ミニチュア・シュナウザーの性格や寿命、しつけ方とは?病気や運動量、飼い方まとめ

ミニチュアシュナウザー

凛々しくスタイリッシュな外見と、ふさふさの口ひげに眉毛が印象的なミニチュア・シュナウザーは世界中で人気があります。俳優のブルース・リーの愛犬がミニチュア・シュナウザーだったことは有名な話です。

日本とアメリカの畜犬団体ではテリアグループに属していますが、実はテリアの血統はいっさい入っていません

そんなミニチュア・シュナウザーを家族に迎えたいと思っている方のために、性格や飼い方のコツ、かかりやすい病気などをご紹介していきます。

目次 -INDEX-

ミニチュア・シュナウザーの基本情報

ミニチュア・シュナウザーの基本情報

歴史

ミニチュア・シュナウザーはドイツ原産の小型犬です。ドイツには古くからいたスタンダード・シュナウザーをアーフェン・ピンシャーとの交配により小型化した犬種がミニチュア・シュナウザーです。

グレートデンやロットワイラーなどとの交配により大型化されたのがジャイアント・シュナウザーで、現在シュナウザーには3サイズが存在します。

犬種名のシュナウザーとはドイツ語で「口ひげ」を意味します。3サイズとも大きさ以外の外見はよく似ており、豊かな口ひげと眉毛が印象的です。

ミニチュア・シュナウザーは農場などでネズミなどの害獣駆除のために作られた犬種です。小回りがきき俊敏な動きが大変重宝されました。

ドイツからアメリカに渡り、さらに小型化が進みサイズが固定化されます。原産国のドイツよりもアメリカでの人気が高く、多くのハリウッド・スターや著名人にも愛されました。

2000年頃に日本ではトリミング技術の向上により、さまざまなカットスタイルが登場します。ミニチュア・シュナウザーがモデル犬として紹介されると、たちまち人気犬種となりました。

大きさ(サイズ)

  • オス
    • 体高 30~35cm
    • 体重 4~8kg
  • メス
    • 体高 30~35cm
    • 体重 4~8kg

※体高…地面から肩の位置の数値 体長…胸からお尻のでっぱりまでの数値

オス・メスとも大きな差はみられません。小型化を目的に改良された犬種なので個体差があります。体高と体長がほぼ同じサイズのスクエア型で、小型ながらがっしりとした頑丈な体つきです。

被毛はワイヤーのような硬めのトップコートと柔らかいアンダーコートの二重構造になっています。光沢がなく、渋い落ち着いた毛色をしています。

寿命

ミニチュア・シュナウザーの寿命は12歳~15歳です。遺伝性疾患が他の犬種に比べて多く、少し寿命が短い傾向があります。

しかし近年の獣医学の向上により、病気を早期発見・治療をすることでミニチュア・シュナウザーの寿命も伸びつつあります。

健康なうちから定期的な健康診断を受けることがとても大切になってきます。いつまでも元気なご長寿犬を目指していきましょう。

ミニチュア・シュナウザーの性格

ミニチュア・シュナウザーの性格

陽気で活発

一見気難しそうな見た目ですが、非常に明るく活発で楽しい性格です。部屋の中を走り回ったりと賑やかなので、家庭の中ではつい笑顔になってしまうムードメーカー的存在でもあります。友好的で忍耐強いので小さな子どもとも上手に遊びます。

活発に動くので床は滑りにくい素材を使うなど、怪我を防止する必要があります。飼い主と遊ぶことも大好きなので、たくさん構ってあげましょう。

甘えん坊で、飼い主に依存しやすい傾向があるので、長いお留守番は苦手です。

落ち着いていて、順応性がある

もともと害獣駆除のための使役犬ですが、攻撃性や興奮しやすい性格はあまりみられることはありません。

家族のライフスタイルに順応しやすく、アクティブで運動好きな家庭でも、静かに家で過ごすことが好きな家庭でも幸せそうに暮らします。

物覚えがいいのでしつけはしやすく、楽しんでトレーニングを受け入れます。信頼関係をしっかり築くことによって、飼い主を困らせるようなことはないでしょう。

警戒心がやや強い

信頼している人間や飼い主にはよく懐いて従順ですが、警戒心の強い面があります。見知らぬ人や犬などに吠えてしまったり、時に大胆な行動に出ることがあります。子犬の時期に人間社会のさまざまな刺激や、飼い主以外の人間や他の犬などに慣らしておくことが大切です。

警戒心から吠えることは優秀な番犬にもなりますが、吠えてほしくない場面やおとなしくしてほしい時に飼い主の指示に従えるようにしておきましょう。

ミニチュア・シュナウザーに必要な運動量

小型犬ですが活発で運動が大好きです。1日2回、それぞれ30分程度のお散歩をしましょう。好奇心が旺盛なので、お散歩の道順をその日によって変えるなど、刺激を与えるとよいです。

