就職や進学などを機に一人暮らしを始めるとき、不安と期待で胸がいっぱいになるのではないでしょうか。なかでも一人暮らしに必要なものはどのようなものがあるのかということは、新たな生活を始めるにあたってとても大切なことです。
この記事、一人暮らしを始める時にぜひ揃えておきたい家電の種類と費用、必要な覚悟種類とできるだけ家具家電を安く揃えるためのおすすめの5つの方法、一人暮らしで電気代を抑える4つのポイントなどを詳しく解説します。
目次 -INDEX-
一人暮らしにかかる家電一式の費用はいくら?
- 冷蔵庫:3万円~
- 洗濯機:3万円~
- 炊飯器:1万円前後
- 掃除機:5000円~1万円
- 電子レンジ:1万円前後
- テレビ:2万円~
- 照明器具:5000円~1万円
ひとり暮らしを始めるときにまず本当に必要な家電だけを揃えるようにしましょう。基本的には冷蔵庫・洗濯機・炊飯器・掃除機・電子レンジ・テレビなどです。2023年3月現在、エアコンが設置されている物件が多くなっていますので、借りる部屋の設備を確認したうえで購入しましょう。
また、物件によっては冷蔵庫・照明器具・ガスコンロやIHヒーターが設置されていることがあります。はじめは引越し費用など何かと費用が掛かるため、生活を始めるときにすぐに使う必要のない家電は生活が安定してから揃えてもいいですね。
女性が一人暮らしをはじめる場合に必要な費用や、節約ポイントなどはこちらの記事で紹介しています。これから一人暮らしをはじめようと検討している女性は参考にしてみてくださいね。
一人暮らしにかかる家具一式の費用はいくら?
- リビングテーブルもしくはコタツ:5,000円~1万円
- ベッド・布団一式:ベッド・2万円~、布団一式・1万円~1万5,000円
- カーテン(遮光カーテン・レースカーテン):5,000円~
- カラーボックス:2,000円~
ひとり暮らしでは1K・1DK程度の広さが多く、いろいろな家具を部屋に設置してしまうと居住スペースが狭くなってしまうため揃える家具は必要最小限のものにしましょう。
リビングテーブルの代わりにデザイン性の高いコタツを置くと夏はリビングテーブル、冬はコタツとして使えます。また、冬場の電気代対策になります。
ベッドは必要ないと思われがちですが、ベッドを使用することで布団を押し入れに収納する必要がないため、押入れが収納スペースとして使用できます。
タンスなどの大型家具はスペースをとるため、さまざまな形状のあるカラーボックスを必要に応じて利用すると経済的です。
一人暮らしに必要な家具家電を安く揃える方法
ひとり暮らしを始めるときには、最低限必要な家具家電を揃える必要がありますが、新生活を始めるときには家具家電の費用のほかに引越し費用など多くの出費があります。
そのためできるだけ家具家電を揃えるための費用は抑えたいものです。一人暮らしに必要な家具家電をできるだけ安く揃える5つの方法を紹介します。
新生活セットなどを購入する
新生活を始めるときに最低限必要な冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなどの家電製品を「新生活セット」としてお得に購入することができるプランを大手の家電量販店や通販サイトで販売しています。
セットの内容も基本的な冷蔵庫・洗濯機・電子レンジの3点セットから掃除機やテレビなどもセットにした6点セットや10点セットなど数種類あり、自分の生活スタイルに合ったものをトータルで購入することができます。また、セット価格として1点ずつ購入するよりも安く購入することができるようになっています。
知人から譲り受ける
家具家電を揃えるにはかなりの費用が掛かるため家族や知人・友人から使わなくなった家具家電を譲り受けることで購入費用を抑えることができるかもしれません。できるだけ家具家電の費用を抑えたい方にはとくにおすすめの方法です。
もし知人や友人から家具家電の一部をうまく譲り受けることができれば残りのものを揃えるだけでよいのでかなりの節約になるでしょう。一人暮らしを始めるための家具家電を揃える前に家族や知人・友人に確かめてみることをおすすめします。
リサイクルショップ
新品ではなく中古でも構わない人は、リサイクルショップで必要な家具家電を探してみましょう。新品ですべての物を購入するよりもかなり安く家具家電を購入することができます。
リサイクルショップでは、家電の動作確認をして販売しています。また家具家電に傷がある場合も、必ず告知されていますので自分自身で確認し、問題なければ新品で家具家電を揃えるときよりもかなり安価に手に入れることができるでしょう。
ジモティーなどのサイトで家具家電を探す
