田舎で一人暮らしをする場合の生活費シミュレーションを地域別に紹介!田舎での一人暮らしの節約ポイントも解説

コロナ禍を経て、自然に囲まれた田舎での暮らしに憧れはじめた方も多いのではないでしょうか。都心での暮らしに比べて家賃や生活費が抑えられるイメージがありますが、実際には月々どのぐらいの費用がかかるのか、エリア別、項目ごとにご紹介していきます。

田舎暮らしとはいえ、無計画にお金を使ってしまうと生活が苦しくなってしまいます。節約術や貯金のコツも、一人暮らしをはじめる前に知っておきましょう。

田舎で一人暮らしをする場合の生活費シミュレーション

田舎で一人暮らしをする場合の生活費シミュレーション
  長野県
(駒ヶ根市)
佐賀県
(神埼市)
山梨県
(甲斐市)
埼玉県
(入間郡越生町)
家賃(間取1K) 29,000円 18,500円 24,000円 13,700円
食費 42,000円 37,000円 43,000円 39,000円
水道・光熱費 12,300円 9,900円 11,000円 10,000円
交通・通信費 22,000円 18,300円 22,600円 17,000円
教養・娯楽費 21,000円 15,600円 19,800円 20,500円
交際費 29,000円 27,000円 32,000円 24,600円
車維持費 25,000円 25,000円 25,000円 25,000円
支出平均 170,000円 145,000円 166,000円 150,000円

田舎で一人暮らしをする際、生活費の内訳はどのようになるのでしょうか。地域ごとの違いと併せてみていきましょう。避暑地や別荘地としても人気の長野県や山梨県は、他県に比べて家賃や食費の相場が全般的に高くなっています。

一方都心からの距離は比較的近い埼玉県でも、エリアを選ぶと生活費を抑えながら暮らしていけることがわかります。田舎暮らしの場合、月々14〜17万円が生活費として必要になってくると考えると良いでしょう。

参考:HOME’S 住まいインデックス
参考:クルマの税金&維持費解説書

田舎で一人暮らしをする場合、車は必須なことが多い

田舎で一人暮らしをする場合、車は必須なことが多い
車の維持に必要なお金
  • 燃料費
  • 自動車税
  • 自動車保険
  • 車検費用
  • メンテナンス・修理費用
  • 駐車場代

田舎で一人暮らしをする場合、スーパーやコンビニ、最寄りの駅などが自宅からの徒歩圏内にないケースもありますので、自家用車が必須となってきます。どのぐらいの距離を走るかによって、車の選び方は変わってきますが、車の維持には上記のような項目が月々、もしくは年間でかかります。

普通自動車の場合は月々35,000円程度、軽自動車の場合は月々25,000円程度が維持費用としてかかると考えておくと良いでしょう。最近では、低燃費な車種も増えてきていますので、月々の燃料費をできる限り抑えたい方にはおすすめです。

田舎で一人暮らしをする場合の初期費用

田舎で一人暮らしをする場合の初期費用

田舎で一人暮らしをする場合の初期費用は、どんな項目があるのでしょうか。引っ越しを始める前に、必要な初期費用をしっかり把握しておくことで、予算計画が立てやすくなり、スムーズな移住が可能になります。

物件の契約時にかかる初期費用

物件の契約時にかかる初期費用には、敷金・礼金・仲介手数料などがあります。敷金は一般的に賃料の1〜2か月分、礼金も同じく賃料の1〜2か月分が設定されている場合が多いです。ただし物件によっては敷金礼金が0円の場合もあり、賃貸契約の条件によって異なります。

仲介手数料は不動産会社への手数料です。通常は賃料の1か月分程度ですが、場合によっては半月分になったり、賃料の数か月分が必要になる場合もあります。事前にリサーチし、できるだけ条件の良い不動産会社を選ぶことをおすすめします。

