【売買版】内⾒時や周辺環境のチェックポイントを徹底解説!

内⾒時のチェックポイント

分譲マンションや中古戸建ての購入を検討している際、重要となるのが内見です。

内見とは物件を現地で見学することであり、契約後に「こんなはずではなかった」と失敗しないために行うのが目的となります。

内見を成功させるためには、チェックポイントを明確にしておくことが大切です。

この記事では、内見時や周辺環境のチェックポイント、内見時にあると便利なものやよくある質問を紹介します。

【売買版】内⾒時のチェックポイント

内⾒時のチェックポイント

分譲マンションや中古戸建ての内見では建物や部屋の状態だけでなく、快適に過ごせるかや安心して暮らせるかなどを意識しながら行うことがポイントです。

ここでは、内見時のチェックポイントを紹介します。

分譲マンション・中古戸建て共通

以下は、分譲マンション・中古戸建てに共通している内見時のチェックポイントです。

室内

室内は細かいところまで確認が必要です。居住する場所となるため、しっかりチェックしておきましょう。

具体的には以下のようなポイントです。

  • 家具や収納スペース
  • 水回り
  • コンセント
  • TV端子、LAN
  • エアコン
  • 騒音
  • 風通し
  • 電波環境

水回りはトイレやお風呂、洗面所に嫌なニオイがないか、水栓が壊れていないか、水圧は十分かなどを細かくチェックしましょう。

キッチンや洗面台の下などは家が傷む原因の漏水が発生している場合もあるため、シミや床が浮いていないかなども確認しておく必要があります。

必ずしも自身が希望する条件にすべて合う物件が見つかるとは限らないため、優先順位をつけておくとよいでしょう。

ゴミ捨て場

分譲マンションや戸建て住宅の内見では、ゴミ捨て場が美しく保たれているか確認しておきましょう。

「指定日をちゃんと守っているか」「分別がきちんとされているか」などの項目に加えて、ゴミ置き場が清潔かどうかをチェックすると管理状態も把握できます。

分譲マンション

以下は、分譲マンションにおける内見時のチェックポイントです。

外観・外壁

分譲マンションの内見時は、外壁にひび割れやサビなどの劣化がないかチェックしておきましょう。

大きなひび割れがある場合は、耐久性に問題がある可能性があります。

ひび割れが表面に留まっている場合は上から塗装するのみで問題ありませんが、深部に及んでいる場合は修繕計画があるか確認しておきましょう。

また、外観の見た目がきれいであれば管理人の目が行き届いていて、管理や修繕がしっかりと行われているといえます。

階段の手すりやベランダのフェンスにサビがないかや、落書きがされていないかなどもチェックしておきましょう。

また、長く住むうえでは外観の雰囲気やデザインが好みかどうかもポイントです。あまりに自分の好みに合わないという場合は、ほかの物件を当たってみてもよいでしょう。

管理人の有無

管理人がいる分譲マンションは、落とし物があったり、共有部の電球が切れていたりする場合に相談しやすいでしょう。

また、何かトラブルが発生したときに管理人がいない場合は管理会社に問い合わせなければなりません。

その点、管理人がいるマンションはすぐに連携が取れます

他にも、共有部や敷地内を管理人が巡回すると犯罪の抑止力につながることや、セキュリティの面で安心できることもメリットです。

エントランス・エレベータ-

分譲マンションの内見では、部屋までの動線となるエントランスやエレベーターの状況もチェックしておきましょう。

具体的には、以下のようなポイントです。

  • 集合ポストや掲示板が使いやすいように管理されているか
  • エントランスに防犯カメラやモニター付きインターホンがあるか
  • エレベーターの乗り心地に不安はないか

また、引っ越しの際には家電や家具などを搬入しなければいけないため、これらを搬入できるスペースがあるかもチェックしておきましょう。

中古戸建て

以下は、中古戸建てにおける内見時のチェックポイントです。

外壁・基礎

中古戸建ての内見時には、外壁や基礎に傷みや大きなひび割れがないか確認しましょう。

外壁のひび割れは雨漏りの原因、基礎のひび割れは床や柱のゆがみの原因になっている可能性があります。

外壁や基礎のひび割れが0.3~0.5mmの場合は要注意で、0.5mm以上はコンクリートの内部が腐食しないように対策が必要です。

屋根・軒下

中古戸建ての内見時には、屋根材にズレや破損などがないか確認しましょう。

また、軒下は雨どいの破損や塗装の剝がれがないかもチェックしておく必要があります。

屋根や雨どいが破損していると雨漏りが発生し、白アリ被害が発生する可能性もあります。不動産会社の担当者に相談しながら、屋根や軒下に問題がないか確認しておきましょう。

