豊洲は住んではいけないといわれる理由とは?豊洲が向いている人の特徴や魅力を解説

豊洲は住んではいけないといわれる理由

豊洲は再開発が進み、タワーマンションが立ち並ぶ湾岸エリアとして人気を集めています。都心へのアクセスや整った街並みに魅力を感じる一方で、住んではいけないという声があることも事実です。

本記事では、豊洲の特徴を踏まえながら、住んではいけないと言われる理由と実際の住み心地について客観的に解説します。

監修者 渡辺 浩志
豊洲の家賃や物価の高さは、同じような収入や価値観を持つ人が集まる「安心感」の裏返しでもあります。似たライフスタイルの住民に囲まれることは、日常のストレスが少なく、生活の質を高める大きな要因になります。どんな街にも欠点はありますが、大切なのは「自分が何を最優先するか」という視点です。効率的で機能的な都市生活を求める方にとって、ここは家賃を払う価値のある、非常に満足度の高い選択肢になるはずです。
渡辺 浩志

宅地建物取引士

渡辺 浩志

不動産一筋23年の不動産会社元社長。
大学卒業後、上場マンションデベロッパーで4年間営業の基礎を学び、退職後は不動産ベンチャーの会社で当時はまだ珍しかった中古不動産のリノベーション販売の部署を立ち上げ、売上20億円までに成長させました。
現在は従業員300人の総合建築企業の不動産部門で若手社員の教育と、今までの人脈を生かし不動産仲介と土地・戸建の仕入業務をしています。

豊洲に住んではいけないと言われる理由

豊洲に住んではいけないと言われる理由

【理由①】とにかく物価と家賃が高い

豊洲は、家賃相場が都内でも高水準のエリアです。単身者向けのワンルームでも10万円前後、1LDKは15〜20万円台、ファミリー向けはさらに高額になる傾向があり、駅徒歩5分圏内では家賃相場が周辺駅より高い水準です。

賃貸はもちろん、新築マンションや分譲住宅の価格も高く、近年では1億円を超える価格になることも珍しくありません。

豊洲エリアの居住者は共働きで世帯所得が高いカップルが多く、購買力の高い住民層を対象にした高品質・高価格帯の物件やサービスが集積していることが背景です。

商業施設や大型スーパーが多く、豊洲エリアでは、飲食や買い物の価格が他エリアより高く感じられるケースがみられます。

【理由②】観光客が多く騒がしい

豊洲には豊洲市場やチームラボプラネッツ TOKYO DMMなどの集客施設があり、観光客が多く訪れることも、住みたくないと言われる理由のひとつです。

土・日・祝日や大型連休、インバウンド需要が高まる時期は観光客でにぎわい、特に午前中の市場周辺や、夕方以降の商業施設周辺は混雑しやすい傾向です。

イベント開催日には駅周辺やバス乗り場が混み合って騒がしく感じたり、公共交通が利用しづらいと感じる場面が多くあるため、静かな住環境を求めている人にはおすすめできないエリアであることは事実でしょう。

【理由③】再開発に伴う工事や渋滞が発生する可能性がある

豊洲では、2025年に大規模複合施設「豊洲セイルパーク(TOYOSU SAIL PARK)」が完成しましたが、周辺では引き続き再整備の検討が進んでいます。

豊洲四丁目地区では再開発準備組合が設立され、2026年度以降の事業化を見据えた検討が進行中です。事業が本格化した場合、工事車両の通行や仮囲い設置により、騒音や通行規制が発生する可能性があるでしょう。

工事関連の変化が、生活の利便性に影響を及ぼすことを懸念する声がある点は事前に理解しておきたいポイントです。

【理由④】夜の人通りが少ないため逆に不安に感じる

タワーマンション中心の街並みは整然としていますが、オフィスエリアが多いため夜8時以降になると街の雰囲気は大きく変化します。

大通り沿いは街灯が整備されているものの、運河沿いや住宅街は静かな環境です。渋谷や新宿といった繁華街と比べると、豊洲エリアは夜になると人通りが一気に減少するため、遅い時間帯に帰宅する人にとっては、静かすぎる雰囲気が不安材料になる場合があります。

【理由⑤】水害や地震での液状化リスクがある

豊洲は東京湾の埋立地に造成されたエリアであり、地震発生時の液状化リスクが指摘されています。2011年の東日本大震災では、湾岸部の浦安市や新木場周辺で道路の隆起やマンホールの浮き上がり、住宅地の地盤沈下など大規模な液状化被害が発生しました。

豊洲エリアでは浦安ほどの深刻な被害は確認されていないものの、一部歩道や空き地での噴砂、インフラ設備への軽微な影響が報告されています。

地盤改良が施された大型マンションでは被害は限定的でしたが、埋立地という特性が消えるわけではありません。さらに、高潮や集中豪雨による浸水リスクも、湾岸部共通の課題です。ハザードマップを確認し、防災対策を十分に検討したうえで居住判断を行う姿勢が重要になります。

豊洲が住みやすい、合っているという人も

豊洲が住みやすい、合っているという人も...

