交通利便性と暮らしやすさのバランスが取れた街として知られるのが綱島です。再開発によって駅周辺の利便性が高まる一方で、「住みたくない」といった声があるのも事実です。
実際に暮らすとなると、利便性や生活環境、治安など気になるポイントは少なくありません。
本記事では、綱島が合わない、住みたくないといわれる理由を整理しつつ、住むメリットや向いていない人の特徴についても丁寧に解説していきます。


宅地建物取引士
大学卒業後、上場マンションデベロッパーで4年間営業の基礎を学び、退職後は不動産ベンチャーの会社で当時はまだ珍しかった中古不動産のリノベーション販売の部署を立ち上げ、売上20億円までに成長させました。
現在は従業員300人の総合建築企業の不動産部門で若手社員の教育と、今までの人脈を生かし不動産仲介と土地・戸建の仕入業務をしています。
目次 -INDEX-
綱島に住みたくないと言われる4つの理由
【理由①】道幅が狭くて危険な道が多い
綱島駅の西口には、古くからの商店街である「綱島商店街」が広がっているため、道路がとても狭く、歩道も十分に整備されていないところが多い場所です。
バスやトラックも頻繁に通行しており人通りも多いため、怖いと感じる場面も多く、小さな子どもを連れて歩く際には、手を離してしまうと危険な状況につながる可能性があります。
そのため、大人が車道側を歩く、子どもと一緒にいる時は手を絶対に離さないなど、事故を防ぐための対策が必要です。
【理由②】駅前の治安が気になる
綱島駅周辺は、大きな事件も少なく比較的治安が良いエリアで、綱島台あたりには落ち着いた静かな住宅街が広がっています。
駅前には小規模な繁華街があり、駅南側には数件のラブホテルも点在しています。
イトーヨーカドー周辺には居酒屋やパチンコ店が多く、酔っ払いや夜遊びで集まっている人もいるため、子どもに悪影響を与えたくないという理由で、綱島に住みたくないと感じる人もいるでしょう。
【理由③】水害のリスクが高い
綱島駅の南側には鶴見川が流れており、台風や大雨の影響で水害が起こるリスクが高く、ハザードマップによれば2~20cmの道路冠水相当、20~50cmの床下浸水相当になっている場所が多くみられます。
駅周辺には、50cm~1m程度まで浸水すると想定されている場所もあり、床上浸水などの水害リスクの高い地域であることが分かります。
参考:港北区内水ハザードマップ
川沿いは特にハザードマップ上で浸水想定の色が濃い部分が多く、実際に昭和57年の台風9号では、約2,710戸が床上・床下浸水の被害を受ける大きな水害が発生しており、綱島に住む場合は、住まいの浸水リスクを確認し、早めに避難できる準備をしておくと安心です。
【理由④】駅周辺が混雑している
綱島駅周辺は、駅前の道路や歩行スペースが狭く、朝夕の通勤・通学時間帯を中心に多くの人で混雑しやすいエリアで、西口側にはバスやタクシーのロータリーもあるため、歩行者・自転車・車両が近い距離で行き交う場面も少なくありません。
綱島駅前は、徒歩での移動や子ども連れでは不安を感じることがあるため、落ち着いた駅前環境を求める人には住みにくいと感じる可能性があります。
綱島の治安は?
