田園都市線は、通勤や通学に使われる路線の一つで、都心へのアクセスが良好であることや、住みやすいエリアが多いことから人気があります。
また、神奈川県に近いエリアになると家賃相場も比較的安いため、さまざまな世帯の人が田園都市線で暮らしています。
この記事では、田園都市線の気になる混雑状況や住みやすい駅などを紹介しています。田園都市線に住みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次 -INDEX-
田園都市線とは?
田園都市線とは、東急電鉄が運営している路線で、東京都の渋谷から神奈川県の中央林間を31.5kmで結んでいます。
半蔵門線へ直通しており、通勤や通学のアクセスが良いことや停車する駅に魅力的なエリアが多いことから、高い人気があります。
田園都市線を運営している東急電鉄は、行政や地域と連携しながら沿線の街の活性化事業にも取り組んでいるため、今後も発展が期待できる路線です。
例えば、「SHIBUYA +FUN PROJECT」では、「渋谷が世界一だと思う人を増やす」というビジョンと「遊び心で渋谷を動かせ」というビジョンに基づき、さまざまな取り組みを行って住みやすい街を目指しています。
田園都市線の混雑状況
国土交通省が令和4年に発表した「東京圏における主要区間の混雑率」によると、田園都市線の混雑率は125%です。
25%の混雑率は吊革につかまれるくらいですが、コロナ禍前の同路線の混雑率は180%を超えていたことから、今後は混雑率が元に近い数字まで戻る可能性もあります。
ここでは、田園都市線が混雑しやすい時間帯や電車の種別、区間や遅延状況について解説します。
田園都市線が混雑しやすい時間帯
田園都市線が混雑しやすい時間帯は、渋谷駅に8時~8時30分頃に到着する電車です。
渋谷駅に6時から7時に到着する電車は混雑率が比較的低く、座席に座れる場合もあります。7時から8時に到着する電車は、時間が経つごとに混雑率が高くなっており、座ることは難しいです。
また、朝のラッシュほどではありませんが、17時から21時頃にかけての帰宅ラッシュも混雑しやすい時間帯です。タイミングによっては、他の乗客の荷物が触れるくらいになります。
田園都市線で混雑しやすい電車の種別
田園都市線には、急行・準急行・各駅停車の三種類がありますが、このうち混雑率が高い電車は急行や準急行です。
各駅停車については、急行に比べると混雑率は低いことから、混雑を避けて電車に乗りたい場合は時間に余裕を持って各駅停車の電車を利用するとよいでしょう。
田園都市線で混雑しやすい区間
田園都市線で混雑しやすい始発の区間は、渋谷駅に向かう池尻大橋〜渋谷区間です。渋谷に近づくほど混雑が増すため、途中で乗車しても席が空いていることはありません。
一方、中央林間方面行で混雑しやすい区間は青葉台~長津田区間です。しかし、渋谷方面に比べると混雑率は低く、席に座れなくても荷物が触れない程度の間隔を保って乗れます。
帰宅ラッシュについては始発の渋谷駅で満員となり、二子玉川~鷺沼区間をピークに少しずつ混雑が緩和されます。
田園都市線の遅延状況について
国土交通省が令和2年に発表した「東京圏の鉄道路線の遅延「見える化」」によると、田園都市線では1カ月(平日20日間)に遅延証明書が13.3日発行されています。
2日に1日以上のペースで遅延が発生していますが、ほとんどは10分以下の遅れで、10分以上の遅れは全体の3.4%以上で発生しています。
10分未満の小規模な遅れの原因は、混雑による乗降時の時間超過やドアの再開閉などです。そのため、混雑率が高いタイミングで利用すると遅延の可能性が高くなります。
30分を超えるような大規模な遅れについては、故障や災害、事故などが主な原因となっています。
田園都市線のおすすめ駅
ここでは、田園都市線で住みやすいおすすめの駅5選を紹介します。
