますので、任せる人をぜひ探してみてください。
ほとんど地震がない
ハワイではほとんど地震がありませんので、地震による損害リスクを軽減できます。
日本で不動産投資をする場合は、地震による損害リスクは決して無視できません。火災保険や地震保険は必須であり、仮に地震で倒壊や損害があれば、不動産は大きく資産価値が下落していきます。
一方でハワイは、2018年5月4日にマグニチュード6.9という比較的大きな地震が発生したことはありますが、この時も観光地から離れた場所が大きく揺れただけで直接的な被害はありませんでした。
厳密にいえば、ハワイは地形の特性上、常に人が体感できない位の小さな地震は発生しています。
とはいえ、2018年より以前では2006年にマグニチュード6.7の地震がきただけなので、地震大国である日本と比較すれば、限りなく地震によるリスクは低いといえます。
賃貸需要が高い
ハワイは世界的に人気が高い観光リゾート地なので、常に高い賃貸需要が見込まれています。
最重要産業が観光であるハワイでは、自然景観を保護する観点から工場の稼働や建設を極力避けるような施策が進められています。常に豊かな自然と景観を楽しめるハワイは、旅行者が多いのはもちろんですが、別荘としての需要が極めて高いです。
本宅は日本に置きながら、第二の自宅をハワイに別荘として置きたいと考えている方は少なくありません。そのため、ハワイは常に物件の流通が活発であり、居住者も決して少なくありませんので賃貸需要が高いのです。
賃貸需要が高いエリアで不動産投資を行えば、物件を借りる人がいなくて家賃収入が得られないという空室リスクを低くすることができます。
外国人が自由に不動産を売買できる
ハワイの不動産は、外国人でも自由に売買したり登記したりすることができます。
新型コロナウイルスのような世界的なパンデミックでも起きない限り、ハワイは世界中から多くの方が訪れるため、常に高い賃貸需要が見込めます。外国人でも気軽に売買に参加できる環境が整っているため、安定した不動産の流通量が見込めるという点も大きなメリットです。
外国へ投資用物件を買いたいと考えても、流通している不動産の数が少なければ、自分のニーズにマッチしている物件を見つけるのは困難です。その点、ハワイでは十分な流通量が見込めるので、家賃収入だけではなく売買で利益を得ることもできるでしょう。
不動産ローンを組みやすい
海外の他のエリアに比べると、ハワイは投資用物件を購入する際に不動産ローンを組みやすいというメリットがあります。
たとえば、東京スター銀行では「ハワイ不動産担保ローン」を用意しているので、オアフ島南岸の不動産を購入する際に最大2億円まで融資が可能。SBJ銀行も、ホノルルエリアに立地する物件を購入する場合に限り、最長35年のローンを組むことができます。
東急リバブルでは、資産の分散先としてハワイの不動産投資を推奨していて、ゴールドコースト・ワイキキ・カカアコ・アラモアナを中心に住宅を供給しています。
不動産ローンを組んで不動産を購入できれば、より高い投資効果が見込めるレバレッジを利かせたハワイ不動産投資が可能です。初期費用を多く用意できない方でも、ハワイで投資用物件を購入できるというのは大きなメリットとして挙げられます。
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ハワイ不動産投資の3つのデメリットを紹介
続いては、ハワイ不動産投資のデメリットを3つ紹介していきます。
利回りが低い
ハワイの不動産は利回りが低い物件が多いです。
その理由は、世界中の投資家が集まっている不動産市場だからです。前述したようにハワイは投資用物件の流通量が多く、他の国に比べても競争が高いエリアであるといえます。
物件の価格も決して安くありませんので、相対的に利回りは低くなります。表面利回りが2~4%台の不動産もハワイでは珍しくありませんので、利回りだけを期待する投資には不向きです。
物件の価格が高い
ハワイは他のエリアと比べても物件の価格が高いです。
テキサスやオハイオと比べると価格は2~3倍の差があるといわれている位、ハワイの人気エリアでは少ない金額では良物件を購入することができません。
また、住宅ローンも物件評価額の100%ではなく50%程度を限度額にしている場合もあるため、少なくない初期費用が必要になる場合もあります。
観光産業の落ち込みで景気が左右される
良くも悪くもハワイの経済は観光産業で成立されているため、観光客が来てくれなければ賃貸需要も見込めなくなります。
新型コロナウイルス感染拡大のようなパンデミックが再び訪れないという保証はありませんので、観光産業次第で景気が大きく変わる点はリスクとして覚えておきましょう。
まとめ
ハワイ不動産投資のメリットとデメリットを紹介していきました。
海外リゾートの代名詞として常に名前が挙げられるハワイには、毎年多くの日本人が観光や移住を目当てに訪れています。日本人に馴染みが深いエリアだからこそ、海外で不動産投資を考えている方にはおすすめの場所だと断言できます。
とはいえ、ハワイ不動産投資はメリットだけではありません。リスクも必ず押さえたうえで、適切な不動産投資を検討してください。