赤羽は東京都北区北部に位置する町です。
アクセスが良いので北区の交通と商業の中心的町として栄えており、埼玉県と隣接している事から東京都への通勤において多くの人が赤羽を通過する為、埼玉県からの来訪者が多い町としても知られています。
この記事では、東京都北区の中心として栄える赤羽の子育て環境はどうなっているのかを待機児童、子育て支援、補助金の3つを中心に紹介していきたいと思います。
赤羽にこれから家族で引っ越す予定がある、もしくは既に赤羽に住んでいるという小さなお子様を持つ方は、この記事をチェックして参考にしてみて下さいね。
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目次 -INDEX-
赤羽の待機児童問題
北区の赤羽はファミリー層から高い支持を集めている地域で、最近では子育てがしやすい町として有名です。子育てをする上で見逃せない待機児童問題について、赤羽の取り組みや実績などを紹介していきます。
認可保育施設に“比較的”入りやすい環境
赤羽が子育てしやすい環境にあると言われている要因の一つに、待機児童問題の少なさが挙げられます。
1983年に創会され、仕事も子育ても普通にできる社会を合言葉に、働く親たちが繋がるネットワーク「保育園を考える親の会」が行った調査によると、2017年における東京23区の認可保育施設への入園決定率ランキングが、豊島区に次いで全体で2位という結果になっています。
東京23区全体の平均が60%台なのに対して北区は約84%となっており、他の地域に比べれば比較的認可保育施設には入りやすい環境が整っていると言えるでしょう。
0歳児から2歳児は待機児童が多い
認可保育施設に入りやすい環境にあると上記で説明しましたが、最近の赤羽は再開発が進み、アクセスが良いのに比較的家賃が安いという事でファミリー層が急激に増え、子供の人口が増えた事で以前に比べると待機児童問題が多く見られるようになりました(それでも他の地域に比べれば入りやすい環境ではあります)。
2018年の待機児童は42人だったのですが2019年は119人にまで増加しています。特に0歳児から2歳児にかけて待機児童が多い状況になっていて、反対に4歳児以上はほとんど待機児童が発生していません。この現状を見ても、特に近年ファミリー層が爆発的に流入してきたという事が分かるかと思います。
住宅が多い地域にある保育園や駅の近くにある保育園などは今後も激戦になる可能性は高いものの、保育園をあまり絞らずに通えそうな範囲で探せば他の地区に比べれば案外すんなりと見つける事は出来ます。
赤羽に絞ると、商店街やファミリー向けマンションなどが多く作られている東側の保育園は保活が難しく、反対に西側は比較的保活がしやすいという特徴があります。
認可保育園の選考基準
赤羽が位置する東京都北区の認可保育園の選考は、両親の勤務時間の長さと1週間あたりの勤務日数が大きく関わってきます。
保育園の場所や人気にも当然左右されるのですが、基本的な合否のボーダーラインと言われているのは、両親とも週5日40時間以上勤務しているという点です。求職中、出産などにも同様に点数が定められていて、どれだけ調整指数の点数を稼げるかが大切です。
ちなみに、兄弟姉妹に在園児がいる、親が区内の保育園で保育士として働いているという項目は特例で点数が追加される仕組みになっています。希望する保育園の人気と、自分の点数がどれ位なのかという点は予め確認しておきましょう。
赤羽の子育て支援
赤羽のある東京都北区は、東京都内でも屈指の子育て支援に多くの力を注いでいる町であると知られています。“子育てするなら北区が一番!”を合言葉に、子供たちの健やかな育児を行政が積極的に応援してくれます。
ここからは数多くある子育て支援の取り組みの中から、特に注目すべきものを厳選して紹介していきます。
子育て応援サイト「きたハピ」
子育て世帯が北区でもっとハッピーにを合言葉に開設されたのが「きたハピ」という子育て応援サイトです。赤羽で子育てをしている方は必ずチェックして頂きたいサイトで、アプリもありますのでパソコンを持っていないという方も安心。
主な機能は以下の5点です。
