不動産事前予約がおすすめ!メリットや利用の流れを詳しく解説

不動産事前予約

物件探しをする際の窓口となる不動産屋。

「相談に行きたいけど直接行っていいか分からない」「通勤帰りに立ち寄ったら先客がいて相談できなかった」などの経験をしたことがある方もいるかもしれません。

このような事態に備えるためには、多くの不動産屋が対応している事前予約を検討することをおすすめします。

この記事では、不動産事前予約のメリットや方法、いつ頃までに予約すればいいのか、事前予約なしの注意点などを詳しく紹介します。

監修者 渡辺 浩志
不動産会社の営業担当者からの視点でも、来店の際には事前予約がおすすめです。予約があれば、事前に物件を調べて詳しい情報を提供できます。しかし、飛び込み来店の場合、その場での情報提供となり、十分な調査ができず、提供できる情報も限られてしまいます。飛び込み訪問の多くは「後日、改めて情報提供します」となるため、双方にとって二度手間です。したがって、不動産屋を訪問する際は、基本的には事前予約をすることをおすすめします。
渡辺 浩志

宅地建物取引士

渡辺 浩志

不動産一筋23年の不動産会社元社長。
大学卒業後、上場マンションデベロッパーで4年間営業の基礎を学び、退職後は不動産ベンチャーの会社で当時はまだ珍しかった中古不動産のリノベーション販売の部署を立ち上げ、売上20億円までに成長させました。
現在は従業員300人の総合建築企業の不動産部門で若手社員の教育と、今までの人脈を生かし不動産仲介と土地・戸建の仕入業務をしています。

不動産事前予約のメリット

不動産事前予約

不動産屋の事前予約には様々なメリットがあります。ここでは、不動産事前予約のメリットを4つ紹介します。

待ち時間のストレスがない

不動産事前予約のメリットは、接客時間を確保してもらえるため、当日はほとんど待つことなく対応してもらえる点です。

不動産屋に行くと物件の種類やエリア、価格帯などの希望条件をヒアリングし、その条件に合った物件の提案してもらえます。

場所や件数によって異なりますが、相談時間としては約1~2時間ほどかかるのが一般的です。また、その後に内見へ行く場合はさらに時間がかかります。

待ち時間が生じると多くの時間を取られることになり、その後の予定にも影響が生じる可能性があります。

その点、事前予約をしておけば来店とほぼ同じタイミングで相談できるため、待つ必要がなくスムーズな物件探しが可能です。

しっかりと相談時間を確保してもらえる

不動産事前予約のメリットは、相談にしっかりと時間をかけてもらえることです。

飛び込みの場合、予約と予約の隙間時間に対応してもらう形となるため、場合によっては数十分程度の対応になる場合もあります。

ヒアリングに十分な時間を取ってもらえないために、希望する条件の物件を紹介してもらえないこともあるでしょう。

また、物件を探す前に対応を打ち切られることもあるため、時間に余裕を持って物件探しをするためには、担当者に時間を確保してもらうことが重要です。

そのためには、事前予約により担当者の時間を確保しておけるメリットは高いといえます。

スムーズな物件探しができる

不動産事前予約をする際に、希望する条件や家賃について細かなヒアリングを受ける場合があります。

事前に伝えておくことで、営業担当者は来店前に希望に合う物件を用意できるようになります。また、先に希望を伝えておくことでより多くの物件を紹介してもらえる可能性も高まるでしょう。

来店してから希望に合った物件を探すと時間がかかってしまいますが、予約するとスムーズな物件探しができます。

よりよい条件の物件を見つけるためには、担当者に時間的な余裕を持ってもらうことが大切であり、そのために事前予約は有効な方法です。

当日に内見できることもある

予約なしで来店した場合、気になる物件があっても管理会社の都合で当日中の内見が難しいケースもあります。

内見したい物件が決まっている場合は、その旨を予約の際に伝えることで担当者が事前にスケジュール調整してくれることもあります。

また、内見したい物件がなくても事前のヒアリングで希望に合った物件が見つかったら、来店日に合わせて内見できるように調整してもらえるかもしれません。

物件は、内見をして実際に部屋や周辺環境をチェックしてから決めるのが一般的であるため、内見したい物件が決まっている方や、早く物件を探したい方は予約しておきましょう。

