新しい生活が始まる春。大学に進学し、これから一人暮らしを始める方も多いのではないでしょうか。学校生活とお金のやりくりの両立は不安なことも多いかもしれません。
この記事では、大学生になる女性が一人暮らしをはじめる際の費用について、生活費の内訳や物件探しのポイントなどを詳しく解説していきます。
目次 -INDEX-
女子大学生の一人暮らしにかかる費用
まず、女子大学生の一人暮らしにはどのぐらいの費用がかかるのか、そしてどのような項目があるのかを把握することから始めましょう。
月々かかる費用に加えて、一人暮らしを始めるにあたって初期費用としてまとまった額が必要です。
ここでは賃貸契約の初期費用・引越し費用・家電を揃える費用などの相場をご紹介します。一人暮らし準備の参考にしてくださいね。
部屋を借りるための費用
まず、一人暮らしの部屋を借りるためには、家賃の他に初期費用として敷金・礼金・仲介手数料・保証会社に支払う保証金などがあります。
物件によって異なりますが、敷金・礼金は通常家賃の0〜2ヶ月分程度、仲介手数料は0.5ヶ月〜1ヶ月分程度がかかります。
敷金・礼金が0円の物件もありますので、できるだけ初期費用を抑えたい方は物件探しの際に条件に入れると良いでしょう。
荷物を運ぶ費用
初期費用には、引っ越し業者の料金や自分でトラックを借りる場合のレンタル料金などの引っ越し費用も含まれます。
できるだけ費用を抑えたい場合は荷物をできるだけ少なくしたり、友人や家族に協力してもらって自分で荷物を新居に運ぶなどの方法もあります。
また、引っ越し日時や時間帯によっても料金が変わるため、事前に調べておくことが大切です。引っ越し日程を含めて事前に計画を立てて工夫することで費用を抑えることができます。
ただし、荷物を運ぶ作業は体力を使うため、時間的な余裕や体力に余裕がない場合は無理に自分たちで荷物の運搬を行わず、引っ越し業者に依頼することも検討しましょう。
新しく家具や家電をそろえるための費用
初めて一人暮らしをする場合、家具や家電は自分で揃える必要があります。具体的には、ベッドや机・椅子・冷蔵庫や洗濯機・テレビなどが挙げられます。
これらの家具や家電を新品で購入する場合、数十万円から数百万円程度の費用がかかります。
ただし、中古品を購入したりレンタルサービスを利用するなど、費用を抑える方法もあります。最近ではネットで家具・家電レンタルができるサービスなど、一人暮らしに必要なものを手軽に揃えることができるサービスが増えています。
特に大学生の場合、一人暮らしの期間がある程度予測できるのでレンタルサービスを活用するのも良いでしょう。
女子大学生の物件探しにおける節約ポイント
では、女子大生が物件を探す際にはどのようなポイントに着目すると良いのでしょうか。家賃は月々の出費でも最も多い項目の一つです。
また、家賃に紐付いて初期費用も変わってきます。理想のライフスタイルを送りながらも、できるだけ物件にかかる費用を抑えるためのポイントをいくつかご紹介します。
敷金・礼金が安い物件
敷金・礼金が安い物件を選ぶことで、初期費用を抑えることができます。
敷金・礼金が安い物件は家賃も比較的安くなっていることが多く、生活費を節約することができます。
ただしそのような物件は人気が高く、空室ができてもすぐに申し込みが入ってしまう場合があるため、早めの物件探しをすることが重要です。
もちろんお部屋探しの大切な条件は他にもありますから、物件探しは慎重に行い自分にとって最適な物件を見つけることが大切ですよ。
都市ガスの物件
都市ガスは電気やプロパンガスに比べて安価であり、一人暮らしのための光熱費を抑えることができます。建物の設備が古い物件は都市ガスを使用できない場合もありますので、物件選びの際に必ずチェックしましょう。
都市ガスの物件は家賃がやや高くなる場合もありますが、その分光熱費を抑えることができるため、総合的に見るとコストパフォーマンスが高くなります。
駅から少し離れた物件
駅から少し離れた物件は家賃が比較的安くなっていることが多く、一人暮らしのための生活費を節約することができます。
また、騒音や交通量の多さなどが少なく静かな環境で暮らすことができるというメリットもあります。
ただし、通勤・通学に時間がかかるため、どのようなライフスタイルを送りたいかで決めることが大切です。周辺にコンビニやスーパーマーケットが遠い場合もありますので、物件周辺にどのようなお店や設備があるのかもしっかり確認しましょう。
女子大学生の物件探しでこだわりたいポイント
物件探しの節約ポイントをご紹介しましたが、実際に選ぶ際はどのような条件にこだわって探すと良いのでしょうか。
限られた家賃の中で全ての条件を満たす物件を見つけるのはなかなか難しいかもしれませんが、選ぶ際にこだわりたいポイントの優先度をつけておくことは大切です。
ここでは収納面や安全面など、女性ならではの物件探しのチェックポイントをご紹介します。
部屋の広さだけでなく収納スペースもチェック
新生活で衣服や美容グッズも増えることを考えると、部屋の広さだけでなく収納スペースもチェックすることが大切です。
部屋が狭くても物件内の収納スペースがしっかりあれば、必要な荷物がきちんとしまえて生活空間がより快適になります。一方で部屋の広さばかり重視していると収納が少なく、クローゼットやタンスなどを置くと部屋の面積が小さくなってしまうので注意です。
また、物件内の収納スペースだけでなく駐輪場やバイク置き場、トランクルームなど、物件外の収納スペースがある場合もありますので、そういった場所を活用するのもおすすめです。
どれだけ家賃が安くてもセキュリティの甘い物件は避ける
一人暮らしをする際、安全面は非常に重要なポイントです。物件のセキュリティが甘い場合、空き巣や侵入者に狙われるリスクが高くなります。