ジモティーやフリマアプリで自分の欲しい家具家電を探すこともひとつの方法です。ただジモティーやフリマアプリでの購入の場合安価で購入できるというメリットがありますが、個人間の売買になることが多いため自分自身で家電がちゃんと使えるものなのか・本体に傷はないかを確認する必要があります。
実際に家電や家具を見ることができることが一番望ましいのですが、状況によっては実際に確認することができない場合があります。出品者への質問や評価・口コミなどを参考にしながらトラブルのない取引ができるようにしましょう。
家具家電付きの物件を選ぶ
ひとり暮らし用の物件の中には、家具家電がすでに部屋に設置されているものがあります。新生活を始めるには思わぬ出費がつきものですが、家具家電付きの物件では自分で冷蔵庫などの家電や家具を用意する必要がないため初期費用が抑えられ、故障の場合などは業者が対応してくれるというメリットがあります。
また、業者によって設置されている家電や家具には違いがありますので部屋に設置されている家具家電を確認する必要があります。ただ、あらかじめ設置されているものなので自分の気に入った家具家電を揃えることができないというデメリットもあります。
一人暮らしの光熱費の平均は?
項目 | 金額 |
電気代 | 6,808円 |
ガス代 | 3,331円 |
その他の光熱費(灯油代など) | 843円 |
上下水道料 | 2,116円 |
出典:総務省統計局 家計調査(2022年)
総務省統計局の家計調査によると2022年の単身家庭の光熱費の平均支出は総額13,098円になります。詳しい内訳は上記の表のようになっており、統計によると単身家庭の光熱費の平均出額は毎年増加の傾向にあります。
また、地域や季節によってエアコンの使用などに違いがあるため電気代やガス代の支出が変わってくるということは知っておく必要があるでしょう。ただ、一般的にはひとり暮らしの場合の光熱費の支出が全体の支出に占める割合は8%程度になっています。
東京で一人暮らしを行う場合の水道や光熱費の平均、節約ポイントについてはこちらの記事でも紹介しています。
一人暮らしで電気代を抑えるポイント
電気代は、ひとり暮らしの光熱費の支出項目の中で最も支出の割合が高いといえます。少しでも電気代を抑えることができれば、光熱費の節約につながりますよね。
ここでは、電気代を少しでも抑えるための4つのポイントを紹介しましょう。
コンセントをこまめに外す
家電製品には「待機電力」という使用しない間も電気を消費するものがあります。
冷蔵庫やエアコン・テレビなどはコンセントを外す必要はありませんが、電気ストーブやコタツ・ヒーター・ドライヤーなどコンセントをつけたままにしておくと電力を使用することになるためこまめにコンセントを外すようにしましょう。
ちなみにテレビの待機電力は以前に比べるとかなり使用量が少なくなっているためコンセントを抜かなくてもあまり変わらないということです。
契約アンペア数を見直す
電気代は、基本料金(契約アンペアと電力プラン)と電力量料金、その他の料金(燃料費調整・再エネ発電還付金など)を組み合わせて算出されています。
基本料金はそれどれの電力会社によって違いがありますが、契約アンペアによって基本料金が変わる仕組みは同じです。そのためできるだけ少ない契約アンペア数の方が基本料金が低くなり、電気代の節約になります。一人暮らしを始めるときには、居住する部屋の契約アンペア数を確認しましょう。
エアコンをこまめに掃除する
家庭の電化製品の中で電気を多く消費するもののひとつがエアコンです。ただし、寒い季節や真夏の暑い季節にはエアコンは欠かせない電化製品です。
そこで大切なことは、エアコンの電力使用量をできるだけ少なくなるようにすること。エアコンのフィルターが汚れていると効率が悪くなり、消費電力が多くなってしまいます。
エアコンは、夏や冬の使用開始前に必ずフィルターの掃除をしましょう。また、頻繁にエアコンを使用する場合は、1週間から2週間に一度定期的にフィルターを掃除するといいでしょう。
日中は照明をつけない
日中に十分な日差しが室内に入る場合は、太陽光だけで十分明るいのでできるだけ照明をつけないようにしましょう。とくに仕事などで部屋にいないときは、照明は消しておくと良いでしょう。
しかし、防犯対策としてや、夜帰宅したときに暗いのが苦手という方は、玄関など一部の電気だけをつけておくことをおすすめします。
また、照明器具にLED電球が使えるのであれば取り換えた方が白熱球などよりも消費電力が少なく長く持つため経済的にも節約になり節電にもつながります。
一人暮らしの家電に関するQ&A
ひとり暮らしを始めるときにはどうしても揃えなくてはならない家電ですが、どのようなものを最低でも揃えたらいいのかなど多くの疑問がありますよね。
ここでは一人暮らしの家電に関する多くの疑問の中でとくに多くの方が疑問に思っているであろう事柄を中心に紹介しましょう。
一人暮らしの家電で最低限揃えるなら何?