時々ドッグランで自由に走らせたり、他の犬と遊ばせるとストレス発散になるのでおすすめです。

室内では飼い主とコミュニケーションのとれる遊びがよいでしょう。ロープの引っ張りっこがおすすめですが、本能が刺激されて興奮しやすくなります。遊びの主導権は飼い主がとるようにします。

ボールやおやつを隠して探させるなどゲーム性のある遊びもストレス発散にもなります。

ミニチュア・シュナウザーの飼い方

ミニチュア・シュナウザーの飼い方

ポイント1 たっぷりの運動でストレスをためないように

運動不足のストレスから無駄吠えをしやすい犬種です。ストレスをためると気の強い性格が前面に出てくるため、さまざまな問題行動を起こします。

毎日の散歩はもちろん、家の中でも遊んであげる時間を作ってあげましょう。運動量が満たされると情緒が安定し、とても飼いやすくなります

頭がよくて学習意欲も高いので、アジリティなどのドッグスポーツにも向いています。アクティブな飼い主さんならぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。

ポイント2  肥満にさせないように注意する

ミニチュア・シュナウザーは肥満になりやすい犬種でもあります。運動が好きでよく食べるので、避妊や去勢、ライフステージの変化によってカロリーの消費バランスが崩れやすいことが原因です。

また、他の犬種に比べて成長が早い傾向があり、生後3カ月をすぎたあたりで急激に成長します。

成長期にはたっぷりの栄養が必要ですが、早い段階から定期的に体重を測って変化に気を付けておきましょう。

豊富な被毛から実際の体形が分かりづらいこともあり、気付いたらなんだかぽっちゃり、という事が多いです。

ポイント3 被毛のお手入れとトリミングが必要

ミニチュア・シュナウザーの被毛は、硬めのトップコートと柔らかいアンダーコートのダブルコートになっています。ダブルコートのわりに抜け毛は少なく、換毛期もあまり抜けません

しかし、毛が絡みやすく汚れやすいので毎日のブラッシングで丁寧に毛玉や汚れを取り除いてあげましょう。口ひげや、お尻周りは特に汚れやすいのでいつも清潔にしておく必要があります。

全身の被毛はカットしないと際限なく伸び続けるため定期的なトリミングが必要です。毛が伸びるスピードも早く、1カ月に1回のトリミング頻度がよいでしょう。

一生涯にわたってトリミングが必要な犬種なので、子犬のうちからブラッシングや全身を触らせることに慣れさせておきましょう。

今はシュナウザーの特徴を存分にいかしたオシャレなカットスタイルがたくさんあります。毎月スタイルを変えて楽しむ飼い主さんもたくさんいますよ。

ミニチュア・シュナウザーのかかりやすい病気・疾患

ミニチュア・シュナウザーのかかりやすい病気・疾患

泌尿器疾患(尿石症)

ミニチュア・シュナウザーは遺伝的に発症しやすい傾向にあります。尿道に結石ができる疾患で、症状は頻尿や血尿、排尿痛などです。おしっこにキラキラした結晶のようなものが確認できることもあります。

早期発見できると食事療法で治療できますが、大きな結石の場合、尿が排出できなくなり外科手術で取り除くことになります。

一度発症すると再発することが多ので、普段の食事の内容を見直したり、水をたくさん飲ませるようにすることを心がけましょう。

ミネラルウォーターは結石ができやすいので与えないようにします。

眼疾患

眼の周りの毛が長く、眼球を傷つけやすいので結膜炎を発症しやすいです。結膜炎は痛みやかゆみがあるので、前脚でしきりに眼を掻くしぐさをしたり、涙が多く出るので常に眼の周りが濡れて涙やけをおこしたりします。

その他にも網膜萎縮症や若年性白内障を発症しやすいので、普段から眼をチェックしておくようにしましょう。どちらも進行すると失明することがあります。早期発見することによって、進行を遅らせることができます。

皮膚疾患(膿皮症)

膿皮症は皮膚や粘膜に常在しているブドウ球菌が、高温多湿な環境で増殖することで発症します。アレルギーや内分泌疾患などが原因でなることもあり、ミニチュア・シュナウザーでは発症率の高い皮膚疾患となっています。