東京都心へのアクセスが良い

豊洲駅 東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ
所要時間約17分
新豊洲駅 ゆりかもめ
所要時間約25分
市場前駅 ゆりかもめ
所要時間約27分
辰巳駅 東京メトロ有楽町線
所要時間約20分

豊洲は湾岸エリアに位置しながら、都心への交通利便性が高い点が評価されており、豊洲駅からは東京メトロ有楽町線で有楽町方面へ直通でき、ビジネス街への通勤がしやすい環境です。

ゆりかもめを利用すれば新橋方面へも移動可能で、都心主要エリアへ概ね30分圏内で到達でき、通勤時間をかけたくないと考えている共働き世帯にとっては、豊洲エリアの利便性は大きな魅力に感じるといえるでしょう。

タワマンが多くパチンコや風俗店がない

豊洲は再開発によって整備された住宅が中心のエリアで、高層タワーマンションなどが街並みを形成しています。

用途地域の制限や開発方針の影響もあり、駅周辺にパチンコ店や風俗店といった遊興施設は見られません。繁華街特有のネオンや客引きがなく、夜間も落ち着いた雰囲気が保たれています。

子育て世帯や共働き世帯が多く居住しており、生活環境を重視した街づくりが進められてきました。治安面や景観面を重視する人にとって、安心材料となりやすい環境です。

医療機関が多く安心

豊洲エリアには、救急対応も行う昭和大学江東豊洲病院などの総合病院から専門クリニックまで医療機関が充実しています。

昭和大学江東豊洲病院は、内科や小児科・産婦人科を備え、地域の中核病院として機能しています。また、がん研有明病院も近隣に立地し、高度ながん医療を提供しています。

駅周辺には内科や歯科、皮膚科などのクリニックも点在しており、日常的な通院から専門医療まで対応できる体制が整っています。

豊洲についてより深く知ろう!【プロが解説】

豊洲についてより深く知ろう!【プロが解説】

豊洲の治安

豊洲周辺の治安は、東京都内でも比較的落ち着いているエリアで、江東区全体の犯罪発生率は東京23区平均を下回る傾向があり、粗暴行為や強盗などの凶悪犯罪は少なめです。

自転車盗 995件
万引き 528件
粗暴犯【傷害、暴行】 266件
特殊詐欺 121件
車上ねらい 78件
オートバイ盗 46件

参照:江東区内の犯罪発生状況

主要な駅周辺や商業施設では人通りが多く、防犯カメラや警察の巡回もあり安全性が高いと評価されます。

一方で、自転車盗などの非侵入窃盗が多く、放置自転車や共有施設周辺で被害に遭いやすいというデータ傾向もあり、実際の治安感覚は、通勤時間帯や商業施設の繁忙時によって変わる点にも留意が必要です。

豊洲の交通アクセス

豊洲駅は東京メトロ有楽町線とゆりかもめの2路線が通っており、都心へ乗り換えなしでアクセスが可能です。

新宿駅 約28分
渋谷駅 約26分
池袋駅 約30分
品川駅 約27分
東京駅 約16分

豊洲は遠いと言われることがありますが、都心方面(有楽町・飯田橋方面)や臨海エリア(お台場・新橋方面)のアクセスは抜群です。

東京23区であれば、基本的に乗り換え1回でアクセスが可能です。

豊洲の家賃相場

次に、豊洲駅周辺の家賃相場についてみていきます。家賃相場が各物件の間取りや立地と相場がつり合っているかどうかも考えながら物件選びをしましょう。

大手不動産情報サイト「LIFULL HOME’S」によると、豊洲駅周辺駅周辺の家賃相場は以下の通りです。

間取り 家賃相場
ワンルーム 15.41万円
1K 13.33万円
1DK 18.80万円
1LDK 21.45万円
2LDK 31.06万円

※家賃相場は日々変動します。最新の情報をお確かめください。

豊洲駅周辺は駅直結の大型ショッピングモールなどもあり、ファミリー層にも人気が高いエリアです。そのため、家賃も決して安くはなく、直近1年間で約8.0%上昇、直近3年間で約18.0%上昇しているというデータもあります。

豊洲エリアで家賃を抑えたいという方は、築年数が古めの物件を検討したり、隣駅の辰巳駅で検討すると家賃を抑えられる場合がありますよ。

豊洲が向いている人と向いていない人を分析!

豊洲が向いている人と向いていない人を分析!

豊洲が向いている人の特徴

豊洲が向いている人の特徴
  • 都心へ短時間で通勤したい人

  • タワーマンションに住みたい人

  • 子育て環境を重視する人

  • 整備された街並みを好む人

豊洲は再開発で整備された歩道や公園が多く、ファミリー世帯から特に人気があり、高層マンション中心の街並みは景観が統一され、タワーマンションに憧れがある人にも適したエリアといえるでしょう。

さらに都心からのアクセスが優れているため、利便性と住環境のバランスを重視する共働き世帯にもおすすめのエリアです。

豊洲が向いていない人の特徴

豊洲が向いていない人の特徴
  • 家賃や生活費を抑えたい人

  • 下町のにぎわいを好む人

  • 個人商店が多い街を求める人

  • 災害リスクに強い不安を感じる人

豊洲は家賃や物件価格が高水準で、生活コストを重視する人には負担が大きくなります。また、再開発エリアのため、昔ながらの商店街や個人経営の飲食店はごく少数です。

下町情緒を求める人には、不向きなエリアといえ、また、湾岸の埋立地である点から、水害や地震などによる液状化現象への懸念を強く持つ人にも適切ではない環境です。

まとめ

豊洲エリアは、住みにくいという声がある一方で、再開発で街全体の整備が進んでいるため、住みやすいという意見も多くあります。

実際に、人気に比例して家賃相場も上昇しており、ファミリー層も増えている状況です。

特に立地面で魅力を感じる方が多く、有楽町線を使うと東京都心へアクセスがしやすく利便性と住環境のバランスが取れたエリアと言えるでしょう。

Homeeeマガジン編集部

Homeeeマガジン編集部
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