その際に、「可能であれば内見もしたい」と伝えておくとスムーズです。

【賃貸版】内見時のポイントは?チェックリストや質問事項を準備して臨もう

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不動産屋の事前予約の⽅法

不動産事前予約

ここでは、不動産屋の事前予約方法や流れを紹介します。

まずは気になる物件を見つける

来店予約をする場合は、不動産情報のポータルプルサイトなどを活用し、気に入った物件を取り扱っている不動産屋に連絡を入れましょう。

不動産ポータルサイトを使用すると、エリアや間取り、家賃などの条件に合致する物件が一覧でわかります。

また、複数の物件候補があっても来店予約をするのは1つの不動産屋で問題ありません。その理由は、一部の物件を除いて多くの物件はどの不動産会社でも案内できるためです。

希望物件を見つけたら、その物件の取り扱いがある店舗を選んで予約しましょう。

場合によっては成約済みになっている可能性もあるため、予約時に似た物件をいくつか探してもらうように伝えておくことをおすすめします。

メールやチャットでやりとりできる不動産屋なら、Webサイトで見つけた物件のURLをいくつか事前に送っておくとスムーズです。

電話で予約

不動産事前予約を早く行いたい場合は電話予約がおすすめです。

電話予約は直接スタッフとやりとりができるため、希望する物件の細かなニュアンスを伝えやすいことや、スケジュール調整がスムーズに行えるメリットがあります。

しかし、オンラインと違ってやりとりが字面で残らないため、電話をかける前には以下を用意しておくとスムーズです。

  • 筆記用具
  • 空いているスケジュールのメモ
  • 希望する物件の条件を記載したメモ

また、後から確認ができるように、話した内容と対応してくれた担当者の名前のメモを取っておきましょう。

メモをしっかり取っておかないと、後から「言った言わない」のトラブルに発展する可能性もあります。

メール・オンラインで予約

メール・オンラインで不動産事前予約を行うメリットは、時間に関係なく問い合わせできることや、やりとりの内容が手元に残ることです。

ただし、不動産屋の繁忙期である1~3月や、9〜10月はメールを送ったあとに電話をした方がよいでしょう。

なぜなら、この時期は引っ越し希望者が多い時期であり、メールを送っても返信がなかったり、電話の内容を不動産屋が忘れてしまったりすることがあるためです。

LINEやチャットサポートに対応している不動産屋であれば、リアルタイムでやりとりができるため効率よく予約を進められます。

メールやオンラインで事前予約する場合は、以下の内容を伝えましょう。

  • 問い合わせたい件名
  • 物件の希望条件
  • 住み始めたい時期

電話で返事が欲しい場合は、連絡可能時間も記載しておくとスムーズです。

オンライン相談という方法もある

不動産の事前予約をしたい方の中には、直前までスケジュールが決まらず、なかなか予約ができないという方もいるでしょう。

不動産屋に行くのが面倒であれば、パソコンやスマホを使ったオンライン相談という方法もあります。

中にはオンライン内見ができるところもあるため、時間がない場合は選択肢に入れるのもよいでしょう。

ただし、オンライン内見については移動時間や交通費がかからないメリットがある一方で、細かな汚れや音、周辺の雰囲気など、実際に物件を見ないと分からないポイントもあります。

オンライン内見を利用する場合は、その場で決めてしまうのではなく、可能であれば自分の目で最終的に確認できないか相談するのもおすすめです。

オンライン内見とは?注意点&メリット・デメリットを不動産会社が詳しく解説!

不動産屋の事前予約は何⽇前にするといい?

不動産事前予約

不動産屋の事前予約は、なるべく早めがおすすめです。しかし、中には直前にならないとスケジュールがわからないという方もいるでしょう。

ここでは、不動産屋の事前予約を行うタイミングを平日・休日・繁忙期に分けて紹介します。

平日の場合

平日の場合は休日に比べて予約が取りやすく、3日前くらいであれば問題なく予約が取れる可能性が高いです。また、閑散期であれば当日に予約ができる場合もあります。

そのため、好きな曜日に休みが取れるなら土日よりも平日がおすすめです。

その理由は、平日の方が来店する人が少ないためです。土日に比べて平日は相談時間を長く取ってもらえたり、内見に時間を取ってもらえたりする可能性があります。

ただし、不動産屋によっては平日に定休日を設定しているところもあるため、予約を取りたい不動産屋がいつ休みなのかは事前にチェックしておきましょう。

休日の場合

土日に不動産屋の事前予約を行うなら、最低でも1週間前までにはしておきましょう。

土日は不動産屋に来店する人が多くなるため、それに合わせて営業マンも出払っている可能性が高いです。また、管理会社によっては土日が休みとなり内見ができない場合もあります。

