一人暮らしでガス代5,000円は高いの?安いの?ガス代を節約する方法についても紹介

一人暮らしガス代5000円

ひとり暮らしをするとき、家賃や食費のほかに毎月必要な費用が電気代、ガス代、水道代という光熱費です。光熱費の中でもガス代は自炊する・お風呂に入るなどなくてはならないもの。

そこで気になることはひとり暮らしをするときのガス代はいくらになるのかということでしょう。

ここでは、一人暮らしのガス代を考えるうえで参考になるようにひと月5,000円は高いのか安いのかということやガス代を節約するための8つの方法を解説しましょう。

一人暮らしのガス代5,000円は高いのか?安いのか?

一人暮らしのガス代5,000円は高いのか?安いのか?

一人暮らしをするときに食費を節約するために自炊をする、清潔を保つためにお風呂に入るなど生活するうえで必要な費用がガス代です。一人暮らしをしている人は、毎月どのくらいのガス代を支払っているのかが気になりますよね。

総務省の2022年10月から12月の家計調査によると一人暮らしの平均的なガス代は、2,777円となっています。家計調査では都市ガスとプロパンガスの使用者の平均の金額になりますが、調査結果から一人暮らしのガス代が5,000円は高いといえるでしょう。

参考:家計調査

地域別一人暮らしのガス代平均

ガス代は電気と同様に価格設定が自由化され、それぞれの業者が価格を設定できるようになっているため、ガス会社が多くある都市部は価格競争が激しいため比較的料金が安く設定される傾向にあります。逆に、地方ではガス会社の数が都市部ほど多くないため価格を高めに設定する傾向にあります。

また、地方ではプロパンガスよりも価格が安い都市ガスの普及率が都市部よりも低いためにひと月のガス代が高くなっていると考えられます。

地域 ガス代平均/月
北海道 3,233円
東北地方 3,233円
北陸地方 2,637円
関東地方 2,621円
中部地方 2,637円
近畿地方 3,146円
中国・四国地方 2,319円
九州・沖縄地方 2,852円

参考:家計調査

都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガスとプロパンガスの違い

一人暮らしのガス代を考える前に、賃貸物件で使用されるガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があることを知っておくことが大切です。

まずは、ガス代について考える前に都市ガスとプロパンガスの違いを理解しましょう。

都市ガスとは

都市ガスはLiquefied Natural Gas(液化天然ガス)が主原料で、ガスを供給するためにガス管を道路の下に配管し、気体となった液化天然ガスはガス管の中を通って各家庭や事業所へ供給されています。

天然ガスはマイナス161.5度になると液体になりますが、超低温での輸送は特殊な技術と車両が必要になるため気体のままでガス管を通して供給されるというわけです。

天然ガスはほとんどを海外からの輸入で賄っており専用のタンカーで運ばれてきます。天然ガスは無色・無臭なのですが、ガス漏れにすぐに気が付くことができるように匂いが付けられています。

参考:日本ガス協会

プロパンガス(LPガス)とは

プロパンガスは、液化石油ガス(LPG)と呼ばれプロパン・ブタンが主原料となっています。プロパンガスのほとんどが海外から輸入されている無色・無臭のガスです。ただ、ガス漏れにすぐ気が付くことができるように匂いが付けられています。

プロパンガスはマイナス42℃で液化するため、ボンベで各家庭に配送されています。プロパンガスは、空気より重く都市ガスと同じ体積で都市ガスより2倍以上の火力がありますが、家庭用のガス器具では都市ガスと同じ火力になるように設定されています。

参考:日本ガス協会

都市ガスとプロパンガスのガス代はどちらが高い?

都市ガスとプロパンガスのガス代はどちらが高い?

