福岡は、全国で調査している様々な「住みたい街ランキング」で常に上位にランクインしている人気都市です。
九州のビジネスの中心であり、天神や博多などの大きな繁華街もあり「利便性が高い」「自然も多い」「ご飯も美味しい」と、住環境としてとても魅力的な街です。
そんな「福岡」は、住みたい街ランキングで、「なぜ常に上位にランクインしているのか?」「本当に住みやすいか?」など、気になる方も多いと思います。この記事では、本当に福岡は住みやすい街なのか、その理由を深掘りしてご紹介いたします。
宅地建物取引士
大学卒業後、上場マンションデベロッパーで4年間営業の基礎を学び、退職後は不動産ベンチャーの会社で当時はまだ珍しかった中古不動産のリノベーション販売の部署を立ち上げ、売上20億円までに成長させました。
現在は従業員300人の総合建築企業の不動産部門で若手社員の教育と、今までの人脈を生かし不動産仲介と土地・戸建の仕入業務をしています。
目次 -INDEX-
福岡は住みやすい街
福岡は、住みやすい街として近年では注目を集めています。
その要因としては、「物価の安さ」、「食べ物が美味しい」、「交通の便が良い」、「ビジネスが盛ん」などが挙げられます。大都市の中でもトップで物価が安く、家賃相場が低い福岡県は、移住したい県ランキングなどで上位を独占しています。
その他にも、福岡県はコンパクトシティとして有名で、天神や博多などの繁華街などから福岡空港まで5キロ圏内と、空港へのアクセスも良好です。
福岡県は、これ以外にもまだまだ皆さんが知らない魅力が詰まった県です。次に、福岡が住みやすいと言われる理由を詳しくご紹介いたします。
また、この記事を見ている人には、「福岡の大手不動産会社ランキングTOP7|プロが推したいおすすめ店舗を紹介!」記事もおすすめです。
福岡が住みやすいと言われる理由
家賃相場が安い
福岡県は、家賃相場が低いことが住みやすいと言われている理由として挙げられます。
福岡県中心部の1R、1Kの家賃相場は、5万円程です。それと比較して東京中心部の1R、1Kの家賃相場は、7万円〜9万円です。 福岡県の中心部でも、場所や物件のスペックによっては3万円から快適に賃貸で生活することも可能です。家賃が安いということは、固定費を節約できるので自由に使えるお金が増えたり貯蓄に回せたりと、メリットが多いですよね。
都会にも関わらずとても家賃相場が低いので、子育て世代のUターンも増えています。
コンパクトシティだから交通の便が良い
先ほども説明した通り、福岡県は日本でも屈指のコンパクトシティです。
福岡県福岡市、北九州市には新幹線が止まり、福岡県は「バス王国」と言われるほどバスが多く走っています。福岡空港までも博多駅から電車でわずか5分でアクセス可能です。
有名な博多や天神などの観光地、繁華街が10キロ圏内にギュッと集まっています。天神や博多には、全国的に有名なお店などが立ち並んでいるので、ショッピングなどには困ることはないでしょう。
大都市なのに自然豊か
福岡市は、大都市の中に自然豊かな公園があります。
中でも、福岡市の中心にある大濠公園の池には、様々な生物が生息しており、夏になると子供などが遊ぶ姿が多く見受けられます。また、天神近くにある警固公園は、お昼にはランチを食べる人なども多く、自然を身近に感じることができます。
少し足を伸ばして、糸島市や北九州市に行くと、ビーチや平尾台などがあり、ハイキングや海水浴を楽しむことができます。
食べ物が美味しくて安い
食といえば、大阪!のイメージが強いですが、実は福岡は食の天国なんです。
福岡では、もつ鍋や明太子、鶏皮、八女茶などが有名ですが、それだけではありません。スーパーではとても鮮度の高いお刺身が東京よりも安く販売しています。また、野菜なども安価です。
外食をするにもとても安く、ラーメンなどは300円ほどで食べることができるお店が複数あります。東京だと、ラーメンは1000円を超えることも珍しくありません。
自炊をするにしても、外食をするにしても福岡は安いので、食費を節約することができます。このような点も、住みやすさに繋がっていることは間違いありません。
土地が安いためマイホームを建てやすい
福岡の中心地である博多区の坪単価平均は、約390万円(国土交通省調べ)となっており、東京23区の品川区の坪単価平均と比較しても396万円とあまり大差はありませんが、都心3区の千代田区1824万円、中央区1930万円、港区1712万円と比較すると坪単価が安いことがわかると思います。