周辺環境のチェックポイント

周辺環境のチェックポイント

分譲マンションや戸建て住宅の購入時は、内見の他に周辺環境のチェックも重要です。ここでは、周辺環境のチェックポイントを紹介します。

スーパーやコンビニ

生活に欠かせないスーパーやコンビニまで、普段の交通手段でどれくらい時間がかかるかをチェックしておきましょう。

これらの施設が近所にないと、生活はかなり不便になります。

また、スーパーについては営業時間や定休日もチェックし、「仕事帰りに通えるか」「休日に買い物はできるか」なども確認しておきましょう。

交通環境

物件から最寄り駅までどれくらいかかるかもチェックしておきましょう。

インターネットでも最寄り駅までの時間は調べられますが、内見時は実際に歩いて計ることをおすすめします

物件から駅まで行くのに、信号や歩道橋の有無、交通量の多さなどは現地に行ってみてわかることも多いです。

また、最寄り駅からの交通利便性も合わせてチェックしておきましょう。駅から近くても便数が少ないと利便性が良いとはいえません。

病院、ドラッグストア

病気やケガをした際、近くに病院やドラッグストアがあると安心です。

いざというときに駆け込めるように、最寄りの病院やドラッグストアの場所、所要時間などをチェックしておきましょう。

また、持病を抱えていたり、かかりやすい病気があったりする場合は、内科・耳鼻科・歯科など、対応している診療科があるかも確認しておくと安心です。

子育て環境

子どもがいる場合や、将来的に予定がある場合は、子育て環境の充実度もチェックしておきましょう。

具体的に、以下のような環境は子育てがしやすいといえます。

  • 子どもが遊べる公園や広場がある
  • 保育園、幼稚園、学童保育などがある
  • 学校、図書館、学習塾などの教育施設がある
  • 交通や治安が安全なところ
  • 病院が近くにある
  • 周辺の住宅に同世代の子どもがいる

