手取り20万円の収入で一人暮らしをする場合、適切な家賃はどのぐらいでしょうか。
家賃が高すぎると生活費が苦しくなり、逆に安すぎると生活環境が悪くなってしまうため収入と湯家賃のバランスはとても大切です。
この記事では、手取り20万円の収入で一人暮らしをする際に適切な家賃相場や、物件選びの方法、生活費を抑えるコツなどについて詳しく紹介します。これから一人暮らしを考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次 -INDEX-
手取り20万円でそもそも一人暮らしは可能?
収入が手取り20万円程度の場合、一人暮らしは可能でしょうか?生活費とのバランスを考えると余裕があるとは言えないものの、一人暮らしをしている人はいるようです。
まずは、日本全国で手取り20万円の人がどのぐらい一人暮らしをしているのか、どのような家賃の物件を選んでいるのか、事例を見てみましょう。
手取り20万円の人は労働者全体の何%?
手取り20万円の人の割合は、日本の労働者全体に対してどの程度なのでしょうか。一般的には手取り20万円以下の人は低所得層に分類されますが、実際にその割合はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省が発表する「平成30年度全国労働基本調査」によると、2018年時点で手取り月収20万円以下の労働者の割合は全体の約16%でした。そのため、手取り20万円以下の収入で生活をしている人は、決して少数派ではないことがわかります。
一方で、低所得層に分類される人たちは生活水準が低くなりがちです。手取り20万円以下の人がより快適に生活するためには、家賃や生活費の管理に加え、副業やスキルアップなどの収入アップにつながる取り組みも必要となります。
手取り20万円で一人暮らしは可能!
手取り20万円以下の収入でも、一人暮らしをすることは可能です。しかし、その際には収入に合わせた生活費の管理が重要になります。
光熱費や食費などの生活費を節約することで総合的な支出を抑えることができます。食費については自炊をすることでコストを下げることができますし、水道や電気などの光熱費についても、節電や節水の意識を持つことで負担を減らすことができます。
また、公共交通機関を積極的に利用したり、自転車や徒歩での移動を心掛けることで交通費を抑えることもできます。
手取り20万円以下の収入でも適切な生活費管理を行い工夫を重ねることで、一人暮らしを実現することができます。
手取り20万円一人暮らしの適正家賃はいくら?
一般的に、適正な家賃は収入の3割未満とされています。つまり、手取り20万円の人の家賃の目安は6万円以下となります。
ただし、生活費や光熱費などの生活コストを考慮する必要があります。例えば、生活費が月10万円であれば、家賃をさらに抑える必要があります。
また、地域や物件の条件によっても家賃は大きく変わるため、十分なリサーチが必要です。安い家賃で住めるエリアを選ぶ、1Rや1Kなどのコンパクトな物件を選ぶなど工夫してみましょう。
また、保証人や敷金・礼金などの初期費用も含めて、賃貸物件に入居する場合は総合的に必要となる費用を判断することが大切です。
家賃が安い県トップ10はこちらの記事で紹介しています。コスパの良い居住地を探す際にはぜひ参考にしてくださいね。
手取り20万円一人暮らしの生活費を大公開
手取り20万円の一人暮らしの方は、実際にどのような内訳で生活費をやりくりしているのでしょうか。
政府が発表している2020年の家計調査によると、単独世帯で手取り20〜30万円の人の生活費の内訳は、以下のようになっていました。
項目 | 費用 |
---|---|
家賃 | 52,000円 |
家具・日用品費 | 15,000円 |
食費 | 28,000円 |
水道・光熱費 | 12,000円 |
保険 | 2,000円 |
交通・通信費 | 16,000円 |
交際費・娯楽費 | 9,000円 |
その他 | 6,000円 |
合計 | 140,000円 |
参照元:政府統計e-stat「家計調査」
家賃はもちろんですが、その他にも毎月の生活にかかってくる支出はさまざまです。出費を抑える工夫をしながら生活することで、月々の支出合計を14万円程度に抑えることは可能です。
また、日常的な出費以外にも家具や家電など初期費用がかかります。リサイクルセンターやフリマアプリなどで中古品を探したり、知人に譲ってもらうなどしてできるだけ大きな出費は抑えるようにしましょう。
女性の一人暮らしの場合にかかる費用や節約方法についてはこちらの記事でも紹介しています。
家賃6万円だとどんな物件に住める?