また、天神などがある中央区では、博多区よりも土地単価平均は652万と大幅に高くなり、福岡市早良区になると104万と安くなります。このように、土地単価が高めの中央区や博多区を避けることで節約することもできます。
福岡でも、市街地から離れたエリアだと坪単価は、10万円を切るところも多くあります。
土地が安いということは、戸建てを建てやすいなどメリットが多くあります。実際に福岡では、20代で戸建てを建てることはあまり珍しくありませんし、ハードルも高くありません。
家族ができ、子供が増えると部屋数も必要になってきます。そのタイミングで福岡に移住するファミリーも増えてきています。
住みやすい福岡で、憧れのマイホームを検討してみてもいいかもしれませんね。
また、この記事を見ている人には、「福岡でプロが推したいおすすめのリノベーション会社6社」記事もおすすめです。物件探しからデザイン・施工までワンストップで行う会社や簡単なシミュレーションができたり、リノベーション実施済みの物件などを扱う会社もあります。
福岡は住みにくいという意見
治安への懸念
福岡の住みやすさに関して、一番の懸念点となるのは治安問題ではないでしょうか。
福岡県北九州は、たびたび治安の悪さで注目を浴びることがあり、「修羅の国」と呼ばれています。その要因としては、全国的に有名な指定暴力団の事務所があるなど様々です。 福岡は治安の悪い街なのでしょうか。実際に住んでいる方からすると、危険と感じたことは無いと多くの方が言います。
東京でも新宿などは治安が悪いという印象を持っている方が多いですが、実際はそんなことは無い様に、福岡もそこまで治安が悪いということではありません。
強いていえば、福岡県でも治安が悪いと言われるエリアと良いエリアがあるので、移住などする前に不動産屋やネットで調べてその土地を知ることをおすすめします。
近年人口が増加している
福岡市は、近年移住やUターンなどで人口が増加しています。2015年の国勢調査において対2010年の増加数と増加率で全国の指定政令都市の中でトップとなっています。
これは、さいたま市や川崎市を抑えての1位です。現在、約160万人が暮らす福岡市では毎年1万人のペースで人口が増加しています。
このまま人口増加が続くと、人口密度が高くなります。そこで、電車の混雑や道路の渋滞などが問題に上がってくるでしょう。今後、このまま人口が増加していくとこれらの問題が深刻化することも考えられます。
電車代などが首都圏より高め
10kmあたりの電車の乗車賃を比較してみると、JR東日本が180円〜210円なのに対して西鉄は、320円と大幅に高いです。
この要因は、乗客数によるもので乗客数が多い首都圏では運賃は安く設定されていますが、田舎に行くほど運賃は高くなる傾向にあります。
これは、電車だけではなくバスなども同じで、東京都内の都営バスは乗車区間にかかわらず一律1回の乗車につき210円の前払いです。しかし、福岡県でシェアを誇る西鉄バスは区間により値段が変動し、300円や400円は余裕で超えてしまいます。
そのためか、福岡市内などの公共交通機関が整備されているエリアでも、自家用車を所持している場合が多いです。
福岡で住みやすいおすすめエリア
福岡市中央区
福岡市中央区の人口は、約20万人。福岡県の中でも、繁華街のエリアです。中央区には、若者が集まる繁華街「天神」があり、多くの人が観光や仕事、ショッピングで行き交っています。
中央区の中心地には、福岡城跡や大濠公園といった自然を感じることができるスポットも多数あります。
交通アクセス面は、鉄道だと西日本鉄道天神大牟田線、福岡市交通局空港線・七隈線が乗り入れており、その他西鉄バスターミナルがあります。西鉄バスターミナルからは、長距離バスで大阪や名古屋、東京など全国の広い地域へアクセス可能。
中央区には、多くの居酒屋やレストランなどがあり外食には困りませんが、便利が故に酔っ払いなどもちらほら見かけることも。繁華街が近いのでアクセスの良さを取るか治安の良さを取るかは判断が必要でしょう。
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福岡市城南区
