若者が賑わう街として知られている渋谷。繁華街の治安が悪く、家賃相場も高い事から子育てには不向きな街という印象を持っている方も多いかと思いますが、実は一概にそうだとは断定できません。
近年の渋谷は子育て環境と教育環境の充実に大きな力を入れており、子育てファミリーにとっては嬉しいメリットが多くあります。
- 子育て支援制度
- 待機児童
- 新しい教育方法
以上3点の子育てに関する渋谷区の取り組みを中心に、渋谷で子育てするメリットを紹介していきたいと思います。
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目次 -INDEX-
渋谷で子育てをするメリット
小さい子供を育てるファミリー層にとっては、区がどのような教育環境を整えているのかは非常に重要です。子育てに関する取り組み、行政がどのように子育てに取り組んでいるのかを中心に、渋谷区で子育てをするメリットを以下で3つ紹介していきます。
子育て支援制度が充実している
渋谷区で子育てるするメリットの一つ目は、子育て支援制度が充実しているという点です。他の区に比べて飛び抜けた特徴を持っている訳ではありませんが、子育てをする上で十分に必要な支援制度は整っていると言えます。
子供の医療、保育、手当てに関する特に重要なものを以下で幾つか紹介していきます。
医療費助成
渋谷区内に住んでいて健康保険に加入している子供の医療費は区が助成してくれます。ただし助成してくれるのは保険が適用される診療の自己負担分のみで、保険適用外の治療を助成してくれる訳ではありませんので注意して下さい。
無料健康診断
渋谷区では、乳児健診(3ヶ月~10ヶ月)、1歳6か月健診、3歳児健診の健康診断を無料で実施してくれます。診断前に渋谷区から通知書が届きますので、指定の保健相談所に行き、無料で歯科検診や保険診療を行う事が出来ます。
児童手当
15歳になった最初の3月31日までの間で、日本国内に住民登録のある子供を育てている両親が対象で児童手当を支給しています。渋谷区に住民登録があり、子供も日本国内に住民登録をしている事が原則的な支給対象です。
- 3歳未満:15000円
- 3歳から小学校修了まで:10000円(第3子以降は15000円)
- 中学生:10000円
認定請求をした月の翌月分から始まり、支払い時期は原則として年3回(2月、6月、10月)に指定口座への振り込みという形で行っています。
ショートステイ
一時的に小さな子供を養育できない場合に限り、宿泊付きで子供を預かってくれる制度が渋谷区にはあります。最大で月に1回、6泊7日まで申し込みをする事が可能。
対象年齢は以下のように決められています。
- 赤ちゃんショートステイ:生後4ヶ月未満の乳児
- 子供ショートステイ:小学6年生までの子供
1泊2日6000円から利用する事が可能で、1日増につき3000円が加算されていきます。例えば保護者が病気、出産、介護、出張など、養育が困難になり他に子供を預ける人がいない場合に利用する事が出来ます。
区が委託した施設や協力家庭が短期間の間、子供を預かり宿泊を伴う養育を行ってくれます。
・赤ちゃんショートステイ(渋谷区役所公式サイト)
待機児童向けの保育施設が多い
保育園に入所申請を出しても、人数の関係などで入園する事が出来ず、定員の枠が空くまで入園待ちとなってしまう待機児童。2016年には待機児童が増えた為に、ネガティブなワードとして流行語になるなど、日本全国の大きな社会問題になっています。
渋谷区では待機児童を解消する取り組みを積極的に行っており、実際に待機児童の数は年々目に見えて減少しています。
待機児童問題の対策として、区立保育園やベビーホテルと言った認可外の保育施設を多く提供し、待機児童を少なく抑える事に成功。渋谷区に住めば待機児童問題で困る事はほぼないと断言しても大丈夫なレベルです。
小さな我が子を預ける場所がなくて困っている…そんな問題は渋谷区に暮らすことで抱える事がないという事は、ファミリー層にとっては大きなメリットであると言えますよね。
新しい教育方法を実践している
渋谷区は子供の教育に大きな力を入れています。それが分かる理由としては、他の区ではまだ実践していない、新しい教育方法の取り組みを実践している点で証明できます。
東京23区初の試みとして高い注目を集めたのが都市型中高連携教育校。これは、区立中学校と都立普通科高校を連携した中高連携教育校の事で、初の試みであった為に高い注目を集めています。