防犯対策が不十分な物件は防犯カメラやオートロックといったセキュリティ対策を講じた物件に比べ、トラブルが発生した際に被害が大きくなる可能性があります。
特に女性の一人暮らしの場合は、家賃が安いからといってセキュリティが甘い物件を選ぶのはやめましょう。
大学提携の女性専用物件もおすすめ
大学提携の女性専用物件から探すのもおすすめです。大学提携の女性専用物件は、女子大学生に合わせた設備やサービスが提供されていることが多く、安心して生活することができます。
また、女性専用のため女子大学生同士の交流が生まれやすいのもメリットです。
大学キャンパスから近い場所にあることが多いため通学も便利ですし、大学のキャンパスライフにフィットしたイベントやサービスが開催・提供されたりと、学生生活を楽しみながら生活することができます。
ただし、大学提携の物件は一般の賃貸物件に比べて家賃が高くなる場合があるため、費用面を考慮して選択することが大切です。
女子大学生の一人暮らしにかかる生活費
一人暮らしの場合、実際にどのような生活費がかかるのでしょうか?以下は一人暮らしをする大学生の平均的な支出の内訳です。
項目 | 費用 |
---|---|
食費 | 24,680円 |
住居費 | 53,920円 |
交通費 | 3,850円 |
教育・娯楽費 | 11,760円 |
書籍費 | 1,700円 |
勉学費 | 1,900円 |
日常費 | 7,520円 |
電話代 | 3,110円 |
その他 | 2,310円 |
貯金・繰越 | 14,300円 |
合計 | 125,040円 |
第58回学生生活実態調査
合計すると約12.5万円が月々の支出にかかることがわかります。そのうち、住居費に占める割合が半分弱ですから、物件選びの際は家賃5,6万円の部屋を選ぶと良いでしょう。
こちらは男女を合わせた統計データですが、女子大学生の場合、男子大学生に比べて美容関連の費用や服に使うお金が多くかかってくるようです。「教育・娯楽費」にかかるお金のうち、月々約7,000円程度が美容・ファッションに使う場合が多いようなので、それ以外の面で娯楽費を節約をする必要があります。
女子大学生の平均収入
それでは女子大生の平均収入はどのような内訳で、どのような構成になっているのでしょうか。令和2年度の学生生活調査結果によると、月々の内訳は以下のようになっていました。
項目 | 費用 |
---|---|
アルバイト | 30,600円 |
仕送り | 95,400円 |
奨学金 | 31,100円 |
その他 | 3,600円 |
令和2年度学生生活調査結果
最も多いのが親からの仕送りで95,400円。アルバイトと奨学金が同程度で合計60,000円ほど。合計すると月々約16万円ほどの収入があることになります。
アルバイト代や奨学金の有無は人によって異なりますが、一人暮らしで日々の生活費を支払うことを考えるとこのぐらいの収入が必要ということになります。
女子大学生の一人暮らしにおける節約のポイント
ここまでみてきたように、大学生の一人暮らしは油断するとすぐに出費がかさんでしまい、収入が足りなくなってしまう可能性もあります。
できるだけ生活費を抑えて、余裕のある生活をするために、ここでは一人暮らしにおける節約のポイントをご紹介します。
家計簿をつける
一人暮らしをする際の節約のポイントとして、家計簿をつけることが挙げられます。一人暮らしをする場合、生活費や光熱費、食費など、様々な費用がかかります。
そこで、家計簿をつけることで、自分の支出を把握することができます。食材の購入費や光熱費など、毎日の支出を細かく書き込んでいくことで、自分の支出の状況を把握することができますし、自分がどのような支出をしているのかを把握し、無駄遣いを減らすことができます。
定期的に家計簿をチェックして、自分の生活スタイルを見直しましょう。
自炊で食費を抑える
外食をすると食費がかさむため、自炊をすることで節約することができます。自炊をすることで外食よりも食費を安く済ませることができますし、自分の好みや栄養バランスを意識した食事を作ることができます。
野菜や果物は旬のものを選んで購入することで、より安く手に入れることができます。快適に自炊するためにも、キッチンスペースが充実している物件を選ぶと良いですね。
遊びの予定は計画的に
一人暮らしをすると自由に遊ぶ時間が増える反面、出費が増える傾向にあります。遊びの予定は計画的に立て、無駄遣いを防ぐようにしましょう。
ショッピングなどに行く際は、月毎にどのぐらいまでお金を使えるかあらかじめ予算を決めて、その予算以上の金額を使わないようにしたり、飲み会や旅行などの大きな出費が予想される時期は、事前に予算に組み込んでおくことが大切です。
自分の生活費を把握しながら、無理のない大学生ライフを送りましょう。
学割を積極的に活用する
大学生は、学生証を提示することで、交通機関の利用やスーパーでの買い物、レジャー施設の利用など、日常生活で利用する様々なサービスが割引になります。
また、学生向けの特典があるクレジットカードやポイントカードを活用することもおすすめです。これらのカードを利用することでポイント還元や割引価格など、お得な特典を受けることができます。
学割を賢く活用して無駄な支出を減らし、できるだけ生活費を抑える工夫をしましょう。
まとめ
いかがでしたか?初めての一人暮らしはわからないことだらけですよね。特に女性の一人暮らしは、安全面でも安心できる環境を選びたいものです。
ここでご紹介した平均的な支出と収入の金額を参考に、ご自身の予算をイメージしてみましょう。その上で生活費を上手にやりくりしながら、おしゃれも遊びも楽しめる大学生ライフが送れると良いですね。