おすすめの不動産会社はこちらのページで確認できます。一人暮らしをしようと考えているエリアのおすすめ不動産会社をぜひ参考にしてみてくださいね。

敷金礼金なし物件

引越し費用

引越し費用

引越し費用は、引越し業者への料金や梱包資材の費用が含まれます。具体的な費用は、引越しの距離や家具の量・サイズ、作業の難易度などによって異なりますが、一般的に近距離での移動の場合、引越し業者の料金は2〜4万円程度でしょう。一方、都心から田舎へ移住する場合など、距離が長い場合は、10〜20万円ほどかかることも考えられます。

引越し費用は時期によっても大幅に相場が変わります。繁忙期の3〜4月は通常の時期に比べて倍以上かかることもありますので、できるだけ早めに見積もりを取って繁忙期を避けた時期に引っ越しすることをおすすめします。

一人暮らし 引っ越し 費用

家具や家電を揃える費用

一人暮らしの際に必要な家具は、ベッドやソファ、ダイニングテーブル、照明などがあり、全てを新品で揃えると5〜10万円はかかってくるでしょう。また、家電製品もテレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど、種類によって価格が異なりますが、こちらも新品で揃えると15〜20万円ほどかかってきます。

できるだけ初期費用を抑えたい場合、一度に全て揃えるのではなく、生活しながら必要なものを少しずつ買い足していくことをおすすめします。また、友人から譲り受けたり、中古品を購入するなどの節約方法も選択肢に入れておくと良いでしょう。

こちらの記事では、一人暮らしで必要な家電に関する情報や節約方法などを詳しく解説しています。一人暮らしをはじめる前にぜひチェックしてくださいね。

生活防衛費があると安心

生活防衛費とは、予期せぬ出費や病気や事故など不慮の事態に必要になる費用のこと。普段は手をつけない貯蓄として用意しておくと、万が一の時に安心です。

医療保険や火災保険、がん保険など保険にも様々な種類がありますが、金額は数千円から数万円まで個人の予算に合わせて選ぶことができます。一人暮らしをはじめたばかりの頃はあまり大きな予算をあてられないかもしれませんが、少しずつでも蓄えておくことで余裕のある将来設計ができるでしょう。

田舎で一人暮らしする場合の節約のコツ

田舎で一人暮らしする場合の節約のコツ

田舎での一人暮らしは、生活費の相場は下がりますが、その分車の維持費や移動費など、都心とは違う出費がかかる場合もあります。無駄な出費や思わぬ出費を増やさないためにも、日々の生活で節約するコツをご紹介します。

家賃を節約するコツ

まず、家賃を節約するためには適切な物件を選ぶことが重要です。必要最低限のスペースで生活できる物件を探しましょう。広すぎる家や余分な設備がついた物件は家賃が高くなります。家賃交渉をすることも大切です。物件や地域によっては家賃の交渉が可能な場合があります。オーナーや不動産会社と話し合い、希望の家賃を提案してみましょう。

また、シェアハウスやルームシェアを検討することも節約の方法です。家賃だけでなく水道・光熱費も分担できるため、負担を軽減することができます。

食費を節約するコツ

食費を節約するコツ

まずは月々食費にあてられる予算を把握し、それに合わせて買い物を計画しましょう。予算内で食材を選ぶことで無駄遣いを減らすことができます。

また、積極的に自炊をすることも大切です。外食やテイクアウトに比べて自炊はコストを抑えることができます。食材を使い切る工夫や、一度にまとめて調理して冷凍保存することで、ぐっと食費を抑えることができます。

食材の安さや季節を活かした買い物も節約のポイントです。特売品や割引セールを活用し、冷凍食品や保存食を上手に利用してみましょう。

一人暮らし食費

水道・光熱費を節約するコツ

水道代を節約するためには、特にお風呂や台所での使用量を意識しましょう。蛇口をしっかり閉める、食器洗いの際に水を出しっぱなしにしない、できるだけまとめて使う、などの工夫で水道料金を削減できます。

