賃貸物件の初期費用はいつ払う?契約の流れと初期費用の節約方法も解説!

賃貸物件の初期費用をいつ払うのか、初めて引っ越しをする方はわからない方も多いでしょう。初期費用は金額が大きくなるため、できるだけいつ払うのか、いつまでに準備をしておくべきか知っておきたいですよね。

本記事では、初期費用をいつ払えばよいのかを契約の流れとともに詳しく解説します。さらに、初期費用が間に合わなかった場合の対処方法や初期費用を節約するコツについてもお届けします。

賃貸物件の初期費用に関する重要ポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

賃貸物件の初期費用はいつ払う?契約流れも解説

賃貸物件の初期費用はいつ払う?契約流れも解説

賃貸物件の初期費用を支払うのタイミングは、申込みから1~2週間程度で家賃の4~6か月分というのが一般的です。

また、賃貸物件の初期費用を払う場合、あらかじめ契約の流れを把握しておく必要があります。契約後、契約の流れに沿って初期費用を支払うこととなります

一般的に初期費用は一括納入となる場合が多いので、事前に必要となる初期費用支払いのための資金を準備しておいてください。

賃貸物件を契約する流れ

契約の流れ
  • 希望の物件を内覧する
  • 入居の申込み・審査
  • 物件契約・初期費用の支払い
  • 鍵の受け取り
  • 入居

賃貸物件を契約する簡単な流れは、次の通りです。まず希望の物件を探し、不動産会社を通して内覧を行います。

1件だけではなく複数の物件を候補に立てて、内覧してください。内覧により自分が気に入った物件に入居の申込みを行い、審査を受けます。

入居審査に通れば物件契約・初期費用を支払って、前もってか当日に鍵を受け取り入居という流れになります。

賃貸物件の初期費用とは?

賃貸物件の初期費用とは?

賃貸物件の初期費用は、入居までに支払わなければならない費用です。初期費用には、CMでもよく見聞きする敷金・礼金を始め、仲介手数料や保証料などさまざまな項目があります。

本章では初期費用の内訳8項目をピックアップして、一つひとつ丁寧に解説するので参考にしてください。

初期費用の内訳
  • 敷金
  • 礼金
  • 仲介手数料
  • 前家賃
  • 保証料
  • 火災保険料
  • 鍵交換代
  • 24時間安心サポート代

敷金

初期費用の代表格として、最初に思い浮かぶのが敷金です。敷金とは、退去時の修繕費用など原状回復に備えて担保として預ける費用を指します。

敷金の相場の目安は家賃の1~2か月分とされ、退去時に原状回復費用として多額の請求をされるリスクが抑えられます。また、使われなかった敷金は、原則として退去の際に返還されます。

敷金の基準があいまいなため戻らないケースもあるので、事前に不動産会社や大家さんに内容確認を行ってください。

礼金

敷金・礼金とセットでよく見聞きする礼金とは、大家さんに対するお礼金です。敷金とは異なり、礼金の場合は返還されないのが通常です

最近は、礼金0円の物件も少なくありません。敷金と同じく礼金の相場の目安は、家賃の1~2か月分となります。

仲介手数料

敷金・礼金に次いで、ポピュラーな初期費用の1つが仲介手数料となります。物件の紹介や手続きなどをおこない、大家さんとの仲介をしてくれた手数料として支払われるのが仲介手数料です。

仲介手数料は不動産会社への報酬として支払われるもので、家賃1か月(税込)分とされています。不動産会社により、家賃の半か月や仲介手数料なしとする場合もあるため各不動産会社に確認してください。

前家賃

前家賃

契約月の翌月分家賃を支払う前家賃も、初期費用となります。たとえば入居が4月ならば、5月分の家賃を前払いして支払うわけです。

入居月は大家さんからすると日割家賃となり満額ではないので、前家賃とすれば最低1か月分の家賃を確保できます。ただし、入居日により次の支払いがすぐ来るという可能性もあるため、家賃の支払い日を確認しておいてください。

