宗像市は福岡県の宗方地方に位置しており、人口は約9万人となっています。宗像市は、北九州市と福岡市のちょうど中間に位置しており、どちらへのアクセスも良好です。
近年では、福岡都市圏へ繋がるベッドタウンとして人口が増加傾向にあり、注目を集めています。宗像市から福岡市、北九州市へは車で40分程度なので通勤なども可能です。福岡市内ではなく、他のベッドタウンエリアで賃料や土地代を節約したい方におすすめです。
宗像市内の保育園数は決して多くはありません。しかし、全てが埋まってしまうということはあまりなく、家の近くに空きがない場合でも少し足を伸ばせば空きのある保育園が見つかるかる可能性が高いです。
また、宗像市では毎月それぞれ市内の保育園の空き情報を公式サイトで公開しているので保育園を探しやすいです。
本記事では、皆さんが気になっている宗像市の子育て環境や子育て支援制度、助成金などについて詳しくご紹介いいたします。
宗像市で子育てをしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次 -INDEX-
宗像市は子育てに向いている?
宗像市は、子育て事業に力をいれているので子育て世代が住むにはとっても住みやすい街だと言えます。
宗像市は、待機児童が少ないことや自然が豊かで公園も多く子どもを遊ばせやすいとして子育て世代から支持されていますよ。
また、子育て支援センターも多いので育児相談もしやすいのがいいところでもあります。
特に「ふらこっこ」という子育て支援センターは人気があり、子育て中のママのより所として多くの人が利用しています。
ほかには、子育てサークルもたくさんあり親子が孤立せずに育児に参加できたり交流することができるので転入者の人でも安心して子育てすることができます。
宗像市には、「保育コンシェルジュ」という保育サービスを悩みに応じて案内してくれる相談員が保育園の情報や幼稚園の情報、預かり先などを教えてくれます。
宗像市は、治安がいい、買い物がしやすい、住みやすい所として口コミも良い街ですしなによりも福岡市にはJRで約40分ほどというアクセスの良さも魅力的ですね。
宗像市の子育て支援
各都市には魅力的な子育て支援制度などがあります。もちろん宗像市にも多数の子育て支援制度がありますが、その中でも特に役に立つものをピックアップしてわかりやすくご紹介いたします。
有効活用できる子育て支援の制度は余すことなく利用してみてはいかがでしょうか。それでは、みていきましょう。
子育て支援センター「ふらこっこ」
宗像市には0歳から未就園児の3歳までの親子が楽しく遊ぶ場所、子育て支援センター「ふらこっこ」があります。
- 親子で遊ぼう!ホップ!ステップ!!ジャンプ!!!(1歳~3歳)
- 満1歳のお誕生日会&食育ミニ講座(1歳)
- 赤ちゃんくらぶ(0歳)
- トゥインクル☆クラブ(双子や三つ子を育てている人、妊娠中の人)
- 出張ふらこっこ(大島在住の親子)
- 島で交流(2歳~3歳)
- にこにこ子育て講座(子育て中の人、5か月以上の子ども託児有)
月曜日から金曜日の10時から15時30分まで長く開室しているので子どものお世話のリズムに合わせて利用しやすいです。
さらに、第2土曜日も利用ができますのでに雨などで外に遊びに行けないときなど気分転換として行ってみるのもいいかもしれませんね。
1日2回スポットタイムとして親子遊びや絵本の読み聞かせなど行われていて、予約なしで利用できるのでふらっと遊びに行ったついでに親子で楽しめますよ。
子ども家庭相談室
0歳から18歳までの子どもを持つ保護者および関係者を対象に、子育て、育児、しつけ、非行・不登校、家族関係などの悩みをソーシャルワーカーが解決に向けた支援してくれるのが子ども家庭相談室です。
相談方法は、市役所の子ども相談支援センターに行くという方法だけではなく電話や手紙、FAXでも相談ができるので忙しい人でも相談しやすいですよ。
子育てしていると悩みは尽きないものです、思春期の子を持つ親はなかなかコミュニケーションが取れなくなって何を考えているのか分からないということやママ友に相談しにくい家族の悩みなどを相談できる場所です。
周りに相談しづらいことだとどうしても一人で抱えてしまうことが多いですが、ソーシャルワーカーに相談することで気持ちが楽になりますよ。
抱え込む前にまずは相談してみましょう。
子ども相談支援センター
0歳から18歳までの子ども、妊産婦とそのと家庭を対象に関するあらゆる心配ごとを相談できる窓口があり、それが子ども家庭相談室となります。