光熱費を節約するためには、エネルギー効率の高い家電製品の利用や電気やガスの使用量を抑えることが重要です。電気の使用を減らすために、不要な照明を消したり、スタンバイモードを避けたりしましょう。また、断熱性の高い窓やドアを使い、断熱材を活用することで暖房や冷房の効率を向上させることも有効です。

一人暮らしのガス代についてはこちらの記事で詳しく解説しています。高騰しているガス代の節約方法なども併せて紹介していますのでぜひご覧ください。

交通・通信費を節約するコツ

交通費を節約するためには、公共交通機関の利用や自転車の活用が有効です。定期券や回数券を利用することで割引を受けられますし、カープールやシェアリングサービスを活用することも検討しましょう。

通信費を節約するためには、通信プランの見直しや割引キャンペーンの活用が重要です。自分の通信ニーズに合わせたプランを選び、不要なオプションや追加サービスを見直してみましょう。さらに、複数の通信会社のプランやキャンペーンを比較することで、お得なプランを見つけることができます。

田舎では都心部と異なりフリーWi-Fiスポットなども少ないため、自宅にWi-Fiが必要となるケースも多いでしょう。おすすめのWi-Fiについてはこちらの記事で紹介しているので参考にしてみてくださいね。

教養・娯楽費を節約するコツ

まずは、月々どのような項目に費用を使っているかを把握してみましょう。

書籍代が多い場合は図書館を活用することもできますし、ストリーミングサービスに使っている費用が多い場合は、サブスクリプションを整理することもおすすめです。

週末はお金を使うレジャーを避け、公園でのピクニックやアウトドアを楽しむことで節約にもつながります。自然に囲まれた田舎暮らしならではの楽しみ方ができると良いですね。

交際費を節約するコツ

まず、月々交際費にいくら使えるか、収支を振り返りながら予算を立てましょう。予算を守ることで無駄遣いを防ぎ、節約することができます。

割引やクーポンを活用することもおすすめです。飲食店やエンターテイメント施設では割引キャンペーンや特別料金を提供していることがあります。クーポンサイトや会員特典などを活用することで、お得な価格で楽しむことができます。

また、自宅での交流や持ち寄りパーティーも良い節約策です。友人や家族との集まりを自宅で開催したり、お互いに料理や飲み物を持ち寄ることで費用を抑えることができます。

車維持費を節約するコツ

まずは、最初の車選びが大切です。燃料費や故障の回数などは車種によって様々。燃費の良い車や保険料が安い車など、維持費の面で経済的な選択をすることが重要です。

次に、定期的なメンテナンスを怠らないことです。適切なタイヤの空気圧やオイル交換、フィルターの清掃などを定期的に行うことで、車のパフォーマンスを維持し燃費を向上させます。

さらに、保険料やガソリン代を比較検討することも有効です。複数の保険会社から見積もりを取り、料金やサービスを比較して最適なプランを選びましょう。また、ガソリンスタンドの価格や割引サービスを活用することも節約につながります。

田舎に移住して一人暮らしをするときに注意したいこと

田舎に移住して一人暮らしをするときに注意したいこと

田舎に移住して一人暮らしを検討している場合、移住先の自治体についてよく調べておくことはとても大切です。支援内容やサポートは自治体によって大きく異なりますので、移住先を選ぶ際のポイントの一つとしても、しっかりリサーチしておきましょう。

移住支援について調べ理解する

田舎に移住する際は、移住支援について調べて理解しておくことがとても重要です。移住支援には地方自治体や地域おこし協力隊、NPO団体などが関与しており、さまざまなサポートや情報提供を行っています。

例えば、住宅や就業支援、起業支援、教育・子育て支援などが含まれます。また、移住交流イベントや見学ツアーなどを通じて地域の魅力を知り、移住のプロセスや手続きについても理解することができます。インターネットや地方自治体のホームページ、移住支援の専門機関の情報を活用し、移住先の地域の特徴や移住支援制度について詳しく調べましょう。

