一人暮らしの通信費平均はいくらぐらい?通信費を節約するポイントや見直しする注意点も解説

通信費一人暮らし平均

一人暮らしをしていると常に考えないといけないのが「節約」です。その中でも「通信費」は毎月発生するので、節約を考えるならばなるべく減らしておきたい項目です。

しかしながら、現代社会でスマホなしでの生活は考えられませんし、自宅でもインターネットにつながる環境は確保しておきたいという人は多いですよね。

通信費の平均がいくらくらいなのか、見直して削減できる箇所はないのかを知ることで、通信費が安くできて生活にゆとりが生まれるかもしれません。

そもそも通信費とは何が含まれるの?

そもそも通信費とは何が含まれるの?

家庭における通信費には、携帯電話の料金やインターネットのプロバイダ料金、固定電話があれば固定電話の利用料金、郵送にかかる費用などが含まれます。

一人暮らしの通信費は、携帯電話料金とインターネット料金がほとんどだと考えられます。

一人暮らしの通信費の平均は?

一人暮らしの通信費の平均は?

総務省統計局が公表した「家計調査 家計収支編(2023年1~3月計)」によると、単身者(一人暮らし)の世帯での携帯電話通信料が15,513円でした。これを3で割ると5,171円となり、一人暮らしの通信費のうち携帯電話通信料は月額5000円程度の人が多いというのが分かります。

また、同じ調査ではインターネット接続料は4,754円で月の平均は1,584円でした。両方合わせた金額は6,755円となり、これよりも多く通信費に払っている人は平均より高い金額を支払っていると言えるでしょう。

内容 平均金額(月)
携帯電話・スマホ 5,171円
インターネット接続料 1,584円

参考:「家計調査 家計収支編(2023年1~3月計)」総務省統計局

一人暮らしの生活費節約の際は、まず通信費の見直しを

一人暮らしの生活費節約の際は、まず通信費の見直しを

何かとお金のかかる一人暮らし。なるべく節約して貯金したり趣味に使ったりしたいですよね。一人暮らしの生活費の中で比較的節約しやすい項目が通信費です。今まで通信費の節約をあまり意識していなかったという人ならば、スマホのプランの見直しだけでも数千円安くなることもあります。

また、インターネット回線についても、各自のネットの使い方・用途などで適した環境があるということを知らずにインターネット環境を選択しているかもしれません。正しい知識を身に付けて賢く通信費を節約しませんか?

通信費だけではなく、一人暮らし全体にかかる生活費の目安を知りたい方はこちらの記事も読んでみてくださいね。

一人暮らしのインターネット環境の種類

一人暮らしのインターネット環境は、スマホのみ(デザリング)と次の3種類の方法が考えられます。それぞれにメリット・デメリットありますので、簡単に解説していきます。

これから一人暮らしを始めてネット環境を整えたいという人には、知っておいていただきたい内容となっています。よければ参考にしてみてください。

光回線

光回線とは、光ファイバーでデータ通信を行う通信回線で、速度と安定性に優れています。開通工事では自宅までケーブルを引き込むため立会いも必要になります。工事に要する時間は1~2時間程度ですが、手続きから開通までは数か月かかる場合もあります。

工事や初期費用、月々の支払いは他の方法より高くなりますが、通信速度は100~300Mbpsほどと高速で通信制限はありません。オンラインゲームでは100Mbps以上が推奨されるため、ゲームのヘビーユーザーや仕事で安定した回線が必要な人などに選ばれています。

ホームルーター

ホームルーターはコンセントに差し込むだけでWi-Fiを利用できる通信機器です。工事不要で置くだけでインターネットにつながります。モバイル回線を利用するため通信速度は40Mbpくらい、速度制限がかかる場合もあります。

SNSやYoutube程度であればあまり問題ない速度ですが、ライブ配信やオンラインゲーム、web会議等では支障が出る場合もあります。月々の支払いは3~4000円程度となり、光回線と同じくらいですが初期費用がかからない分安く始めることができます。

モバイルWi-Fi

モバイルWi-Fiはスマホのような大きさのモバイル通信機器で、自宅や外出先などに持ち運べてどこでも使えるのが大変便利です。通信速度は30Mpbs程度になることが多いようです。1日単位からレンタルできるので、旅行・入院・帰省・引越し後のネット開通までのつなぎなどにも便利に使用できます。