物件の相談だけでなく内見も検討している場合は、内見の可否についてもチェックしておきましょう。また、予約が土日しかできない場合、できれば土曜の午前中をおすすめします。

なぜなら、物件の受付は申し込み順になっていることが多いため、土曜の午後や日曜に内見する人よりもリードできるからです。

予約のタイミングが遅くなると、事前にチェックしていた物件が先に成約されてしまう可能性もあります。

繁忙期の場合

不動産屋の繁忙期にあたる1〜3月や9〜10月は、予約が取りにくくなります。そのため、平日なら1週間前、土日なら10日前までには予約を済ませておきましょう。

この時期は多くの人が不動産屋に訪れるため、予約が取れても時間に余裕がないケースもあります。事前に希望する物件を細かく伝えておくことや、内見が可能かなども細かく聞いておきましょう。

一方、繁忙期は引っ越しをして物件に空きも多く出るため、物件情報が多いメリットもあります。新築物件の情報が多い時期でもあるため、より多くの物件から選びたい方には最適な時期といえるでしょう。

事前予約なしで⾏く場合の注意点

不動産事前予約

不動産屋は事前予約なしで行っても問題ありません。しかし、事前予約に比べて以下のような注意点があります。

すぐに物件を紹介してもらえるとは限らない

事前予約なしで不動産屋を訪れると、最初にアンケートの回答をしたり、希望条件のヒアリングを行ったりします。

希望条件に合う物件を探すところから始まるため、この時点で事前予約に比べて余分に時間がかかるでしょう。

また、「早く部屋を見たい」「すぐに物件を見つけたい」と考えていても、いきなり当日に行って気になる物件をすべて内見できるとは限りません。

なぜなら、部屋の鍵を管理しているのが別会社の場合や、事前に大家さんに連絡が必要になるケースが多いためです。

事前予約なしで行くと物件情報の確認に留まり、内見は後日になるケースが多くなります。

得られる情報に限りがある

気になる物件を見つけている状態で、予約なしで来店した場合、不動産屋はまずその物件の紹介を行います。

事前予約をしていれば類似物件を探しておくこともできますが、予約なしの場合だと他の物件を探す時間が確保できず、紹介できる物件が限られてしまうため注意しましょう。

また、気になる物件の情報収集のために不動産屋に訪れても、すでに成約されている場合もあるため、時間のムダになる可能性もあります。

類似物件も比較しながら選びたい場合は、事前予約をして希望物件を伝えておくとスムーズです。

待ち時間が長いケースがある

予約なしで行くと待ち時間が長くなるケースがあります。

特に繁忙期や土日は待ち時間が長くなりやすく、混雑具合によってはせっかく足を運んでも断られてしまうケースもあるでしょう。

その点、事前予約をしておけば席や担当してくれるスタッフを確保してもらえるため、待ち時間が長くなることはありません。

仮に予約なしで訪れた他のお客さんがいても、予約しているお客さんが優先になります。待ち時間を少しでも短縮したい方は、事前予約をしておきましょう。

当日の内見が難しいことがある

予約なしで不動産屋に訪れると、当日の内見が難しいケースがあります。

なぜなら、見たい物件が決まっていないと事前に内見用の鍵が準備できないことや、人気の物件は内見予約がすでに埋まっている場合があるためです。

気になる部屋が見つかっても、事前に予約をしていないと内見は後日になるということにもなりかねません。

その点、事前予約をしておけば十分な内見時間の確保ができます。予約を入れている時間帯は、他の顧客を気にせず接客してもらうことができるでしょう。

また、事前予約をしておけば複数の物件を内見できる場合もあるため、なるべく早めに部屋を決めたい場合は予約をおすすめします。

まとめ

不動産事前予約のメリットや事前予約なしで⾏く場合の注意点などを紹介しました。

お気に入りの物件を見つけるためには事前予約を行い、先に希望を伝えておくとスムーズです。特に内見を希望している場合だと、管理会社の都合もあり、予約なしでお店に訪れても内見は後日になる可能性もあるため注意しましょう。

不動産屋の事前予約で迷っている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

Homeeeマガジン編集部

Homeeeマガジン編集部
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