東京都心で繁華街が多くある港区は、子育てに向いていないと思われがちです。確かに港区の繁華街など一部の地域では、治安があまり良くないという事実があります。
一方で、港区は、子育て世代が安心して子育てができる施設や支援が充実しているといわれています。
本記事では、港区が子育てしやすいといわれる理由を考えてみましょう。
目次 -INDEX-
港区は子育てしやすい?
港区は、東京都の中でも子育てしやすいといわれていますが本当でしょうか?都心に位置する港区は、交通や買い物などの利便性が高いといえます。港区で気になる点があるとすれば、治安が良いかということでしょう。
本章では、港区の治安と買い物事情という2点から子育てしやすいかを検討してみます。
港区の気になる治安は?
港区の治安の良さ | 犯罪発生率(23区の平均値) |
---|---|
18/23 | 1.37 %(0.84%) |
上記表を見ると、港区は治安の良さが東京23区中18位とあまり良いとはいえません。じつは港区の治安があまり良くない大きな要因のひとつは、六本木など多くの繁華街を抱えているからなのです。
繁華街から離れた地域は、駐日大使館や多くの外国企業が集まる日本有数の国際色豊かな地域です。そのため、港区の中でも繁華街から離れた地域は防犯意識が高く、比較的治安が良いといえるでしょう。
港区の買い物事情
港区には多くの海外ブランドやショップが立ち並び、とても買い物がしやすい地域といえます。
たとえば、六本木ヒルズやお台場には、多くのおしゃれな店舗が集まっています。一方で、白金高輪駅周辺や善福寺の門前町である麻布十番には、古くからの商店街には今も多くの買い物客が訪れています。
港区は300年以上も続く老舗の商店街から近代的でおしゃれショッピング街などが集まっており、非常に利便性が高く買い物しやすい環境であるといえるでしょう。
港区の充実している子育て支援4選
港区は子どもへの支援が少ないイメージがありますが、とても子育て世代への公的支援が充実している地域です。
本章では、港区が実施している国や東京都の子育て支援や港区民が利用できる子育て支援の中から4つを解説しましょう。
- 手厚い出産助成金
- 充実した子どもの医療助成制度
- 子育て助成金の充実
- 子どもの一時預かりが利用できる
手厚い出産助成金
赤ちゃんを出産する際の出産費用は、子どもが欲しい家庭にとって大きな負担となります。そのため、出産費用の一部に充当するため、多くの自治体では出産助成金を支給しています。
ほとんどの自治体の助成金は最大42万程度ですが、港区では最大81万円までは自己負担の必要がありません。港区の出産助成金は、他の自治体と比較してもとても手厚いといえるでしょう。
充実した子どもの医療助成制度
港区がある23区では、0歳児から高校生世代までの子どもの医療費を助成する制度があります。子どもの医療費助成制度では、子どもが18歳の誕生日以後にむかえる3月31日まで診療・入院・調剤などにかかる費用を助成してます。
薬の容器代など若干の負担が必要になる場合もありますが、急な発熱などの病気の際にも躊躇なく受診できますね。子どもの病気は一刻を争う場合も多いため、診療代金を心配することなく受診でき医療費助成制度は、子育て世帯にとって大きな支援になっているといえるでしょう。
子育て助成金の充実
港区では医療費助成金や出産助成金のほかに、令和6年10月から国の子育て支援策として0歳から高校生世代まで児童手当が支給されます。
また、2歳以上の未就学の子どもを持つ家庭には、年間24,000円分のタクシー利用券を支給しています。タクシー利用券の支給は、子ども連れで公共交通手段を使っての移動が難しい場合などに役に立つ支援といえるでしょう。
港区では、子育て世帯の支援策としてさまざまな助成金が充実しているといえます。
子どもの一時預かりを利用できる
子育てをしている中で、「美容院に行きたい」「買い物をしたいけれど小さな子どもと一緒ではなかなか行けない」ということがありませんか?
港区では理由は関係なく、未就学の子どもを保育園などの施設で一時預かりしています。港区民であればだれでも利用できる制度で、利用料金は1時間500円からとなっています。
ただし、利用料金や預けられる時間などのくわしい条件は施設によって違うため、利用する際は直接各施設へ問い合わせてください。
港区の子ども一時預かりは、どのような理由でも預けることができるという点が子育て世帯にとっては大変魅力的といえます。
港区の保育園事情は?