学校までの時間や道路状況、公園の雰囲気などを自分の足や目で確認しておきましょう

公園で遊んでいる子どもがいる場合、同じような世代の子がいるかもチェックしておきます。

治安

安心して暮らすためには治安の良さが重要です。しかし、治安の良さは目で見えるものではありません。

一般的には、以下のような場所は治安が良いといえます。

犯罪発生率が低い

治安がいい街かどうかは、犯罪発生率から判断することが可能です。

犯罪発生率を確認することで、空き巣やストーカー、窃盗などの犯罪に巻き込まれる可能性があるかを判断できます。

犯罪発生件数は、物件所在地を管轄する警察や、自治体のホームページなどで知ることができます。

閑静な住宅街

店舗が少なく閑静な住宅街は治安が良好です。

その理由は、セキュリティカメラの設置など防犯対策をしている住宅が多く、それが犯罪の抑止になりやすいことが挙げられます。

また、大きな通りが少なく大型車両が頻繁に通ることもなく、交通事故に巻き込まれるリスクが小さいことも理由です。

パトロール

治安がいい街は、防犯活動を行う防犯パトロール隊や通学路の見守り隊などが犯罪を防止しています

パトロールと一緒にゴミ拾いをしたり、地域の人々が積極的に防犯パトロールを組織したりしている地域だと快適に過ごすことが可能です。

そのため、物件を選ぶときはその街でどのような防犯対策が行われているか確認しましょう。

災害リスク

物件を選ぶ際には、災害リスクの有無もチェックする必要があります。

災害の種類としては水害、土砂災害、火災、地震などがあり、災害リスクの有無はハザードマップで確認できます

また、「過去に近くで災害は発生しているか」「近くに避難できる場所はあるか」なども、合わせてチェックしましょう。

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【売買版】内⾒時にあると便利な持ち物

内見時にあると便利な持ち物

内見時には、どのような持ち物があればよいでしょうか。ここでは、内見時に用意しておいた方がいい持ち物を紹介します。

間取りの図面

不動産屋から事前に図面や資料をもらったときは、それらを内見時に持参しましょう。

間取りの図面があると、図面と実際の部屋に相違がないか、部屋や設備の高さ、幅がどうなっているかなどを確認できます

基本的には不動産屋が用意するものですが、内見前に受け取っている場合は、当日忘れないように持参しましょう。

また、気づいた点や各所を計測した数値を直接書き込んでおくと、後で見返したときにわかりやすいため、合わせてペンも持っておくことをおすすめします。

スマホ

スマホは、カメラ機能や暗い場所だとライト機能などが役立ちます

また、内見時に担当者の説明を聞き逃さないために、動画を撮っておくのもよいでしょう。

スマホはいつも肌身離さず持っている方がほとんどだと思いますが、内見前にスマホを使うと充電が減っていることもあるため注意が必要です。

細かく写真や動画を撮ると充電が足りなくなる可能性もあるため、モバイルバッテリーを持参しておくとよいでしょう。

メモ用紙

持参したメモ帳に、気づいたことや後で確認したいことを書き残しておくと便利です。

1日に複数の物件を回るような場合だと、記憶が曖昧になってしまうこともあり、後から思い出すことができなくなることもあります。

引越し後に使う予定の家具や家電の寸法をメモしておくと、内見しながら配置のイメージを組み立てることもできるでしょう

間取り図にそのまま書き込んでも問題ありませんが、書き込むスペースが多くないケースもあるため、念のためにメモ帳があると安心です。

メジャー

メジャーは内見の必需品です。

間取りの図面で全体の広さは確認できますが、部屋やスペースの寸法まではわかりません。

また、家電や家具を運び入れることを想定し、ドアの開口部や共用廊下、階段なども採寸しておくことをおすすめします。

用意するメジャーは、部屋全体の縦・横・高さなどの計測を想定すると、3m以上の長いものがよいでしょう

メジャーの材質は金属で作られているものが安定感もあり、より正確に計測することが可能です。

コンパス(方位磁石)

方位を確認できるアイテムがあると便利です。

方位磁石は内見時に日差しの入り具合をチェックするためであり、方位を調べるためにコンパスが必要になります。

しかし、今はスマホでコンパスアプリをインストールしたり、内蔵されているコンパスアプリを使用して代用することも可能です。

ちなみに南向きは1日を通して日差しがよく入り、東向きは朝に日差しがよく入り、西向きは夕方に日差しがよく入ります。

北向きは1日を通して日差しが入りにくく、冬場は暗く寒く底冷えしやすいため、長く住むのであれば避けた方がよいでしょう。

【売買版】内⾒時によくある質問

よくある質問

内見時には担当者が付き添うため、わからないことがあれば質問して聞きましょう。ここでは、内見時に多い質問を紹介します。

分譲マンションにおけるリフォームの可否

リフォームを想定している場合は、リフォームが可能かどうかを確認しておきましょう

基本的に分譲マンションの専有部分は所有権が購入者にあり、この範囲はリフォームを自由に行うことができます。

しかし、リフォームを行う場合には管理組合に届け出を行わなければならず、マンションの大規模な修繕工事予定があると、リフォーム工事の許可が下りないケースもあります。

また、共有部分についてはリフォームができません。

例えばバルコニー部分を窓で覆ってサンルームにしたい場合、バルコニーは緊急時の避難経路としても使用されることから共有部分となるため、リフォームは不可です。

リフォームの可否だけでなく、どこまでが共有・専有部分になるのかも念のために確認しておきましょう。

通信環境

内見時は通信環境も確認しておきましょう。

スマホの通信環境は、物件構造や周囲の建物との位置関係による影響を受けやすく、部屋の中でも場所により電波の強弱が変わる可能性があります

また、使用するWi-Fiや無線ルーターなど、自分の希望する通信環境に適するのかを担当者に確認しておきましょう。

ゴミ出しのルール

内見時はゴミ出しのルールを確認しておきましょう。

ゴミ置き場にはルールがあり、地域によって異なります。敷地内にゴミ置き場があったとしても、24時間いつでもゴミを出して良いわけではありません

24時間365日ゴミ捨てができるのは、24時間利用可ゴミ置き場と謳っている場合のみで、それ以外はゴミ出しの時間や日は決まっています。

また、ペットボトルや空き缶などは資源ステーションに出し、ゴミ置き場に捨てられないこともあります。

このようにゴミ出しには様々なルールがあるため、そのルールが生活リズムに合っているかも事前に確認しておくとよいでしょう。

近隣のクレーム状況

内見時は近隣のクレーム状況も確認しておきましょう。生活スタイルや家族構成によっては、騒音トラブルが発生する可能性もあります。

ゴミ出しのルールや騒音で頻繁にトラブルが起こっているような場合だと、迷惑をかけている住人や物件の管理方法に問題がある可能性も想定されます

また、騒音トラブルに備えるためにも、近隣や分譲マンションなら希望する部屋の左右や上下にどのような住民が住んでいるかも確認しましょう。

まとめ

分譲マンションや戸建て住宅における内⾒時のチェックポイントを紹介しました。

気になる物件が見つかった場合は内見を行い、自分の希望に沿う条件か調べましょう。

内見では時間が限られていることが多いため、事前にどこを重点にチェックするかも定めておく必要があります。

内見では建物や部屋の中はもちろんのこと、周辺環境を確認しておくことも大切です。内見を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

Homeeeマガジン編集部

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