これから同棲をはじめたい、と考えている方はワクワクする一方で、どのぐらいの初期費用がかかるのか不安に感じることもあるでしょう。
具体的にどのぐらいの金額を用意しておく必要があるのか、またその後の生活費がどのぐらいかかるのか、項目ごとにご紹介します。
この記事では、同棲の初期費用で100万円必要なのかについて解説します。
- 同棲をスタートさせるのにかかる初期費用
- 同棲にかかる初期費用の分担方法
- 同棲カップルの金銭管理、みんなどうしてる?
目次 -INDEX-
同棲の初期費用は100万円かかるって本当?
同棲の初期費用は100万円ほどかかると言われることがありますが、本当でしょうか?実際にどのような内訳なのか、詳しく見ていきましょう。
物件の契約費用、家具家電を揃える費用、引っ越し費用など、油断するとすぐに高額になってしまいます。それぞれの項目ごとに、費用を抑える選択肢も知っておくことが大切です。
物件を借りるために必要な費用
同棲のために物件を借りる際に必要な費用は、初期費用として敷金、礼金、仲介手数料などがあります。
具体的な金額は地域や物件の条件によって異なりますが、一般的には敷金が家賃の1〜2ヶ月分、礼金が家賃の1ヶ月分、仲介手数料が家賃の1ヶ月分程度、その他費用を含めるとおおよそ家賃の4〜5ヶ月分が初期費用として考えるのが一般的です。
私、個人的な経験ですが、10数年前の渋谷ですが、家賃が20万ほどの物件で初期費用が100万超かかったと記憶しています。
地域や物件によって、敷金、礼金、その他費用などは変わりますので、事前に不動産会社や賃貸物件のオーナーと具体的な金額や条件を確認することが重要です。
家具・家電を揃えるための費用
家具や家電を揃えるための費用は、同棲前のそれぞれの生活スタイルによって異なります。3つのパターンごとに目安の費用をご紹介します。
・ソファ、テーブル、椅子、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの基本的な家具はある程度揃っていると考えられるので、ベッドの買い替えや一部家具の買い足しなどで済ませることができるため、10万円程度に抑えることができます。
・お互いの家に家具や家電がすでに揃っていることを考えると、新たに購入しなければならないものはそこまで多くありません。不必要なものをフリマアプリなどで出品することで引っ越し費用の一部に充てることもできるでしょう。
・一から家具や家電を揃える必要があるため、最初にかかる費用は他のパターンよりも高くなる場合があります。一通りの家具や家電を全て新品で揃えると15〜25万円ほどかかると考えられます。
これらの金額はあくまで一般的な目安であり、個別の状況によって変動することを考慮してください。中古品の購入や家族や友人からの提供など、予算を抑える方法も検討できます。
引っ越しするための費用
引っ越しには引っ越し業者などを利用して荷物を運ぶ費用が必要です。
引っ越し費用は様々な要素によって異なりますが、一般的には梱包資材、運送費、追加オプション費、駐車場代、保険料などが含まれます。同一県内の引越しであれば、2名分の荷物で通常期は6〜7万円、繁忙期は8〜10万円が一般的な相場です。
荷物の量や移動の距離によって金額は大きく変わりますので、事前に複数の引越し業者に見積もりを取ることをおすすめします。
同棲にかかる初期費用の分担方法
同棲にかかる初期費用はどのように分担するのが良いでしょうか?二人で折半する、どちらかが負担する、収入に応じて分担する、などいくつかの方法が考えられます。
生活スタイルや考え方に合わせて、二人で話し合った上で選びましょう。
同棲にかかる初期費用を二人で折半する場合、まず初期費用の合計額を計算し、それを二人の間で均等に分担しましょう。
家賃の敷金や礼金、仲介手数料、家具や家電の購入費用も領収書などを残しておくことで、二人で半分ずつ分担することができます。お互いが同等の負担をするために、費用の計画や合意を事前に話し合うことが重要です。
同棲にかかる初期費用の分担方法として、どちらか一方が負担する方法もあります。