子ども家庭相談室は、相談事の総合窓口としての位置づけとなっておりそれぞれの相談別に発達支援室、教育サポート室(エール)、子どもの権利相談室「ハッピークローバー」の3つの支援室の案内をしてくれます。
発達支援室とは、子どもの成長、発達や育児の悩みなどの悩みに対し支援をしてくれます。
教育サポート室(エール)は、不登校となっている小・中学生の子どもに対し、宗像市教育委員会が運営している教室です。
フリースクールのようなもので、授業料や相談料は無料なので相談しやすいですね。
子どもの権利相談室「ハッピークローバー」は、人間関係や家族のことなどの悩みを子どもが相談できる場所です。
病児・病後児保育事業
子どもが風邪をひいたり、具合が悪く保育園や幼稚園、小学校に行けない時でも保護者がどうしても仕事を休めない場合ってありますよね。
近くに頼れる実家などがあればいいですがない人もいらっしゃると思います。
そんな時に利用できる保護者の味方のサービスが病児・病後児保育です。
3か月から小学6年生までを対象に、8時30分から17時30分の時間帯で預かってくれます。
宗像市では「めばえ」と「すくすくくらぶ」2つの施設が病児・病後児保育を行っていて、どちらも医療機関と連携しているので保護者は安心して子どもを預けることができますよ。
しかし、利用するためには事前に登録が必要なのでもしもの時のために事前に登録しておくことをおすすめします。
宗像市の子育てに関する手当て、助成金、補助金
子育てをする上でもらえる助成金や補助金はもらっておきたいですよね。しかし、それらの助成金などをそもそも知っていないと申請もできません。
また、市の公式サイトでは説明が難しくてわからないという方もいるのではないでしょうか。ここからは、宗像市の子育てに関する手当て、助成金、補助金などについて詳しくご紹介いたします。
条件に当てはまる方は、ぜひこの機会に申請をしてみてはいかがでしょうか。
子ども医療費支給
健康保険に加入している、宗像市に住民票登録がある15歳までの子どもを対象に、健康保険適用の医療費の一部を保護者に支給する制度です。
- 自己負担の上限額
3歳未満 | 3歳以上就学前 | 小学生 | 中学生 | |
外来 | 無料 | 月800円 | 月800円 | 月1,600円 |
入院 | 無料 | 1日500円 | 1日500円 | 1日500円 |
3歳未満までは、医療費が無料なことから家庭への負担が少なく子育てしやすいですよね。
ただし、保険外の医療費、健康診断、入院時の食事代・部屋代差額や診断書料などは、助成の対象にならないので注意しましょう。
子ども医療費支給制度の申し込み方法は簡単です。
持ち物は、健康保険証と認定済証明書または情報連携に係る同意書の2点で宗像市役所子ども家庭課または大島行政センターで申請することができます。
郵送での手続きも可能ですので、時間がない人やなかなか日中申請先に行けない人には郵送での手続きがおすすめですよ。
特別児童扶養手当
特別児童扶養手当とは、20歳未満の精神または体に障害がある子どもを対象に養育する人に支給される手当のことです。
- 支給金額
【令和2年4月から】
- 重度障害児(1級):1人につき、52,500円
- 中度障害児(2級):1人につき、34,970円
申し込み方法は、下記の必要書類を準備して宗像市役所の教育子ども部 子ども家庭課に申請してください。
- 申請時の必要書類
- 診断書(省略できる場合があります)
- 請求者と対象児童の戸籍謄本(申請日より一か月以内に交付されたもの)
- 身体障害者手帳、療育手帳、児童相談所等の判定書(お持ちの方のみ)
- 申請者名義の金融機関の預金通帳
- 印鑑、その他必要な書類
ひとり親家庭医療給付
母子家庭や父子家庭の子ども、または父母のいない子どもなどを対象に健康保険適用の医療費の自己負担分を助成する制度です。
ただし、3歳未満から就学前までは対象外になりますので注意しましょう。
助成の条件として4つありますので、申請をする際に確認して自分が当てはまるかどうか確認しましょう。
- 宗像市に居住し、住民基本台帳または外国人登録原票に記載されていること。
- 健康保険に加入していること。
- 生活保護を受けていないこと。
- 本人または扶養義務者の所得が所得制限限度額を超えていないこと。
申請方法は、子ども家庭課で受給資格認定申請の手続きをするのですが、必要書類は申請される方の状況によって変わるので申請する前に子ども家庭課に電話をして聞いてから手続きすることをおすすめします。
児童手当
児童手当は、中学校修了前までの児童の養育者に支給される子育て世代にはなくてはならない給付金です。