港区では、平成31年に待機児童が0となっています。港区は待機児童0を達成するための取り組みとして、適切な保育園を選択できる手助けをする保育コンシェルジュなどを活用し、スムーズに保育園選びができるようにサポートしています。
港区は新しい私立の保育園の開設や既存の保育園の定員の増員によって、今後も受け入れできる子どもの数が増加するといわれています。そのため、港区では保育園選びに苦労することなく、今後も待機児童0の状態が継続すると考えられるでしょう。
港区は子どもと一緒に楽しめる施設が豊富
東京都心にあり海とも接している港区には、大人も子どもも一緒になって楽しめるレジャー施設が多くあります。
本章では、港区にある大人も子どもも一緒に楽しめる施設を紹介しましょう。
- マクセルアクアパーク品川
- アクアシティお台場
マクセルアクアパーク品川
マクセルアクアパーク品川は、品川駅から徒歩2分のところにある屋内型のレジャー施設です。
水族館をメインとした施設で、イルカショーはもちろんペンギンやアシカのパフォーマンスも楽しむことができます。また、魚の生態を知ってもらうために飼育スタッフが魚たちに餌を与えるシーンを観察することができる「フーディングタイム」は、子どもたちに大変人気があります。
マクセルアクアパーク品川ではミニアトラクションやさまざまなイベントが開催されており、大人から子どもまで楽しむことができるでしょう。
アクアシティお台場
アクアシティお台場は、お台場海浜公園に隣接した複合商業施設です。アクアシティお台場では、ショッピング・グルメやさまざまなイベントを楽しめます。
アクアシティお台場には港区の子育てひろばもあり、子ども連れでも気軽に訪れることができます。近くには東京都水の科学館や自由の女神像もあり、観光スポットとしても人気のエリアといえるでしょう。
港区では子育て世帯が利用できる公共施設が充実している
- みなと子育て応援プラザPokke
- 子育てひろば「あい・ぽーと」
- 子育てひろばあっぴぃ
港区には、子育て世帯が気軽に利用できるさまざまな施設があります。「みなと子育て応援プラザPokke」は、子ども・お母さん・お父さんが気軽に集まれる施設で家庭の事情に合わせて子どもを預けることができます。
「子育てひろばあい・ぽーと」は、年会費港区民は500円で会員登録することで子どもを預けることができる施設です。
「子育てひろばあっぴぃ」は3歳未満の子どもを持つお母さん・お父さんも利用できる施設で、保育士の資格を持つスタッフが常駐しています。子育ての悩みや相談も、スタッフに気軽に相談できますね。
港区で子育て世帯におすすめの駅3選
じつは港区には、子育てに適した環境が整っているのです。そこで港区で子育てを考える場合、できれば利便性の良い駅の近くに住みたいですよね。
本章では、子育て支援が充実している港区で子育て世帯にとくにおすすめの駅を3選紹介しましょう。
麻布十番駅
麻布十番駅は、都営地下鉄大江戸線と東京メトロ南北線が乗り入れている利便性の高い地域です。六本木ヒルズなどの商業施設にも近く、休日を楽しむ多くの人が利用しています。
麻布十番駅周辺は子育てに向いていないように見えますが、近くに小学校や保育園が多くあり子育て世帯を支援してくれる公共施設もあります。さらに、麻布十番駅近くの商店街では、住民のためのイベントやまつりが開催されています。
また、さまざまな医療施設や済生会中央病院や三田病院などの大病院へのアクセスが、大変良いこともメリットといえるでしょう。
白金高輪駅
東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線が乗り入れている白金高輪駅は、ターミナル駅やオフィス街へのアクセスがとても良い地域です。
また、白金高輪駅近くには、都心とは思えない緑豊かな公園が徒歩5分圏内に約10か所整備されています。中でも高松楠公園には、多くの遊具やピクニックテーブルなどがあり、子どもと一緒に遊ぶことができるでしょう。
買い物は、高級スーパーからリーズナブルなスーパー、商店街があるので大変便利です。学校はもちろん大病院も徒歩圏内にあるので、子育て世代にはおすすめの駅です。
御成門駅
都営三田線が通る御成門駅は徒歩圏内に新橋駅や浜松駅があり、東京タワーなどの観光施設も多くあります。
駅周辺には、小規模のスーパーやコンビニがあり、買い物に困ることはありません。しかも駅周辺には繁華街が少なく、落ち着いた雰囲気があります。
また、芝公園が徒歩圏内にあり、子どもを遊ばせる場所が充実しています。さらに駅周辺に、病院・役所・学校などの施設が集中しているので大変便利といえるでしょう。
【まとめ】港区は子育て世帯におすすめの環境がある
東京都心にある港区は、繁華街があるものの子育て環境に優れている地域であるといえます。また、港区では公的な子育て支援が充実しているため、多くの子育て世帯が暮らしやすいと感じています。
海に面し都心でありながら自然とも触れ合うことができる港区は、子育て世帯におすすめの環境が整っているといえるでしょう。
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