理数教育重点校と言った、理化と数学の教育に重きを置いた学校を設立し、知的好奇心や倫理的判断能力を高める教育を実践したり、ICT教育では1人1台タブレット端末を貸し出すなど、子供の教育環境を整備しています。
渋谷区ではこのような新しい教育方針を率先して取り入れる姿勢が見られますので、子供をより高いレベルで教育したいと考えている方には大きなメリットであると言えます。
渋谷区の子育ておすすめエリア
子育て支援制度、待機児童問題、新しい教育方法など、渋谷区で子育てをすると多くのメリットを感じる事が出来ますが、それでもやはり気になってしまうのは治安の悪さですよね。繁華街が多く、若者が多く住んでいる街という事で、治安の悪さは東京都内でも屈指なのは事実です。
しかし、渋谷区と一口に言ってもエリアは広く、芸能人や有名人が多く暮らす高級住宅街から、閑静で静かに子育てが出来る住宅街まで、渋谷区の中にも子育てに適した場所はあります。
という訳でここからは、渋谷区で安心して子育てが出来るエリアを3つ紹介していきます。
千駄ヶ谷
渋谷区内にある千駄ヶ谷エリアは多くのファミリー層が暮らす街として知られています。六本木、新宿、渋谷などの繁華街に囲まれている街でありながら、繁華街の喧騒を忘れさせてくれるような落ち着いた雰囲気が街全体に漂っていて、閑静な住宅街が広がっています。
治安が良く緑が多いのも好印象を与える大きなポイント。ターミナル駅としてアクセスも良く、飲食店も多いので外食や生活に困る事はまずないと言えるでしょう。
駅前にスーパーがないのでファミリー層の方にとってはそこだけが唯一不便に感じるポイントかもしれませんが、渋谷や新宿などにすぐに行けるので、買い物には困らないと思います。渋谷区内では屈指の治安が良いエリアとして知られています。
代々木上原
代々木上原のおすすめポイントも治安の良さです。原宿駅まで徒歩8分で行く事が出来るという好立地にありながら、完成な住宅街が広がっていて、人通りが少ないエリアが多いので落ち着いた雰囲気が漂っています。
すぐ近くに原宿や渋谷があるとは思えない程に落ち着いた雰囲気になっており、小さな子供を静かに養育したいと考えている方には合っている地域であると言えるでしょう。
問題点は坂路が多いという点。ベビーカーを長時間押したり、子供を抱っこしながら帰るというのは体力的に大変かもしれません。しかし、渋谷区内に住みながらも治安を重要視したいと考えている方にとっては、代々木上原はかなりオススメです。
恵比寿
家賃相場は非常に高いものの、渋谷区の恵比寿も治安を重要視するのであれば絶対におすすめしたいエリアです。西口は飲食店街となっていて賑やか、東口はカフェや犬の散歩をしている人を多く見かける雰囲気が違う街並みが特徴で、女性の一人暮らしでも安心して暮らせる街として有名です。
駅前にはスーパー、カフェ、飲食店が多く店を構えていますので、恵比寿に住めばわざわざ買い物で外に出かける必要は全くありません。治安が良いので長く住んでいる方が多く、家賃相場は高いもののリーズナブルで美味しいお店が多くある事でも知られています。
恵比寿神社のイベントや、秋はべったら市に盆踊り大会など、子供も気軽に参加できる地域イベントも多く開催されますので、きっと恵比寿での生活を子供も気に入るはずですよ。
まとめ
渋谷に住んで子育てするイメージが全く湧かない…そういう方もいるかもしれませんが、渋谷の特徴は繁華街だけではありません。治安が良くて落ち着いた雰囲気の中で生活できる環境を整える事も出来ますし、渋谷区と一口で言っても治安の良いエリア、悪いエリアがありますので、一概に子育てに向いていないと断定する事はできないのです。
更に最近の渋谷は子育て支援制度が非常に充実してきており、待機児童問題の早期解決、教育方法も最新テクノロジーを駆使したものを取り入れるなど、子供の教育に関しては他の区を圧倒する程に力を入れています。
渋谷区は子育てするのに最適な街であり、多くのメリットがあります。もちろん家賃相場が高いなどのデメリットもありますが、それを差し引いても養育に関しては多くの恩恵を感じる事が出来るでしょう。
渋谷区での子育てに興味を持っている方、または渋谷区で現在子育てをしている方は、是非上記で紹介した渋谷区の教育支援制度を活用してみて下さいね!