症状は皮膚に見られる赤い発疹やフケ、皮膚の黒ずみ、脱毛などです。かゆみがあるので体を掻いたり、舐めたりします。床に体をこすりつけるようにすることもあります。

犬のとってかゆみは大変なストレスです。定期的に皮膚の状態をチェックして、早めに気付いてあげるようにしましょう。

ミニチュア・シュナウザーにおすすめのドッグフード

モグワン

価格¥4,356(税込)/1.8kg
対応年齢全年齢
主原料チキン
原産国イギリス

モグワンは犬にとっていらないものをできるだけ省き、必要なものをできるだけ取り入れたプレミアムドッグフードです。

もともと肉食である犬の食生活を考え、含まれる動物性たんぱく質は50%以上もあります。

素材はすべて人間でも食べられる「ヒューマングレード」食材を使用しています。高たんぱく低カロリーのチキンとサーモンを主原料にし、犬が消化しにくい穀類を一切使用しておらず、身体の内側から健康をサポートします。

オメガ3脂肪酸も入っているので皮膚や毛並みを健康に保ちます。保存料、着色料などの添加物をいっさい使用していないので、皮膚疾患が多いミニチュア・シュナウザーには安心して与えることができます。

累計200万個販売した『モグワン』は限定ページ経由だと、定価から20%OFFの特別価格で購入可能です!公式サイトをチェックしてみてください!

【パピー・老犬向け】ミニチュア・シュナウザーにおすすめのドッグフード

カナガン

価格¥3,520(税込)/400g×3缶
対応年齢全年齢
主原料チキン
原産国ドイツ

カナガンは新鮮なチキンの生肉を65%も使用、もちろん消化しにくい穀物は使用していません。ウェットフードは水分量も多く含まれているので、結石のできやすいミニチュア・シュナウザーにおすすめです。

人間でも食べられる「ヒューマングレード」食材を使用。手作り食にしたいけれど、栄養のバランスが心配という方にぜひおすすめしたいフードです。

ドライフードのトッピングにしたり、食欲のないときのためのストック用にしてもいいですね。もちろん無添加です。興味のある方は、ぜひお試しください。

ワンランク上のウェットフード『カナガン』、公式サイトだけの限定オファーがございます!キャンペーン中につき、初回限定最大20%OFFなのでぜひお試ししてみてはいかがでしょうか?

ミニチュア・シュナウザーのしつけのポイント

しつけのポイント
  • 信頼関係をしっかり築く
  • 一貫性のあるしつけを行う
  • 社会化トレーニング
  • 飼い主も楽しむ

頭がよくしつけをしやすいですが、警戒心が強く頑固な面もあります。リーダーとして認めた飼い主には従順で忠誠を尽くすので、しっかりとした信頼関係を結ぶようにしましょう。

家族の中でしつけの仕方がバラバラだと、犬は混乱してしまい飼い主を信用できなくなってしまいます。お迎えする前に家族でしつけに対する意見を一致させておきます。

警戒心の薄い子犬の時期にたくさんの経験をさせておきます。警戒心が強く吠え癖がつきやすいので、家族以外の人間や動物、物や音に対して慣れさせましょう。

しっかりと社会化ができると、情緒の安定した落ち着いた性格になります。

しつけやトレーニングは飼い主も一緒に楽しむことがポイントです。ミニチュア・シュナウザーは、飼い主の心情や感情を読み取る能力に優れています。

うまくいかなくてイライラしたり、感情的に叱るとモチベーションがさがり、時に反抗的になります。叱るときは感情を入れずに短く、褒めるときは最大限にたっぷりとたくさん褒めてあげましょう。

ミニチュア・シュナウザーを飼う前の準備

犬を迎える費用
  • 迎え入れる費用について

ミニチュア・シュナウザーの子犬の価格は15万円~45万円です。購入価格の平均は35万円です。ブリーダーから迎えるか、ペットショップで迎えるかにより値段が変わります。

また、ドッグショーなどでチャンピオン犬になった血統を持つ子犬は、とても高価になります。

一般的にオスよりもメスの方が高価な傾向です。毛色ではソルト&ペッパーよりもブラックシルバーやブラックが珍しいので高価になります。

その他クレートやケージ、食器、おもちゃ、トイレ、首輪、リード、ペットキャリーなどの飼育用品。ブラシやシャンプーなどのお手入れ用品などが必要になってきます。

飼育環境を整えるために、絨毯やマットレスを敷いたり、ペットゲートを取り付けたりといった費用も考えておく必要があるでしょう。

  • 飼い始めてからかかる費用について

お家に迎え入れて必要になるのが、畜犬登録(3000円前後)と狂犬病の予防接種(3500円前後)、混合ワクチン(5000~8000円前後)になります。

毎年かかる医療費は、狂犬病予防注射と混合ワクチンに加え、フィラリア薬7カ月分とノミダニ予防薬となります。繁殖の予定がなければ、避妊手術(3~5万円)、去勢手術(2~3万円)も考えておきます。