月々の支払いは3~4000円程度ですが、実質容量無制限というところは混雑時や上限に達した時に速度制限がかかる場合が多いので注意が必要です。

一人暮らしで通信費を節約するポイント

一人暮らしで通信費を節約するポイント

一人暮らしで通信費を節約するためにはどういったことに気を付ければいいのでしょうか。本章では、通信費を節約する方法を3つ紹介しています。

スマホからすぐに実行できるものもありますので、まだやっていないという人はぜひお試しください。

スマホを格安SIMへ切り替える

大手キャリアでスマホを契約しているという人は、格安SIMへの切り替えを検討してみましょう。月額料金が990円~という会社もありますので、大手キャリアから乗り換えると確実にお得になります。

ただし、乗り換えの際には契約更新月の確認を必ず行いましょう。更新月に乗り換えることで解約金が掛からずお得に乗り換えが可能になるからです。

また、格安SIMは大手に比べると通信速度が遅いなどのデメリットもあります。よく調べてからの乗り換えが必要ですが、月々のスマホ代が半額程度になることもありますので、ぜひ検討してみてください。

契約プランを見直す

キャリアは変更したくないという人も、契約プランの見直しは簡単に出来て効果的なのでおすすめです。スマホのプランは時々新しいプランが登場しています。同じような内容でも、新しいプランの方がお得になることが多いので、キャリアからのお知らせメールなどはその都度チェックしておきましょう。

ほとんどのキャリアがweb上でのプラン変更が可能です。窓口に行く必要がなくとても簡単にプラン変更が可能なので、まだの方はぜひお試しくださいね。

インターネット回線とスマホのセット割引を利用する

インターネット回線とスマホのセット割引は通信費を節約する方法の一つです。同じ会社のネットとスマホを使用しているなら、調べてみた方がいいでしょう。

しかしながら、セット割引は家族全員が同じキャリアのスマホを使っている場合に一番お得になるため、一人暮らしだとその恩恵が十分得られない場合もありますので注意が必要です。

離れて暮らす家族も割引対象になるキャリアもありますので、実家の方の家族割に加入できないかも同時に調べておいた方がいいですね。

光回線とモバイルWiFi、どちらがお得?

光回線とモバイルWiFi、どちらがお得?

ここでは、光回線とモバイルWi-Fiはどちらがお得?どちらがおすすめ?という疑問について説明しています。

それぞれ特徴があり、ライフスタイルや使用用途によっておすすめは変わってきますので、よく調べて自分に合った方を選ぶようにしましょう。

外出が多いならモバイルWiFiがおすすめ

外出が多い方、家の外でインターネットを使うことが多い方にはモバイルWi-Fiがおすすめです。学校やカフェにもフリーのWi-Fiが用意されていることはありますが、回線が不安定だったり使用時間に制限があったりしますよね。また、フリーWi-Fiはセキュリティが不安という人も多いでしょう。

仕事や勉強で外出先でも頻繁にネットにつなぐ必要がある人などは、モバイルWi-Fiを持ち歩くことでフリーWi-Fiより快適に安全にネットに接続することができますので、おすすめです。

自宅にいることが多いならホームルーター・光回線がおすすめ

自宅で仕事をしている人や、オンラインゲームが趣味という人にはホームルーターや光回線をおすすめします。モバイルWi-Fiに比べ、回線が安定していて高速です。特に光回線であれば、ラグなどを気にせずオンラインゲームを楽しめるでしょう。

インターネット視聴や動画、web会議などであればホームルーターでも対応できる場合がほとんどですが、ルーターの置き場所などで回線が不安定になる場合もあるようです。

インターネット環境の見直しの際に気を付けるべきポイント

インターネット環境の見直しの際に気を付けるべきポイント

一人暮らしでより快適にお得にインターネット環境を構築したいと思った時に気を付けるべきポイントについて説明していきます。

知らずに契約してしまうと損をしたり、そもそもインターネットが使用できないということにもなりかねませんので、これから見直しをされる人はぜひ知っておいてほしいポイントになっています。

解約違約金の有無

インターネット回線を新たに契約する場合は、解約違約金の有無についてよく調べておきましょう。たとえば、2年契約になっている場合2年以内に解約をすると解約違約金がかかるなどの場合があります。

最近はこうした〇年縛りのない「縛りなしプラン」を出している会社も多いので、今度ライフスタイルの変化で解約する可能性があるときなどはこのようなプランも検討してみましょう。