具体的な分担方法は場合によって異なりますが、一方のパートナーが家賃や初期費用を全て負担することもありますし、もう一方が家具や家電の購入費用を負担することもあります。分担方法は二人の状況や経済的な状況に応じて、お互いの意向や負担可能な範囲を話し合いながら決定しましょう。
もう一つの考え方として、それぞれの収入に応じた割合で負担する方法もあるでしょう。この場合、それぞれの収入を開示することが前提となりますが、収入の差を考慮して公平な負担にしたい場合はおすすめです。
初期費用だけでなく、その後の生活費などにも関わってくるので、同棲を始める前に、将来を見据えてしっかりと話し合っておくことが大切です。
同棲の始める前に話し合っておくべきこと
同棲を始める前に、必ず話し合っておくべき項目があります。生活費や家事の分担割合、同棲するエリア、物件探しで譲れない条件、などです。
衝突が起きる前に、お互いの希望や考え方を伝えておくことで、物件探しや引越しをスムーズに進めることができます。
同棲するエリア
物件探しをするにあたって、どの地域で同棲したいか、お互いの希望を共有しながら話し合いましょう。お互いの通勤や学校へのアクセス、生活環境、周辺の施設や便利さなど、総合的に考える必要があります。
家賃や生活費の相場や予算も考慮し、経済的な面でも無理のない場所を選ぶようにしましょう。さらに、エリアの安全性や治安の情報も事前に調査し、安心して生活できる場所かどうかも確認しておくことが大切です。
しっかり話し合っておくことにより、同棲生活のスタート時点で双方が納得し、快適に過ごせるエリアを選ぶことができます。
物件探しで譲れない条件・間取り
同棲を始める前に、物件探しで譲れない条件や間取りについて話し合うことも重要です。快適に生活できるための条件は人によって異なります。
それぞれが譲れない条件や、理想的な物件についての希望などを共有しておきましょう。例えば、必要な部屋数や間取り、キッチンやバスルームの設備、ペットの飼育可否などが重要な要素となります。
また、譲れない条件として騒音や治安の面も検討しましょう。これらの条件を話し合い、優先順位を共有することで、理想的な物件を見つけるための方向性が明確になります。早めに話し合うことで、物件探しのスムーズさや双方の満足度を高めることができます。
その他(生活費や家事の負担など)
同棲を始める前に、生活費や家事について話し合っておくことも大切です。
双方の収入や経済的な状況をある程度共有し、どのような割合で生活費支払いを分担するか決めておきましょう。また、家事の負担割合も話し合い、お互いの期待や希望を明確にすることが大切です。
例えば、家事を均等に分担するか、それぞれが得意な分野を担当するかなど、具体的なルールや役割分担を話し合いましょう。トラブルが起きる前に決めておくことで、同棲生活を円滑に進めることができます。
同棲におすすめの間取りは?
同棲におすすめの間取りは、カップルの好みやライフスタイルによって異なりますが、以下のような間取りが一般的に人気です。
リビングとキッチンが広くつながり、プライベートなベッドルームがあるため、カップルの共同生活に適しています。
もう一つのベッドルームを使って趣味の部屋や仕事スペースにすることもできます。
コンパクトで使い勝手は良いですが、プライバシーの確保には工夫が必要です。※ワンルームや1Kの間取りで2人入居可の物件は一般的に少なくなります。
収納スペースや洗濯機置場の充実、バス・トイレの独立など、生活の利便性を考慮した間取りも重要です。最適な間取りは、お互いのニーズやライフスタイルに合ったものであることが大切です。
同棲の初期費用を抑えるコツ
同棲の初期費用は、物件の契約費用、引越し費用、家具家電を揃える費用など、まとまった金額が必要です。
これからの生活費を確保するためにも、初期費用はできるだけ抑える工夫をしましょう。おすすめの節約方法を5つご紹介します。
①初期費用や仲介手数料が安い物件を探す
同棲の初期費用を抑えるコツの一つは、初期費用や仲介手数料が安い物件を探すことです。
物件探しの際には、複数の不動産サイトや不動産会社を利用し、初期費用や仲介手数料の相場を比較しましょう。また、地域や物件のタイプによっても価格に差があるため、広い範囲で探すことも重要です。