ミニチュア・シュナウザーは毎月のトリミング代(7000~1万円)も必要となります。

その他、ドッグフードやペットシーツなどの消耗品や病気になった時の医療費のことを考えてペット保険への加入なども検討しましょう。

  • どこから迎え入れるのか

ミニチュア・シュナウザーをどこからお迎えするか、選択肢は3つあります。それぞれのメリット、デメリットがあります。よく考えて自分にあったところからお迎えするのがよいでしょう。

  1. ペットショップからのお迎え
  2. ブリーダーからのお迎え
  3. 里親を希望する

ペットショップでのお迎えのメリットは、その場で飼育用品などを揃えやすく、動物病院やトリミングサロンなどを紹介してくれるので、事前準備に迷うことがないことです。

一番手軽にお迎えできるので、忙しい方には向いています。ネットでもお店にいる子犬を探せるので、気になった子犬がいたら問い合わせてみましょう。

ブリーダーからのお迎えの最大のメリットは、両親犬やきょうだい犬とも対面できるので、子犬の性格や成犬になった時の大きさなどを予測できます。また、ショップを経由していないので購入価格が抑えられることがあります。

里親としてお迎えしたいという方は少し根気がいるかもしれません。ミニチュア・シュナウザーが里子に出されているかどうかはタイミングによります。譲渡会などに足を運んで、お気に入りの子が見つかったら、里親として申し込みをしてみましょう。

ミニチュア・シュナウザーの飼い主の本音【飼いやすい?飼いにくい?】

ミニチュア・シュナウザーの飼い主の本音

飼いやすいという声

「陽気で利口!しつけがしやすいです」

「シュナを3頭飼っています。社交的なので多頭飼いに向いています」

「テリア気質ときいて大変かと思ったら、とても温和で飼いやすかった」

「高齢の両親や子どもとも仲良くやっています。優しい性格です」

「アレルギー持ちですが、抜け毛が少なく体臭も気にならないので飼いやすいです」

「甘えん坊でいつもべったりです。他の犬を可愛がるとヤキモチをやきます」

しつけがしやすく性格の明るいミニチュア・シュナウザーは初心者にもおすすめできる犬種です。飼い主が大好きで甘えん坊なので、たくさん構って可愛がりたい人に向いています

抜け毛が少なく、アレルギーのある人でも飼えるので小さな子どものいる家庭でも安心してお迎えできます。

飼いにくいという声

「警戒心が強くて来客に吠えまくります」

「頑固で気が強いところがある」

「色々と病気が多くて医療費がかかる」

「トリミングにお金がかかります」

「寂しがり屋でお留守番ができません」

「小型犬のわりに運動量が多く、散歩が大変」

警戒心の強さから吠えてしまう傾向があります。また、苦手なものを作ってしまうと頑固に拒否したり、攻撃的になることもあります。オスの場合は早めの去勢や、社会化トレーニングの徹底が大切ですね。

十分な運動と被毛のお手入れに時間のとれる飼い主に向いている犬種です。甘えん坊で飼い主に依存しやすいので、お留守番の長い家庭には向いていません。

ミニチュア・シュナウザーの可愛い癒し画像集

ミニチュア・シュナウザーに関するQ&A

【Q1】8カ月になるミニチュア・シュナウザーが食糞をして困っています。

自分のウンチを食べてしまう食糞の原因はさまざまです。消化不良でウンチにフードのニオイが残っていたり、飼い主が慌てるので気をひこうとして食べることもあります。

排泄後に食べそうになったらおもちゃなどで興味をそらして、慌てずにすぐに片づけましょう。食べてしまっても慌てて声をあげないようにします。

成長するにつれてなくなることがほとんどです。慌てずに落ち着いて対処しましょう。

【Q2】ミニチュア・シュナウザーはオスとメスで性格は違いますか?

基本的な性格はどちらも変わりません。甘えん坊でやきもち焼きな性格はどちらも同じです。比較的、警戒心はオスの方がやや強く、縄張り意識があります。 

メスは落ち着いていて大人しい傾向で、マイペースなところがあるでしょう。

オスの警戒心や縄張り意識は去勢をすることによって抑えられることがあります。

【Q3】ミニチュア・シュナウザーを成犬からお迎えします。しつけ直しはできますか?

ミニチュア・シュナウザーはとても賢く、何歳からでもしつけ直しができます。しかし飼い主との精神的な繋がりを強く求めるところがあるので、成犬から迎える場合はしつけよりも、信頼関係を築くことを優先しましょう。

一度信頼できるリーダーだと認めてもらえれば、しつけやトレーニングがとても楽なので、根気よく接することが大切です。