福岡市城南区の人口は、約13万人。福岡市のベッドタウンとして住宅地が多く広がっているエリアです。
博多区や中央区などへの通勤、通学者が多く、スーパーやコンビニなど住む上で必要な施設が充実しています。
城南区は、幅広い世代が住んでおり、またシングルからファミリーの差もそれほど無いので、どの年代にも住みやすい環境づくりがされているでしょう。
城南区内でも、区役所周辺のエリアには、築年数の浅いマンションや戸建て住宅が増えており、中央区へのアクセスも良好なためこれから人気が高くなることでしょう。
福岡市早良区
福岡市早良区の人口は、約22万人。博多湾に面しており、北部には「シーサイドももち」や「福岡タワー」、「福岡市博物館」などの観光スポットなどがあります。
区内には県内でも学力の高い学校が多く、学力に力を入ている教育熱心なファミリー層から人気を得ています。大きな図書館や博物館、公園、など子育てを豊かにする施設が充実しているのも特徴です。
交通面では、空港線と七隈線が乗り入れており、地下鉄やバスなどのアクセス面も良好です。
北九州市小倉北区
福岡県の政令指定都市である北九州市。その中の小倉北区は、新幹線が乗り入れる小倉駅があり、住みやすい街として人気です。
小倉北区の人口は、約18万人。細川氏によって作られた小倉城があり、江戸時代には城下町として栄えました。
北九州市小倉北区は、アクセス面も良好、ショッピングや散策などをできるスポットも多数あり、また、家賃が福岡市と比べても安いことからとてもバランスの取れた街です。
福岡市内へは、新幹線で15分、在来線で1時間程度、車だと1時間半程度でアクセスすることが可能なので、福岡市内へ通学や通勤する方も少なくありません。 鉄道は、山陽新幹線、JR鹿児島本線・日豊本線、九州高速鉄道モノレール小倉線が乗り入れています。
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太宰府市
太宰府市は、学問の神様で有名な「太宰府天満宮」があることで有名ですね。
福岡県太宰府市の人口は、約7万人。太宰府市の中心地には、「大宰府政庁跡」や「九州国立博物館」などがあり、観光地としても知られているのは言うまでもありません。また、太宰府市は、自然豊かで歴史的建築物が多いことが特徴で、街を散策すると歴史を感じることができます。
太宰府市から福岡市中心地までは、車で約20分程度でアクセスできます。また、西鉄天神大牟田線、大宰府線、JR鹿児島本線が太宰府市に乗り入れているので交通アクセスもとても良く、スーパーなどの買い物施設や病院、学校なども充実しているのでとても住みやすいエリアです。
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大牟田市
大牟田市は、古くからから炭鉱の町として栄え、かつて日本最大の三池炭鉱がありました。その三池炭鉱関連施設「三池炭鉱関連資産(宮原坑、三池港(展望所))」などが、大牟田市の世界文化遺産に登録されている歴史ある街です。
大牟田市から福岡市中心地までは、電車や車で約1時間程度でアクセスできます。西鉄天神大牟田線、JR鹿児島本線、九州新幹線が大牟田市を通り、新大牟田駅からは新幹線利用もできる為、博多や熊本、鹿児島へのアクセスも不便ではありません。また、大牟田駅前からは福岡空港まで高速バスが運行している為、出張や旅行で飛行機を利用する方にも便利です。
大牟田市はスーパーやドラッグストア、大型商業施設などもあります。「イオンモール大牟田」や「ゆめタウン大牟田」などの商業施設があるため、週末にショッピングを楽しむことができます。スーパーなどの買い物施設や病院、学校、公園なども充実しているのでとても住みやすいエリアです。
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まとめ
この記事では、福岡の住みやすさの理由、住みにくいと言われてしまう理由、そして住みやすいエリアなどを詳しくご紹介しました。
まとめると、福岡は土地や家賃相場が首都圏に比べるととても安く、住みやすい街です。もちろん、福岡には移住などをする上でのメリットとデメリットがあります。
メリット、デメリットを考慮した上で、移住するかどうかを考えてみると良いでしょう。住みやすいと言われる福岡への移住をぜひ考えてみてはいかがでしょうか。