家賃6万円だと、一人暮らしにはどのような物件が選べるのでしょうか?都心部に比べると家賃相場が安い地域もあり、実はコスパの良い物件が見つかるかもしれません。
しかし、広さや立地などによって家賃相場は変わってきます。ここでは、家賃6万円で東京都内と地方都市それぞれでどのような物件が見つかるのか、どのような条件で選ぶべきかをご紹介します。
東京都内(世田谷区の場合)
出典:https://www.homes.co.jp/chintai/room/3325e2e46e7718b61d9a547aff52a81690703485/?bid=1383820002655
家賃6万円で住むことができる世田谷区の部屋の一例です。1Kの二面採光で、広さは21㎡。壁はコンクリート打ちっぱなしのおしゃれな内装。管理費も2,000円とお安く月々の出費が抑えられます。
駅からの距離は20分程度で、井の頭線と京王線が使える立地。少し距離はありますが、自転車があれば通勤通学も問題ないでしょう。
このように、物件探しにおいてどんな条件を優先するかで物件の選び方も変わってきます。
地方都市(札幌市内の場合)
出典:https://www.homes.co.jp/chintai/room/c35b62c78ad17730e3ee8be6599ae17de1cb9713/?bid=1438600021335
地方都市になると、家賃6万円でも条件の良い物件を見つけることができます。こちらは家賃6万円で住むことができる札幌市の部屋の一例です。
1LDKで東向き、36.63㎡と一人暮らしするには十分なスペックです。札幌市営南北線 中の島駅まで徒歩9分という立地も魅力的ですよね。
築年数1年なので、水回りや共用設備も新しくとても快適に過ごせるでしょう。さらに、敷金礼金なしなので初期費用もほとんどかからず引っ越しすることができます。
同じ家賃でもエリアによって条件は大きく変わってきます。まずは引っ越しを予定しているエリアの相場を調べてみることが大切です。
引っ越し費用をできるだけ抑える方法
初期費用は、住居を変える上で避けて通れない出費の一つですが、その費用をできるだけ抑える方法はあります。
敷金礼金、引っ越し業者の選び方や荷物の整理の仕方、引っ越し時期など、様々な要因が初期費用に影響を与えます。ここでは、初期費用をできるだけ抑えるためのアイデアをご紹介します。
敷金礼金がない物件を選ぶ
敷金や礼金は家賃以外に一度に大きなお金が必要になるので、一人暮らしには負担になることがあります。そんな場合は、敷金礼金がない物件を選ぶことをオススメします。
敷金礼金がない分、家賃がやや高めに設定されていることもあり、総合的な支出はあまり変わらないかもしれませんのでトータルの初期費用も比較して検討しましょう。
また、一人暮らしでは家具や家電品を新たに揃える場合も多いですが、敷金礼金がない物件であれば、初期費用を抑えて家具や家電品の購入資金に充てることができるかもしれません。
引っ越し業者は必ず費用を比較する
引っ越し業者を選ぶ際には、必ず複数の業者の費用を比較しましょう。同じ引っ越しでも業者によって料金が大きく異なる場合があります。
見積もりを取る際には、荷物の量や運ぶ距離などを正確に伝えることが重要です。また、土日や新年度直前は料金が高くなる傾向にあるので、できるだけ平日や繁忙期を避けると良いでしょう。
また、業者の評判や口コミもチェックしましょう。安いだけでなく、信頼性やサービス面も考慮することが大切です。引っ越しは大きな出費になるため、予算内で最適な業者を選ぶことで費用を抑えることができます。
初期費用をクレジットカード決済できる物件を選ぶ
初期費用をクレジットカード決済できる物件を選ぶことで、手持ちの現金を抑えることができます。クレジットカードで支払いをすると、ポイント還元やキャッシュバックなどの特典を受けることもできます。
ただし、クレジットカード払いには手数料がかかることがあるため、その点も踏まえて検討しましょう。クレジットカード決済ができない不動産会社や物件もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
手取り20万円でも大丈夫!生活費を少しでも抑えるコツ
ここまでご紹介してきたように、手取り20万円でも一人暮らしをすることは可能です。しかし、生活費に余裕があるとは言い切れないため、しっかり家計を管理する必要はあります。