- 予防接種スケジュール
- 協力医療機関検索
- 子育て情報を目的、年齢から探す
- 知っておきたい予防接種情報
- 感染症等流行情報
複雑な予防接種スケジュールを自動で調整したり、親子で楽しめるイベント情報、具合が悪い時の病院情報、子育ての悩みを相談したい…小さい子供を育てている時に必ず直面するであろう悩みを解決してくれるものです。
目的別、年齢別で項目を確認する事が出来たりと、使いやすさも抜群です。赤羽で子育てをされている方は必ずチェックしてみて下さいね。
一時子供保育支援制度
どうしても小さい子供を置いて家を離れなければいけない用事がある…そんな時も、赤羽であれば一時子ども保育支援制度を利用する事が出来ます。
- 安心ママヘルパー事業【出産前から生後4ヵ月まで】
- 一時預かり保育【8か月から就学前まで】
- 休日保育【8か月から就学前まで】
- 緊急保育【各園の入園可能な月齢から就学前まで】
- 病後児保育【1歳から就学前まで】
- 病児・病後児保育(居宅訪問型)利用料金の助成【月齢6か月から小学校未就学】
- 子どもトワイライトステイ事業【2歳~12歳(小学校6年生)まで】
- 子どもショートステイ事業【2歳~12歳(小学校6年生)まで】
- ファミリー・サポート・センター事業【産休明け(生後57日)から小学6年生まで】
- 産後ショートステイ事業【生後4ヵ月まで】
いずれも利用する場合は事前登録を行う必要があり、北区に住んでいる事が絶対条件になります。詳しくは以下の公式HPで詳細をチェックしてみましょう。
赤羽の子育てに関する手当て、助成金、補助金
子育てをする為にはお金が必要です。ここからは赤羽がある東京都北区の、子育て支援、手当てや補助金について紹介していきます。
児童手当
東京都北区の児童手当は中学3年生修了前(15歳に達した3月末日)までの子供を養育している親を対象に支給されます。
- 1人目⇒15,000円(3歳未満)、10,000円(3歳~小学校修了前)、10,000円(中学生)
- 2人目⇒15,000円(3歳未満)、10,000円(3歳~小学校修了前)、10,000円(中学生)
- 3人目⇒15,000円(3歳未満)、15,000円(3歳~小学校修了前)、10,000円(中学生)
3人目の子供から3歳から小学校修了前までの支給額が5000円上がります。申請のあった翌月分の手当てから毎年2月(10月~1月分)、6月(2月~5月分)、10月(6月~9月分)の12日頃に指定の口座に振り込まれます。
児童育成手当
東京都北区に住んでいて、18歳に達した日の属する年度の末尾までの児童を養育している方で、以下の条件に該当する方には育成手当が支給されます。
- 離婚、死別等により父または母がいない
- 父または母に重度の障害がある
育成手当の支給額は月額13,500円で、原則として申請のあった月の翌月の分から毎年2月、6月、10月の12日頃に指定の口座に振り込まれます。
ファミリー世帯転居費用助成
東京都北区に1年以上住んでいる18歳未満の子供を2人以上扶養している世帯が、区内の民間賃貸住宅から転居前よりも広い区内の民間賃貸住宅に転居した場合は、礼金と仲介手数料の合算額(合計30万円)が助成されます。
助成要件となる対象、最低居住面積水準、所得基準などはありますが、住宅課窓口にて必要書類を全て提出して受付が完了した後は、約2週間~3週間で審査結果が郵送されます。その後2週間~4週間で指定口座助成金が振り込まれます。
赤羽を始めとする東京都北区に住んでいて、2人以上の子供がいる方で引越しを考えている方は是非活用して頂きたい助成金です。
まとめ
東京都北区に位置する赤羽の子育て環境を待機児童、子育て支援、手当や助成金の側面から紹介してきましたが参考になりましたか?
一昔前は居酒屋の多いサラリーマンの町という印象だった赤羽ですが、その雰囲気は微かに残しつつも再開発が進み、ファミリー層や女性の一人暮らしでも住みやすい町へと変わっていきました。
赤羽は買い物施設も公園も多いですし、家賃相場も利便性を考えたら安いです。総合的に考えて赤羽は、子育てするのには適した環境が揃っていると言えるでしょう。