都市ガスとプロパンガスのガス代はどちらが高いのでしょうか?関東地区の例で考えてみます。

まず都市ガスですが、東京地区では一般契約で20m3まで基本料金が759円・基準単位料金(1m3の金額)が145円になります。プロパンガスは、基本料金が1,866円・従量単価(1m3の金額)が651円になります。やはりプロパンガスは都市ガスより基本料金・1m3当たりの単価が高いことがわかります。

プロパンガスが都市ガスより高くなる理由は、都市ガスはガス管を通して各家庭に供給されますが、プロパンガスは各家庭に個別にボンベを配達するため人件費や輸送コストが必要になり、価格に転嫁されているからです。

参考:プロパンガス料金消費者協会

参考:東京ガス料金

一人暮らしのガス代を5,000円より下げる節約方法

一人暮らしのガス代を5,000円より下げる節約方法

一人暮らしでは食費や電気代・ガス代・水道代などの固定費は毎月必ず支出しなければならない費用です。一人暮らしがスムーズにできるようになるためにも固定費であるガス代を少しでも下げることがとても大切ですよね。

そこで、一人暮らしのガス代を5,000円より下げる8つの節約方法を紹介しましょう。現在はガス代も高騰していますので、しっかり節約方法を学び、ガス代の削減の参考にしてください。

ガス代節約方法①都市ガスの物件に引っ越す

一人暮らしを始めるための物件を選ぶときに気に入った物件の間取りや立地は気にしてもガスの種類を気にする方はほとんどいないといえるでしょう。実際、プロパンガスを使用する物件に住んでみて初めてガス代が高いと思う人が多いかもしれませんね。

引っ越すことが可能な状況であれば、都市ガスを使用している物件に引っ越すといいでしょう。ただ、都市ガスはガス管が通っている地域が限定されていますので、地域によっては都市ガスを使用している物件を探すことが難しいかもしれません。

ガス代節約方法②お風呂は追い焚き機能を使わない

お風呂は追い焚き機能を使わない

お風呂にお湯を張ってはいる場合、お湯が張り終わったらすぐに入浴するようにしましょう。

お湯張りした後しばらくして入浴したことで湯温が下がってしまい、お湯がぬるいと感じるとついつい追い炊きしまいますよね。お風呂で追い炊きすることでガス使用量が増えてしまいます。

一人暮らしでは、あなただけが入浴するのですからできるだけガスの使用量を減らすために、追い炊きの回数を減らすことが大切です。極力、お風呂の追い焚き機能は使わない方がガス代を節約することができるでしょう。

ガス代節約方法③お風呂のお湯の量に気を付ける

湯船にたっぷり入ったお湯にざぶんと肩までつかると本当に気持ちがいいですよね。ただ、お風呂にたくさんのお湯を張ることは多くのガスを使用することになってしまいます。

ガス代をできるだけ節約するためには、必要以上の量のお湯をお風呂に入れないようにしましょう。多くのお湯を沸かすためには、多くのガスを使用することになります。お湯の量に気を付け、適量にすることは、ガスの使用量を毎回減らすことができガス代の節約になるでしょう。

なお、水を入れたペットボトルを浴槽にいくつかいれると、お湯の量をかさましすることができるので、ガス代だけでなく水道代の節約にもつながりますのでおすすめです。

ガス代節約方法④シャワーの時間は短く

一人暮らしの場合、お風呂にお湯を張るのはガス代や水道代がかかるためシャワーだけで済ませている方も多いでしょう。確かに一人しかお風呂に入らない場合は、シャワーだけの方が節約できるといわれています。

ただ、シャワーだけでもガス代が高いと感じている場合は、シャワーの時間を毎回1分でも短くすることをおすすめします。また、シャワーは出しっぱなしにしない・節水タイプのシャワーヘッドに変更するだけでもガスの使用量が減少するためガス代の節約につながります。

ガス代節約方法⑤火の通りにくい食材は、事前に電子レンジで加熱

火の通りにくい食材は、事前に電子レンジで加熱

一人で暮らしでは食費を抑えるために自炊をしている方も多いでしょう。ただ、調理の仕方によっては食費は抑えられてもガス代がかかってしまうことも考えられますよね。

ガス代を節約するために、火の通りにくい食材を調理する前に電子レンジで加熱するといいでしょう。事前に加熱することでガスで煮込む・焼くなどの調理時間が短くなるためガスの使用量を抑えることができます。