保証料

保証会社は家賃を滞納した場合、一時的に支払いを立て替えてくれます。以前は連帯保証人というのをよく見聞きしましたが、現在保証会社との契約とする物件が増加傾向にあります。

保証料は年間契約で初期費用に含まれる場合が多く、金額の目安は家賃の半月~1か月分が一般的です。トラブルがない場合でも、基本的に保証料は返還されません

一般的に不動産会社や大家さんが提携する保証会社に契約する運びとなるので、自分の希望する保証会社にはなりません

火災保険料

火災保険の加入は、ほとんどの物件において義務付けられています。火災保険の種類にもよりますが、2年契約で1万円~2万円程度が平均的な保険料となります。

火災保険の場合は、不動産会社と提携ではなく保険会社を自分で選べる場合もあります。火災保険料を抑えられる可能性が高いので、不動産会社に自分で火災保険会社を選べるかを確認しましょう。

鍵交換代

鍵の交換代も、初期費用の中に入ります。通常であればおよそ1~2万円ほどですが、防犯性の高いものとなると割高となります。

新築の物件であれば、鍵交換代は必要ありません。大家さんが鍵交換代を負担してくれるケースもあり、費用がかからないこともあるので確認してみましょう。

現在の犯罪事情を考えれば、安心のため費用が掛かっても鍵の交換は外せません。

24時間安心サポート代

部屋で何かトラブルがあった場合に24時間対応するサービスが、24時間安心サポートです。よくあるトラブルとして水回りの故障や鍵の紛失などで、費用は1万円~2万円程度となります。

入居の必須条件としている物件もあるので、必須であればサポート代として支払わなければなりません。必要ではないと判断した場合、外せるケースもあるため不動産会社と交渉してください。

万が一初期費用の支払いが間に合わないときは?

万が一初期費用の支払いが間に合わないときは?

万が一初期費用の支払いが間に合わないときは、まず不動産会社に相談してください。現在どのような状況で支払いが難しいのかを詳しく説明すれば、数日なら待ってもらえる可能性があります。

また、一部の不動産会社では、クレジットカードによる分割払いが可能な場合もあります。一括で初期費用の納入が難しいときは、クレジットカードによる分割払いが可能かどうかを不動産会社に確かめてください。

利用できるカードや条件は各不動産会社によって異なるので、物件選びの段階で支払い方法についても確認しておくと安心です。

不動産会社に相談するのが面倒であれば、家族や友人から借りる方法もあります。ただし、関係性を壊さないためにも、正直な理由や返済計画を伝え借用書を作成すると信用度は高まります。

賃貸物件の初期費用を節約するコツ

賃貸物件の初期費用を節約するコツ

賃貸物件の初期費用を安く抑えたい・初期費用を考えると引越しができないなど、悩む人は少なくありません。引越しする場合、初期費用だけではなく引越し代や家具家電の購入などを踏まえると相当額となります。

本章では、賃貸物件の初期費用を節約するコツをいくつか紹介します。フリーレントや敷金・礼金0円についてなど解説しているので、ぜひ参考にしてください。

フリーレントの物件を選ぶ

入居後に一定期間の家賃が無料となるのが、フリーレントの物件です。1~2か月の家賃が無料となるケースが多く、中には3か月以上無料の場合もあります。

翌月分までを支払う前家賃が発生するところ、フリーレントの物件では無料となり初期費用が抑えられるのです。すぐに新しい物件に入居できなければ、今まで住んでいる物件の家賃分合わせて家賃の二重払いとなる可能性があります。

新居がフリーレントの物件ならば、無料期間を利用できるため二重払いが防げるというわけです。ただし、フリーレントの物件であっても、仲介手数料や管理費などはかかります

フリーレント物件で注意すべきは途中解約をすると違約金が発生する点で、長期に渡りフリーレント物件に住む人におすすめです。

敷金・礼金が0円の物件を選ぶ

テレビCMで、敷金・礼金が0円のフレーズが流れるのを見た人も多いでしょう。最初に敷金・礼金0円という物件を選ぶのも、賃貸物件の初期費用を抑えるコツです。

ただし敷金・礼金0円の物件を探す場合は、周辺の家賃の相場を確認する必要があります。敷金・礼金0円は魅力のあるフレーズですが、家賃が高く設定されている場合があるので気をつけなければなりません。