綱島駅周辺は比較的落ち着いたエリアではありますが、自転車盗や万引きなどの軽犯罪は起こっています。凶悪事件が多い地域というわけではないものの、日常生活に身近な犯罪には注意が必要です。
| 自転車盗 | 51件 |
|---|---|
| 万引き | 38件 |
| 粗暴犯【傷害、暴行】 | 22件 |
| 特殊詐欺(知能犯) | 40件 |
| 車上ねらい | 7件 |
| オートバイ盗 | 0件 |
出典元:横浜市港北区犯罪発生状況
綱島に住む場合は、自転車の二重ロックや防犯登録、貴重品の管理、不審な電話への注意など、日頃から防犯意識を持って生活することが大切です。
自治体でも防犯対策に取り組んでおり、綱島商店街では防犯カメラの設置台数を増やしたことで年々犯罪件数は減少傾向にあります。
綱島の交通アクセス
| 渋谷駅 | 綱島駅から東急東横線 所要時間約22分 |
|---|---|
| 横浜駅 | 綱島駅から東急東横線 所要時間約9分 |
| 大手町駅 | 綱島駅から東急東横線で武蔵小杉方面へ、目黒線・都営三田線直通 所要時間約45〜50分 |
| 新横浜駅 | 新綱島駅から東急新横浜線 所要時間約4分 |
綱島駅は東急東横線の利用で渋谷駅へは約22分、横浜駅へは約9分でアクセスできるため都心方面へも出やすく、大手町駅までは武蔵小杉方面を経由し、目黒線や都営三田線直通などを利用すれば約45〜50分で到着します。
綱島駅から新綱島駅までは徒歩3分〜4分程度の距離にあり、東急東横線と東急新横浜線を使い分けられ、東急新横浜線を使えば新横浜駅まで約4分で移動できます。
綱島駅周辺は、出張や旅行などで新幹線を利用する機会が多い人にとって、交通利便性の高いエリアといえるでしょう。
綱島に住む4つのメリット
【メリット①】交通アクセスが抜群
綱島駅は、東急東横線が乗り入れている急行停車駅となっているため日中も運行本数が多く、徒歩圏内にある東急新横浜線の新綱島駅からは新横浜駅や相鉄線方面への移動がスムーズにできます。
また、綱島駅・新綱島駅周辺には東急バス・横浜市営バス・川崎鶴見臨港バスなどの路線があり、電車では行きにくい周辺エリアへも移動しやすい環境となっています。
綱島駅周辺は、東京都内だけでなく神奈川県内への移動にも便利で、通勤・通学はもちろん、休日のお出かけや買い物、出張・旅行の際にさまざまな交通機関を利用しやすいエリアと言えるでしょう。
【メリット②】再開発が進んでおり住みやすい
綱島駅周辺では、「新綱島スクエア」などを中心とした再開発が進んでおり、駅周辺の利便性が向上しており、新綱島スクエアには東急ストア、タリーズコーヒー、その他クリニックモールなどが入っているため、通勤・通学の帰りに買い物や食事を済ませやすい点が魅力です。
さらに、駅から少し離れた場所には、無料駐車場を備えた大型商業施設「アピタテラス横浜綱島」もあり、休日のまとめ買いや車での買い物にも便利です。
綱島は駅前の利便性と郊外型商業施設の使いやすさを兼ね備えているため、日常の買い物や外出がしやすいエリアといえるでしょう。
【メリット③】飲食店やスーパーが豊富で買い物に困らない
綱島駅周辺の昔ながらの商店街には、飲食店や惣菜店・日用品店などが集まっており、イトーヨーカドー新綱島店・東急ストア綱島駅前店・まいばすけっとなどのスーパーも複数あるため、仕事帰りや外出のついでに食料品を購入しやすい環境といえます。
また、カフェや居酒屋、ラーメン店、ファミリーレストランなど飲食店の種類も豊富で、気分や用途に合わせて外食先を選びやすいので、日常の買い物や食事を駅周辺で済ませやすい点は綱島に住むメリットのひとつです。
【メリット④】自然豊かでリフレッシュできる
綱島駅の南側には鶴見川が流れており、河川敷はランニングや散歩・ピクニックなどを楽しめる身近なリフレッシュスポットと言えるため、休日に自然を感じながら体を動かしたり、ゆっくり過ごしたりできる点は魅力的です。
また、綱島はかつて温泉街として栄えていたため「綱島源泉 湯けむりの庄」のような日帰り温泉施設があり、都心や横浜方面へ出やすい便利な立地でありながら、自然や温泉で気軽にリラックスできる環境が揃っています。
綱島に住むのがおすすめな人とは?