また、火の通りにくい食材で下処理した後に冷凍できるものは、まとめて電子レンジで加熱し小分けにして冷凍しておくと便利ですよ。

ガス代節約方法⑥圧力鍋を使う

圧力鍋は、一定の圧力をかけて短時間で食材に火を通すことができるとても便利な調理器具です。カレーなどの煮込み料理は弱火を使うとはいえかなりの時間ガスをつけたままで煮込む必要があるため、ガスの使用量が気になりますよね。

煮込み料理などは圧力鍋を使うと煮込み時間を大幅に短縮することができます。圧力鍋のメーカーによりますが、カレーの食材でも10分程度煮込むことで食べることができます。ただ、圧力鍋を使うときは正しい使い方をする必要があるため、取り扱いには十分注意しましょう。

ガス代節約方法⑦洗い物はお湯を使わない

一人暮らしの場合、自炊すると食器などの後、片付けをする必要があります。あなたは洗い物をするとき、ついついお湯を使っていませんか?

お湯を使って洗い物をするとガス代が高くなる可能性があるため、お湯を使わないで済む洗い物は、水だけで洗うようにしましょう。

ただ、水だけでは落ちにくい油汚れや気温の低い季節には、お湯の温度を低温に設定するだけでガス代の節約になります。また、洗い物をするときは、水を出したままにせずまとめて手早く洗うようにしましょう。

ガス代節約方法⑧ガス会社を変える

プロパンガスの料金は、自由設定価格のためそれぞれのガス会社によって違っています。都市ガスの物件に引越しすることができないときは、プロパンガスを契約しているガス会社との契約内容を確認してみましょう。

いま契約しているガス会社は料金が高いと感じたら、ガス会社の変更を検討してみることもひとつの方法です。

ただ、複数世帯が入居している賃貸物件では入居者の同意などが必要になるため簡単にガス会社を変更することはできないかもしれないので、賃貸物件の管理会社や仲介した不動産業者に相談してみるといいですね。

一人暮らしのガス代についての声

一人暮らしのガス代についての声

なんか電気代よりガス代高いなあ。 都市ガスで4000円超え。 一人暮らしの平均の2倍以上の使用量になってたし。 洗い物は勿論冷水だし、風呂は湯船に溜めるけど、温度は高くないしシャワーで流さずに洗面器なのに何故?

引用元:Twitterの口コミ

一人暮らしおじさんなのにガス代が1万超えて草

引用元:Twitterの口コミ

一人暮らしなのにガス代が5000円越えてて震えている。 風呂しかガスつかわないのに、、、

引用元:Twitterの口コミ

一人暮らしなのに一か月のガス代が9000円代なの高くねーか!!?

引用元:Twitterの口コミ

ガス代が2万6千円超えた!!新記録だ! 一人暮らしなのに!!

引用元:Twitterの口コミ

ツイッターでも2023年4月時点でガス代は前年よりもかなり高くなっているため、一人暮らしをしているほとんどが「一人暮らしなのになぜこんなにガス代が高いのか」と困惑していることがよくわかります。

一人暮らしでもガス代を節約するために工夫をしているにもかかわらず、ガス代が高くなっているようです。前述した、一人暮らしのガス代平均はもしかすると今後はあがっていく可能性もありますね。一人暮らしでもガス代が高いときは、再度ガスを何に使っているのかを確認してみる必要があるのかもしれません。

まとめ

一人暮らしをするときに必ず支出しなければならない固定費のひとつであるガス代。一人暮らしでも自宅で全くガスを使用しないということは難しいことといえるでしょう。

大切なことは、一人暮らしのガス代をできるだけ節約するためにさまざまな節約方法を試してみることです。2023年は、光熱費の高騰が一人暮らしの家計を圧迫しているといわれています。

少しでもガス代を節約するための8つの方法を紹介していますので、あなたが実践できる方法をひとつでも試してみるといいですね。

Homeeeマガジン編集部

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