さらに、特典やキャンペーンを提供している不動産会社やオーナーもあるため、そういった情報もチェックしましょう。物件を探す際には、費用面だけでなく、立地や設備なども考慮しバランス良く判断することが大切です。
②荷物はできるだけ自分たちで運ぶ
同棲の初期費用を抑えるコツの一つは、荷物をできるだけ自分たちで運ぶことです。引っ越し業者に頼まずに、友人や家族の助けを借りて荷物を運ぶことで、引っ越し費用を節約できます。
自家用車やレンタカーを利用して何度かに分けて運ぶ方法や、大型の荷物は一部を解体して自分たちで運ぶ方法なども考えられます。ただし、安全性や効率性に注意しながら行うことが重要です。
荷物の整理や断捨離を事前に行い、必要なものだけを持っていくことで、運ぶ荷物の量を減らすことも費用節約に繋がります。
③使える家具・家電は持ち寄る
同棲の初期費用を抑えるコツの一つは、使える家具や家電を持ち寄ることです。両者がそれぞれ持っている家具や家電を組み合わせることで、新たに購入する必要がなくなります。
例えば、ベッドやソファ、テーブル、冷蔵庫、洗濯機など、必要な家具や家電を互いに共有し合うことで、初期費用を大幅に削減できます。また、友人や家族からの借り物やリサイクルショップなどで手に入れることも考えられます。
同棲生活が始まった後に必要な家具や家電を追加購入することもできますので、最初は最低限のものでスタートすることも一つの方法です。
④引っ越しは閑散期や平日を狙う
同棲の初期費用を抑えるコツの一つは、引っ越しを閑散期や平日に予定することです。引っ越し業者やトラックの需要が少ない時期や平日は、料金が割安になる傾向があります。
一般的には、新生活の時期や夏の休暇期間、週末は引っ越し需要が高まるため、料金が上がりやすいです。
そのため、引っ越しの時期を早めに計画し、閑散期や平日を狙って予約することで、引っ越し費用を抑えることができます。また、引っ越し日程に余裕を持たせることで、業者との交渉余地が生まれる場合もあります。
⑤どちらかが1人暮らししている物件で同棲する
どちらかが1人暮らししている物件で同棲することも、選択肢として考えられます。既に1人暮らしをしている物件に同棲相手を迎え入れる場合、家賃や初期費用を抑えることができます。
注意点として、物件の契約内容や大家さんの了解が必要です。事前に大家さんや不動産会社と相談し、2人以上の入居が可能かどうか、必ず確認しましょう。その場合でも、家事の役割分担、生活費の分担などは事前に話し合っておくことをおすすめします。
家具や家電は、一部買い足す必要があったり、生活スペースを広げるためにレイアウトを変える必要が出てくるかもしれません。その際にかかる費用も考慮しておきましょう。
同棲にかかる生活費目安
同棲にかかる生活費にはどのような項目があるのでしょうか。生活スタイルや地域、収入によっても異なりますが、一つの例をご紹介します。月々の出費の中で特に多くを占めるのが、食費と住居費です。
これらをどのぐらい節約できるかで、毎月の生活費が大きく変わってきます。引っ越しの際は、ご自身の収入に合わせて無理のない家賃の物件を探すようにしましょう。
項目 | 費用 |
---|---|
食費 | 66,543円 |
住居費 | 86,000円 |
交通・通信費 | 33,976円 |
教育・娯楽費 | 21,387円 |
家具・家事用品 | 10,990円 |
服飾費 | 6,474円 |
保健医療費 | 14,821円 |
その他 | 52,730円 |
合計 | 292,921円 |
【まとめ】同棲をはじめたら、2人の支出管理を忘れずに
いかがでしたか?同棲は期待が膨らむ一方で、トラブルを避けるためにも事前にしっかりと話し合っておくべきことがあります。
二人の財政状況を共有し、その後の生活費をやりくりするためにも、二人の支出管理はしっかり行いましょう。家計簿アプリを使ったり、お互いの感覚に合ったツールを選んでみるのもおすすめです。
楽しい同棲生活をスムーズに始めるためにも、話し合いを重ねて有意義な引っ越しを計画しましょう。