田舎への移住後のフォロー体制も確認する

田舎へ移住した後のフォロー体制は自治体によって様々です。あらかじめしっかり確認しておきましょう。地域のコミュニティや地域住民との交流の機会やイベント、地域おこし協力隊や地域振興組織など、様々な支援組織がサポートを用意しています。

地域の自治体や関連団体から提供されるサービスや情報を利用することで、生活に必要な情報を受けることができます。地域の人々とのつながりを築きながら、地域社会に溶け込んでいくことで、豊かな移住生活を送ることができます。

田舎で一人暮らしをしながら貯金するコツ

田舎で一人暮らしをしながら貯金するコツ

田舎で一人暮らしをしながら、将来のために貯金をしておきたい、という方も多いのではないでしょうか。都心に比べて生活費を抑えることができるからこそ、計画的に貯金をしたいですよね。効率よく貯金をするためのコツを4つご紹介します。

貯金するコツ①家計簿をつけ支出を把握する

貯金するためのコツの一つは、家計簿をつけて支出を把握することです。家計簿をつけることによって、収入と支出を明確にし、どこにお金が使われているのかを把握することができます。日々の買い物や支払いを記録し、月末には支出の内訳を振り返ります。

支出を見える化し、把握することで、節約のポイントやムダな出費を見つけることができます。家計簿はスプレッドシートや専用のアプリを利用するなど、自分に合った方法で続けてみましょう。

貯金するコツ②先取り貯金する

先取り貯金とは、収入が入ったらまず一定の金額を貯金に振り分けることです。「残ったら貯金しよう」と思っていると、使ってしまうことがほとんどです。給料や収入が入ったら、即座に一定の割合や金額を貯金口座に移す習慣を身につけることが大切です。

先取り貯金を行うことで、収入が手元に残ってしまってから貯金しようとすることを防ぎ、貯金を優先させることができます。自動振り込みや口座間の自動移動などを利用すると、手間をかけずに効果的に先取り貯金を実践できます。

貯金するコツ③節約した生活費は投資にまわす

節約した生活費を投資に回すことも賢い選択の一つです。節約を意識して生活費を削減した場合、その節約分を貯金するだけでなく、投資に回すことで資産を増やすことができます。

例えば、定期預金や株式、投資信託などの金融商品を検討することができます。また、自己啓発やスキルアップのための教育やトレーニングにも投資することができます。生活費を投資に回すことで、将来的により良い収益や成果を得ることができ、貯金だけではない資産形成にも取り組むことができます。ただし、投資にはリスクが伴うため、自分のリスク許容度や目標に合わせた適切な投資手段を選ぶことが重要です。

貯金するコツ④副業する

副業は追加の収入源を確保し、貯金を加速させる手段となります。自分のスキルや興味に基づいて、フリーランスの仕事やオンラインでの仕事、パートタイムの仕事などを検討してみましょう。副業によって得られる収入を貯金に充てることで、貯金額を増やすことができます。

ただし、副業を始める際には、主業との調和や時間管理に気を配る必要があります。また、副業には税金や法的な規制が関わる場合もあるため、適切な情報を得て準備することが重要です。副業を上手に活用することで、余裕のある生活を送ることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?田舎暮らしならではの車の維持費や、地域ごとの差分、移住支援の情報など、田舎暮らしをする前に把握しておくことで、移住後の暮らしを豊かにスタートすることができます。また、都心での生活では予測できないような突然の出費も出てくるかもしれませんので、日々の節約を意識し、できるだけ余裕を持った予算計画をたてておくようにしましょう。

田舎暮らしは貯金できるチャンスでもあります。自然に囲まれた生活を楽しみながら、将来のために賢く生活を設計できると良いですね。

Homeeeマガジン編集部

Homeeeマガジン編集部
Homeeeマガジンは、不動産・住まい・暮らしに関するニュースやコラムなどの情報を配信するサイトです。日頃から不動産従事者さんと様々な関わりがあるメンバーが、正確でわかりやすい記事にしてご紹介いたします。
(Visited 507 times, 1 visits today)

この記事をシェアする