不動産会社や大家さんに家賃を交渉する

不動産会社や大家さんに、家賃を交渉するのも方法のひとつです。立地の状態や空室が続いているなどを理由に、大家さん側が入居して欲しい思いが強い場合があります。

大家さんが入居してほしいという希望があれば、大家さんとの交渉により家賃が安くなる可能性も決して低くはありません。人気の場所や好条件であれば家賃の交渉が難しい可能性はありますが、大家さんや不動産会社と交渉してみるのも1つの手です。

交渉次第では、礼金なしなど初期費用が下がる可能性もあります。ほかにも、不動産会社へ仲介手数料の相談をしてみるのもおすすめです。

引越しのタイミングは閑散期がおすすめ

引越しの費用は、タイミングによって変動します。引越しの繁忙期である3月4月9月に当たってしまうと、同じ条件なのに割高になります。

とくに新入学などで人の移動が多くなる3月4月は、大幅に引越し費用が掛かるでしょう。また、土日や祝日も需要が高くなるため割高となり、曜日でいうと平日が安い傾向にあります。

引越しのタイミングを、繁忙期や土・日・祝日を避けて閑散期や平日にすると費用が抑えられます

賃貸物件の初期費用の支払いに関するよくある質問

賃貸物件の初期費用の支払いに関するよくある質問

賃貸物件の初期費用の支払いに関して、よくある質問の中で2点をピックアップしてお届けします。初期費用は一括して払わなければならないイメージがありますが、分割で払うことは可能なのかが1点目です。

2点目として多くの不動産会社がある中で、大東建託での初期費用についてを解説しますので参考にしてください。

【Q1】初期費用は分割で支払うことは可能?

初期費用の分割払いとして、不動産会社によりクレジットカードの利用が可能な場合もあります。どのクレジットカードかは各不動産会社で異なるので、それぞれの不動産会社に確認してください。

希望する物件の初期費用を分割して支払えるのであれば、便利ではあります。ただし、支払いの回数によっては、利息が発生します。

また、初期費用の額は大きくなるので、比例して利息も大きくなる可能性があるため注意してください。

【Q2】大東建託で賃貸する場合の初期費用は?支払うタイミングは?

大東建託では、初期費用の中で敷金0円の物件が多いのが特徴です。大東建託の初期費用が安いとされる理由となっていて、敷金分の節約となります。

ほかの初期費用の目安として、いくつか紹介します。礼金・前家賃は1か月分で、仲介手数料が1か月分に消費税です。

部屋全体の清掃費に当たる定額クリーニング費の目安は、4万5千円から6万5千円とされます。契約時保証委託料は、保証会社の利用料です。(連帯保証人の代わりに保証会社へ加入するため)

保証会社の月額保証料は、総賃料の2~5%です。家財保険は2万円前後、鍵セット費3,000円(税抜)・24時間サポート月額300円(税抜)となっています。

一つひとつの初期費用内訳を見ると、相場と比べて確かに安い印象があります。大東建託の初期費用を支払うタイミングは、基本的に賃貸借契約前です。

参考元:大東建託の初期費用は高い?賃貸契約でかかる金額の内訳を現役営業マンが解説 (ieagent.jp)

【まとめ】初期費用は余裕をもって事前に準備しておこう

【まとめ】初期費用は余裕をもって事前に準備しておこう

本記事では、賃貸物件の初期費用について、紹介しました。初期費用の支払いは一般的に入居審査が終わった後とされ、入居までに支払う必要があります

最近では、クレジットカードを利用した分割払いを提示している不動産会社も少なくありません。一括支払いが難しい場合は、分割払いの利用をおすすめします。

通常入居のための初期費用は家賃の4~6か月分と多額になるため、余裕をもって準備しておいてください

Homeeeマガジン編集部

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