交通アクセスの良さを重視する人
綱島駅からは東急東横線で渋谷駅や横浜駅方面へ乗り換えなしでアクセスできるため、通勤・通学や休日のお出かけで移動のしやすさを重視する人におすすめです。
さらに、徒歩圏内には東急新横浜線の新綱島駅もあり、新横浜駅や相鉄線方面への移動が便利なだけではなく、電車のほかにバス路線もあるため鶴見・川崎・新羽方面など、電車では行きにくい周辺エリアへも移動しやすいでしょう。
車を持たずに生活したい人
綱島駅周辺には東急ストアやまいばすけっと・ドラッグストア・飲食店などがまとまっており、普段の買い物であれば徒歩圏内で済ませることが可能なため、車を持たずに生活したい人にも向いている街です。
新綱島駅直結の新綱島スクエアには、スーパーやカフェ・クリニックモールも入っており、仕事帰りに夕食の食材を買ったり、通院やちょっとした用事をまとめたりしやすいでしょう。
駅前は夕方や休日に人通りが増えるため、自転車で通る際は注意が必要ですが、アピタテラス横浜綱島や鶴見川方面にも移動しやすいため、車なしでも比較的暮らしやすいエリアだと言えます。
将来性のある街に住みたい人
新綱島駅ができたことで新横浜方面へ出やすくなり、出張や旅行で新幹線を使う人にはかなり便利で、駅周辺に新綱島スクエアなどが整備され、買い物や外食の選択肢も以前より増えています。
駅前を少し歩くと昔ながらの商店街や細い道も残っており、すべてが新しく整った街というわけではありませんが、今後の変化も含めて街選びをしたい人に向いていると言えるでしょう。
新しさと昔からの雰囲気が混ざっているところをどう感じるかで、住みやすさの印象は変わりそうですが、交通利便性や駅前施設の充実を考えると、今後の発展にも期待できるエリアです。
資産価値は物件ごとの差もあるため、購入を検討する場合は駅からの距離や周辺の道の雰囲気まで確認しておくと安心でしょう。
食べることが好きな人
綱島駅周辺には昔ながらの商店街があり、長年営業している居酒屋や飲食店が多いため、外食を楽しみたい人にも向いている街です。
一方で、近年は新綱島駅周辺の再開発により、スターバックスなど気軽に立ち寄れるカフェや新しい店舗も増え、ラーメン店や定食屋、パン屋など日常使いしやすいお店も多く、仕事帰りの一人ごはんから休日の外食まで選択肢が豊富にあります。
綱島に住むのが向いていない人の特徴
- 駅前の混雑や人通りの多さが苦手な人
- 狭い道路や歩道の少なさに不安を感じる人
- 水害リスクが気になる人
綱島は交通アクセスや買い物環境が整っていますが、朝夕は通勤・通学の人やバス、タクシーの往来が多いため、駅前の混雑が苦手で落ち着いた雰囲気を求める人にはやや合わない可能性があります。
また、子ども連れやベビーカーで移動する機会が多い方には、やや不便に感じる場面があるでしょう。また、鶴見川が近いため、水害などの災害リスクを重視する人にとっても注意が必要です。
綱島の家賃相場
| 間取り | 家賃相場 |
|---|---|
| ワンルーム | 8.48万円 |
| 1K | 9.65万円 |
| 1DK | 8.63万円 |
| 2DK | 13.22万円 |
| 2LDK | 17.63万円 |
上記の家賃相場は、綱島駅徒歩10分以内の賃貸物件をもとにしたもので、単身向けでは8〜10万円前後、2LDKでは17万円台後半が目安ですが、1Kより1DKの家賃相場が低いのは、物件数や築年数、駅からの距離などの条件差による可能性があります。
綱島は東急東横線の急行停車駅で、新綱島駅から東急新横浜線も利用できるため、駅近や新綱島駅周辺の築浅物件、オートロック付き、2LDK以上の物件は高めになるケースがあります。
一方で、西口側の商店街を抜けた先や駅徒歩10分以上の住宅街、築年数が経った物件まで広げると、家賃を抑えながら綱島の便利さを感じられるでしょう。
まとめ
綱島は、東急東横線と東急新横浜線を利用でき、交通アクセスや買い物環境に優れた街ですが、駅前の混雑や道路の狭さ、水害リスク、家賃の高さには注意が必要です。
綱島駅周辺は再開発で利便性が高まる一方、昔ながらの雰囲気も残る魅力的なエリアなので、実際に街を歩いて、道路の幅や駅前の混雑状況、周辺の環境などの暮らしやすさを確認しましょう。

