ひとり暮らしで最低限必要な家電は冷蔵庫・洗濯機・炊飯器・エアコン・掃除機・電子レンジ・照明器具でしょう。ただ物件によってはエアコン・冷蔵庫・聡明器具が設置されていることがあるためまずはこれから住む予定の室内を確認することが大切です。
もし遠くへの引越しなどで直接室内を確認することができないときは、部屋にどのようなものがついているのか・何もついていないのかを不動産業者に確認すると良いでしょう。
また、最近では電子レンジでご飯が炊けるので炊飯器は必ずしも必要ではないかもしれません。
省エネの家電はどれだけ電気代を節約できる?
省エネといわれる家電は、どれくらい電気代が節約できるのか気になりますよね。実際に経済産業省資源エネルギー庁のWebサイトによると省エネの冷蔵庫は10年前の製品に比べると約40%から47%、照明器具の白熱球を全てLEDに変えることで約86%、エアコンは10年前と比較すると約17%、テレビは10年前より約42%の節約になるとしています。
また、せっかく省エネの家電を購入するのであれば、一人暮らしにあったサイズの電気製品を選ぶことが大切といえるでしょう。
電気代が高い家電は何?
一人暮らしに必要な家電の中で電気代が高いものは何か気になりますよね。最も電気代が高い家電はエアコンで年間約15,000円から5万円、次が洗濯機で約8000円から2万2000円、冷蔵庫が約6000円から1万円となっています。
ただエアコンは設定温度を夏は28℃冬は20度にする・30分程度の外出ならつけたままにする・こまめにフィルターを掃除するなどで節電できます。
また、洗濯機は乾燥機を使わず洗濯回数を減らす・冷蔵庫は詰め込み過ぎないなどで電気代の節約ができます。
大学生が家電を安く手に入れる方法はある?
実家から離れて大学に通うために一人暮らしを始めるならできるだけ安く家電を揃えたいものですね。従来は家電量販店や通販サイトの新生活スタートセットなどで安く購入する・リサイクルショップやフリマなどで購入するなど自分で購入して揃えることが一般的でした。
ただし、大学生活のために家電を揃えるとかなりの費用が掛かってしまいます。そこで近年話題となっているのが家電や家具のサブスクです。サブスクで価格の高い家電や家具をレンタルすることで最新の家電や家具を使用することができるというメリットがあります。
まとめ
ひとり暮らしを始めるときは最小限に必要な家電や家具をそろえることがポイントです。実際に3か月ほど生活すると自分の生活スタイルがある程度決まってきます。その時点でさらに必要と思える家具や家電を購入すると良いでしょう。
家具や家電を最初からすべてを揃えてしまうと費用もかさみますし、あまり使い勝手が良くないものが出てくることがあります。
新生活をスタートさせるときには、できるだけ余分な出費を抑えるためにもはじめは本当に必要な家電や家具を揃えるようにしましょう。