三軒茶屋
三軒茶屋駅の周辺には、飲食店や商業施設などが多くあり、治安も良いことから安心して住めるエリアです。
医療機関や幼稚園、保育園なども多くあるため、ファミリーも住みやすい街といえます。駅周辺にはスーパーが複数あるため、買い物にも便利です。
一方、田園都市線では渋谷駅から2駅のところに位置しているため、始発は混雑しています。渋谷に向かうときは時間に余裕を持って家を出た方がよいでしょう。
混雑具合 | 朝のラッシュ時は非常に混雑する |
渋谷駅までの所要時間 | 約8分 |
1Rの家賃相場 | 約9万円 |
溝の口駅
溝の口駅周辺には、商業施設や飲食店などが多くあり、商業地と住宅地が明確に分かれているため、治安が良く安心して暮らせます。
家賃は神奈川県の中ではやや高いものの、都心に比べると安く、渋谷駅にも約13分で到着します。また、スーパーやドラッグストア、アミューズメント施設も整っているため、老若男女が飽きずに過ごせる環境といえるでしょう。
田園都市線における朝のラッシュはかなり混雑しますが、大井町線は始発に近いため、品川方面に進む場合は利便性が高いです。
混雑具合 | 朝のラッシュ時はかなり混雑する |
渋谷駅までの所要時間 | 約13分 |
1Rの家賃相場 | 約7万円 |
桜新町駅
桜新町はサザエさんがモデルになっている街として有名で、穏やかな雰囲気が漂う住宅街でゆっくり過ごしたい場合におすすめです。
駅周辺にはスーパーや商店街があるため、買い物環境にも困りません。
渋谷駅から4駅の場所にあり、各駅停車でも9分で到着します。また、渋谷駅からはJR山手線や東京メトロ銀座線、JR埼京線など計8つの路線があり、主要駅までアクセスしやすい点も魅力です。
しかし、渋谷駅までの距離が近いこともあり、朝のラッシュ時は混雑しやすいため注意しましょう。
混雑具合 | 朝のラッシュ時は非常に混雑する |
渋谷駅までの所要時間 | 約9分 |
1Rの家賃相場 | 約8.5万円 |
駒沢大学駅
駒沢大学駅は渋谷駅から3駅の場所にあり、駅と駅との距離が近く、三軒茶屋や桜新町までは歩いて行ける範囲にあります。
周辺には飲食店やカラオケ店、コンビニも多くあるため、買い物に不自由することもありません。
駒澤大学があるため、学生向けの物件が多いことも特徴です。高級住宅街のイメージがありますが、学生向けの1Rの家賃は他の駅に比べて特に高くはありません。
混雑具合 | 朝のラッシュ時は非常に混雑する |
渋谷駅までの所要時間 | 約8分 |
1Rの家賃相場 | 約8.4万円 |
鷺沼駅
鷺沼駅周辺は繁華街がないため、犯罪率が低く治安がいい特徴があります。公園や小学校などがあるため、小さな子どもやファミリーにも人気です。
駅周辺にはスーパーやコンビニもあるため買い物には困りませんが、駅の北側はお店が少ないため注意しましょう。
田園都市線では渋谷駅まで約27分ですが、朝のラッシュ時を少し避けて乗車すると、快適に移動できます。
家賃相場は比較的低いため、時間がかかっても渋谷駅まで直通で行ければ問題ないという方には特におすすめです。
混雑具合 | 朝のラッシュ時はかなり混雑する |
渋谷駅までの所要時間 | 約27分 |
1Rの家賃相場 | 約6万円 |
まとめ
田園都市線の混雑状況や住みやすいエリアを紹介しました、
田園都市線は渋谷に直通していることもあり、朝や夕方のラッシュ時は混雑します。しかし、ラッシュ時を避けたり各駅停車の電車を利用することで混雑対策も可能です。
住みやすいエリアとしては、渋谷から近い駅なら三軒茶屋や駒沢大学駅、桜新町駅などがおすすめです。家賃や住みやすさを重視するなら、溝の口駅や鷺沼駅などもよいでしょう。
田園都市線に住みたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。