通信速度

より快適なインターネットを期待して見直しをしたのに、今までと速度が変わらなかったり逆に不安定になったりしたらガッカリですよね。速度については会社のHPなどで記載されているものは最高速度であるため、実際にはその数値が出ないことがほとんどです。

ユーザーが自分で計測した数値をそのまま公開しているサイトを参考にしたり、無料お試し期間を利用して実際の数値や使い心地を確認してから契約するといいでしょう。

対象エリア

光回線を新しく開通する場合は、まずは対象エリアに自宅が入っているかどうかを確認する必要があります。契約したい光回線業者が決まったらHPにて提供エリア内かどうかが確認できます。ただし、提供エリア内でも建物の形状などでエリア外になる場合もあるため、電話で確認すると確実です。

自宅が提供エリア外だった場合は、ホームルーターやモバイルWi-Fiを検討してみてはいかがでしょうか。もちろんホームルーターやモバイルWi-Fiも提供エリアがあるので、申込時にご確認くださいね。

契約期間・ルーター代

解約違約金の項目でも説明したように、契約期間が決まっているプランがありますので注意しましょう。契約期間の縛りなしプランの場合、ルーターの端末代が分割での支払いになっていて2年・3年の分割払い中に解約すると、端末代を一括で支払う必要があるものもあります。

初期費用・特典

光回線もモバイルWi-Fiも、初期費用が設定されていることは多いです。光回線の場合は工事が必要になることもあるため、初期費用も数万円必要です。

とは言え、初期費用無料キャンペーンなどが頻繁に行われていたり、キャッシュバックなどの特典があるものもありますので、お得に契約できるようにしっかりと下調べが必要となってきます。

通信費をクレジットカードで支払うとポイント還元がされる

通信費をクレジットカードで支払うとポイント還元がされる

タイトルの通りですが、通信費をクレジットカードで支払うことによってポイント還元されるので、口座振替や振込用紙で支払うよりもお得になるうえ、一度手続きをするとあとは自動的に引き落とされるため毎月コンビニなどに行く必要がなくなり楽になります。

例えばドコモならdポイント、楽天モバイルなら楽天ポイントとキャリアによってポイントの種類が違うため、同じポイントが貯まるカードで支払うと効率的にポイントを貯める・使うことができますね。

一人暮らしの通信費に関するQ&A

一人暮らしの通信費に関するQ&A

一人暮らしの通信費に関する質問でよく見かけるものを紹介しています。

気になるところがありましたら、以下の回答を参考にしてみてください。

【Q1】賃貸で光回線を利用したい場合はどうすれば良い?

賃貸物件で光回線を利用したい場合は、インターネット完備物件またはインターネット対応物件の中から光回線が引かれている物件を選んで契約する必要があります。

今住んでいる賃貸の部屋(光回線が来ていない)に光回線を新たに引きたい場合は、大家さんに相談の上一戸建て向けのプラン(ファミリータイプ)で契約・工事を行うことになり、費用はすべて自己負担になります。

【Q2】スマホのデザリング機能だけでも生活はできる?

スマートフォンの回線を利用してPCやゲーム機をインターネットに接続することをデザリングと言います。デザリングは、新たにルーターなどの機器を購入する必要がなくスマホのオプション加入のみでできるので大変お手軽ですが、通信量が増えるとスマホのプランを大容量のプランにする必要があるため、コスパは悪くなります。

データ通信量が少ないメール確認やwebサイト閲覧などにのみ使用するならば、十分デザリング機能だけで生活できますが、動画視聴やweb会議などを頻繁に行うならば、モバイルWi-Fiなどを検討したほうが良いでしょう。

【Q3】ホームルーターは速度が遅いって本当?

工事不要でコンセントに差し込むだけのホームルーターは非常に便利ですが、速度が気になるという声がよく聞かれます。実際のところ、ソフトバンクの場合光回線だと平均ダウンロード速度: 321.58Mbps、ホームルーターで平均ダウンロード速度: 74.36Mbpsと、かなりの差が出ています。(参考:みんなのネット回線速度

動画視聴程度であればホームルーターでも問題なさそうですが、オンラインゲームには100Mbps以上の速度が推奨されるため、快適にゲームをしたいという人には光回線をおすすめします。

まとめ

この記事では一人暮らしの通信費の平均金額、インターネット環境についてなど調べてみました。

通信費について意識してみることで生活にゆとりが生まれ、節約にもつながりますね。

少しでも月々の通信費を節約したいとお考えの方は、今回の記事で紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Homeeeマガジン編集部

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