宗像市は、年に3回(6月、10月、3月)に前月までの支給金を合算して支給するスタイルです。さらに、宗像市では所得制限があり世帯収入によって手当が違うので所得制限に当てはまるかもチェックしておきましょう。
【所得制限にかからない世帯】
- 3歳未満 子ども一人につき月15,000円
- 3歳以上小学校修了前 子ども一人につき月10,000円(※第3子以降は15,000円)
- 中学 子ども一人につき月10,000円
【所得制限になってしまった世帯】
- 子ども一人につき月5,000円の特別給付になる
申請方法は、下記の必要書類を持参し宗像市役所の子ども家庭課で申請ができます。
- 申請者の健康保険証の写し
- 申請者名義の通帳(指定できる口座は、申請者名義の普通口座に限ります。児童や配偶者名義のものは指定できません。)
- 印鑑
⇒児童手当
宗像市の保育園事情
宗像市の保育園数は約14施設と他の都市に比べても多くはありません。だからといって保育園の空きが無いということではありません。
ここからは、宗像市の保育園数に対しての待機児童数や入所についての条件などをご紹介いたします。
宗像市の待機児童
厚生労働省の「保育所等関連状況取りまとめ(令和2年4月1日)」によると、宗像市の待機児童の数はなんと48人で2019年には、待機児童が0人だったのに急増しているという結果になりました。
急増している市町村は全国で9番目で、幼児教育・保育無償化が影響していると言われています。
制度だけではなく、宗像市は北九州市や福岡市へのアクセスの良さからも人気の地域ですし子育て支援が発達していることも影響で待機児童が増えているとされています。
保育園へ入るポイントが高い人、シングルマザーでも保育園に入れないという状態という声も多いです。
毎月空き人数に変動があるので入りたい保育園があるならば積極的に情報収集をして入るタイミングを図ってもいいかと思います。
行政では、保育園も新たに2カ所増設したりと今後の待機児童対策に期待ですね。
0歳児、1歳児、2歳児は比較的は入りやすい
全国の待機児童は0歳児が1番多く次に1・2歳児が多いという結果になっています。
しかし、宗像市の「保育所・認定こども園(保育利用)受入可能状況(6月分)」によると0歳児は複数の保育園や認定こども園が受け入れ可能としており比較的入りやすい状況にあるということが言えます。
さらに、0歳児ほどではないですが2歳児も比較的空いていて入りやすい状況と言えます。
1歳児はそのときの状況にもよりますが、0歳児や2歳児に比べると空いている保育園・認定こども園は少ないという状況になっています。
1歳児がなぜ空きが少ないのかというと、育休を終えてから預けたいと考えている保護者が多いからなんです。
入りたい保育園がある人や1歳で入園したいと考えている人は、保育園情報を市役所や保育園から積極的にもらうように早めに動くことをおすすめします。
入所の優先順位は点数式
宗像市では、書類審査で内容を確認したのち入所選考基準指数を市が決定し指数が高い人順に入園となります。
入所選考基準指数とは、市が独自に決めている点数のことですたとえば正社員でフルタイムで働いている人なら24点としています。
そのほかにも親族の介護や疾病・障がい等でも点数が定められています。
点数を記入する際の注意点として、保護者の中で1番点数が低い人の点数を基準指数とするので、夫婦合算はできません。
しかし、宗像市では点数が高い人でも入れないという声も多く、人気の保育園では待機児童が10人もいるというのも珍しくありません。
希望する保育園が人気のところだと点数が高くても入れないので事前に保育園についてもしっかりとリサーチすることが大切ですね。
リサーチをする方法としては、大きく2つありまずは保育園や認定こども園に電話をして聞くことです。
そして、子ども支援センターによく人は子ども支援センターに来ている保育園活動中のママさんと情報交換をするという方法がありますよ。
まとめ
子育てしやすいと言われている宗像市の子育て環境を子育て支援、手当、保育園状況の側面から紹介してきましたが参考になりましたでしょうか。
宗像市は、アクセスもよく北九州市や福岡市のベッドタウンとしても人気の土地ですしなによりも子育て支援の環境が整っているので子育てしやすいです。
しかし、子育てしやすいことから近年は待機児童の増加していますが新たに保育園ができたりして今後の待機児童対策に期待したいですね。待機児童が多いとはいえ、0歳児は比較的空いているので入りやすいのも魅力的です。
宗像市の子育て環境が気になっている人はこの記事を参考にしてみてくださいね。