少しでも理想の生活を実現するために、生活費を抑えるコツをご紹介します。月々かかってくる光熱費や通信費から、食費に関する節約方法まで項目ごとにみていきましょう。
格安SIMやキャリアを利用する
今の時代、必需品となったスマートフォン。毎月かかる通信費はできるだけ抑えたいですよね。一部の大手キャリアでは月額料金が高額になることがありますが、格安SIMを選ぶことで同じ通信速度であっても月額料金が大幅に安くなることがあります。
また、プランによってはデータ通信量の制限があるものもありますが、普段の利用であれば十分な量でしょう。キャリアを利用する場合も、自分の通信量や通話時間などを把握し、適切なプランを選ぶことが大切です。
ガスと電気をまとめて契約する
多くのエネルギー会社は、ガスと電気両方のサービスを提供しています。
ガスと電気をまとめて契約すると基本料金が割引される場合があります。まとめて契約することで、手続きや支払いの手間も減らすことができます。
エネルギー使用量が少ない人ほど、まとめて契約することでお得になる場合が多いため、まずは比較サイトなどでシミュレーションをしてみましょう。
ただし、家にいる時間帯やガスと電気の使用量次第では個別契約の方がお得な場合もあるため、必ず比較検討することが大切です。
東京で一人暮らしをする場合の光熱費についてはこちらの記事でも紹介しています。節約方法なども紹介しているので、ぜひ参考になさってくださいね。
家賃が低い物件を選ぶ
家賃を抑えるためには、物件の広さや設備に妥協する必要があるかもしれませんが、生活費を抑えるためには選択肢の1つです。部屋の広さや設備については、自分が何が必要で何が我慢できるかをよく考えましょう。
そして、家賃以外にも管理費や光熱費などの費用もかかることを忘れずに。生活費の水準は、家賃相場に比例することが多いです。
家賃を下げるためには、物件の場所や立地にも注目しましょう。都心部や駅から近い場所ほど家賃が高くなる傾向にありますので、少し遠くても家賃が安い地域や駅から徒歩15分程度の場所を選ぶことが大切です。
自炊をして節約する
自炊をすることは、手取り20万円でも生活費を節約するための効果的な方法の一つです。外食やコンビニ食品を避け、自宅で調理することで食費を抑えることができます。
食材の買い物は、近所のスーパーでの安売り情報をチェックしたり、値引き商品を活用したりするとよりお得になります。
また、冷凍保存しておける食材を上手に利用するとムダな食材の廃棄を減らすことができ、さらに節約につながります。時間に余裕があれば週末に作り置きをして冷凍保存し、忙しい時に使うこともできるでしょう。
自炊をすることで食費を抑えるだけでなく、健康的な食生活を送ることもできますよ。
家計簿をつけて支出を管理する
生活費を少しでも抑えるコツのひとつとして、家計簿をつけることが挙げられます。毎月の支出を記録することで無駄な出費を減らし、生活費を管理することができます。
また、支出の中でも特に多い項目を把握し、それを見直すことで節約できるかもしれません。例えば、外食費が高い場合は自炊や外食回数の減少を検討するなど見直し方は様々です。
定期的に支出を振り返り、今後の支出予定を見据えて予算を立てることも大切です。家計簿をつけることで自分自身の収支状況を明確にし、より賢く生活することができます。
冷蔵庫に食材を入れずぎない
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、食材が傷んでしまうだけでなく、冷蔵庫の消費電力も増えてしまいます。そのため、食材を無駄なく使い切ることや賞味期限を守ることが大切です。
また、食材の保存方法にも注意が必要で、野菜は袋に入れて冷蔵庫の野菜室に、肉や魚は鮮度を保つために早めに調理するなど、適切な保存方法を知ることも重要です。
食材を無駄にせず、毎月の食費を節約しましょう。
まとめ
いかがでしたか?手取り20万円の場合でも、エリアや物件の選び方、生活費を抑える工夫次第で、十分一人暮らしは可能であることがお分かりいただけたかと思います。
快適な生活を続けていくには、毎月の固定費抑えるため、小さめの1Rや1Kの物件を選ぶことをまずおすすめします。そうすることで家賃や光熱費が抑えられることはもちろん、無駄なものを買わなくなるなど、ライフスタイル自体もコンパクトになり、堅実な生活を送ることができるでしょう。