新居への引越しを機に、「せっかくの一人暮らしだし猫を飼おうかな」と考えている人もいるのではないでしょうか。
空前のペットブームで多くの方が猫を飼っていますが、一人暮らしの方が軽い気持ちで飼い始めると、後になり後悔することもあります。
可愛いだけではお世話はできないからこそ、一人暮らしで猫を飼うことの大変さを知っておかなければなりません。
この記事では、一人暮らしで猫を飼うメリットや注意点、留守番のさせ方やゲージの選び方などを詳しく紹介します。
これから猫を飼いたいと考えている一人暮らしの方は、ぜひ参考にしてください。
目次 -INDEX-
一人暮らしで猫を飼うのは大変
結論からいうと、一人暮らしで猫を飼うのは大変です。
当然ながら、猫は他のペットと同様に毎日のお世話が必要です。食事はもちろん、トイレの掃除や病院での定期的な検診など、やることは数え切れません。
一人暮らしの場合、限られた時間の中で猫のお世話をしなくてはなりません。簡単な気持ちで飼い始めてしまうと、後悔することもあるでしょう。
また、居住する物件は必ずペット可を選ぶ必要があり、猫が部屋の壁紙や設備などを壊してしまうこともあるため、退去時の費用が高額になる可能性もあります。
犬よりも猫は手間がかからないと良くいわれますが、一人暮らしでも簡単に飼えるというわけではありません。そのことを胸に刻み込んでおきましょう。
一人暮らしで猫を飼うメリット
ここでは、一人暮らしの方が猫を飼うメリットを詳しく紹介します。
猫の存在に癒される
猫の存在は、寂しい一人暮らしに癒しを与えてくれます。
仕事で大変な時もプライベートで暇な時も、猫の存在そのものが支えとなってくれるため、生活に張りが与えられるでしょう。
これは単なる気持ちの問題ではなく、実際に猫と触れ合うことでオキシトシンと呼ばれる幸福ホルモンが分泌されます。この成分は、人を幸せな気持ちにしてくれるのが特徴です。
生活にメリハリが生まれる
猫がいることで、一人暮らしの生活にもメリハリが生まれます。
特に外で働いている人は、家に帰ってくると猫が迎えてくれます。その存在自体が仕事のモチベーションになり、プライベートを充実させてくれる要素にもなるでしょう。
飼う手間があまりない
猫は部屋が狭くても飼えますし、基本的には散歩しなくてもよい動物です。
トイレの場所も自分で覚えるため躾がいらないなど、手がかからない点も一人暮らしで猫を飼う魅力といえます。
犬と比べるとそこまで過度に甘えてきたり寂しがる動物でもないため、比較的一人暮らしでも飼いやすいペットです。
猫友達ができる
現代は自分の愛猫をSNSで発信している人も多いです。
そういった投稿から、猫好きと繋がれることも少なくありません。「猫が好き」という共通点から、猫好きの交流の輪も広がりやすいというメリットがあります。
一人暮らしで猫を飼う注意点
一人暮らしで猫を飼いたいと考えている方は、メリットだけではなく注意点も把握しておく必要があります。
お金がかかる
猫に限った話ではありませんが、ペットを飼う際はケージなどの初期費用はもちろん、食事代や病院代など、定期的に少なくないお金がかかります。
ケージやキャットタワーなど、猫に対して快適な生活を送らせてあげようとすればするほど、コストも膨らみます。
自身の生活だけで手一杯だという方は注意が必要です。
生活が猫に左右される
一人暮らしで猫を飼うと、生活が猫中心になります。
基本的には外泊を伴う外出はできませんし、深夜までの残業もできません。その他、休日の過ごし方も猫がメインとなってくるため、自由になる時間が減る覚悟が必要です。
部屋のトラブルが発生する
猫を室内で飼う場合、壁や床が傷だらけになる恐れがあります。
猫は爪とぎを本能的に行ってしまう生き物であり、人間の躾でどうにかできるわけではありません。抜け毛やトイレなど、汚れや匂いの問題も発生するでしょう。
また、発情期には自身の臭いを付けるためにトイレ以外の場所で用を足してしまうこともあります。少なくないトラブルが発生することは覚悟しなければいけません。
最期まで看取らなければならない
猫の最期は必ず看取らなければいけません。
猫の平均寿命は12年〜18年であるため、気軽に飼える年数ではありません。子供が成人するくらいの年数を共に過ごすことになるため、最後まで面倒を見る覚悟が必要です。
猫の留守番のさせ方
一人暮らしで猫を飼う場合は、仕事や外出時など、必ず猫が自宅で留守番するケースが出てきます。ここでは、猫を留守番させる方法を詳しく紹介します。
安全な環境を確保する
猫が安全に過ごせる環境を確保することが重要です。
猫は飼い主がいない間、動かずに留守番することはありません。1日の大半を寝て過ごす猫も、起きている間はイタズラすることもあるでしょう。
単なるイタズラくらいであれば問題ないかもしれませんが、それによって怪我や病気になってしまうのは避けたいです。
そのため、猫を留守番させる際はケージに入れる、危なさそうなものを片付けるなど、安全な環境を作るようにしてください。
適切な刺激を提供する
猫は、留守番している時に暇を持て余すことがあります。
イタズラに走ることもあるため、できれば遊べる道具も用意してあげましょう。遊び道具は猫ジャラシが定番ですが、その他にも多くのアイテムやグッズが販売されています。
ただし、遊び道具によっては発情を促してしまう場合もあるため、過度に興奮するようなものは避け、適切な刺激のものを選ぶようにしましょう。
適度な運動を促進する
一人暮らしの場合、平日は毎日のように猫を留守番させるという方も多いです。
留守番が続くと運動不足に陥る可能性があります。猫は本来、外に出て活発に遊ぶのが好きな動物であるため、自宅でジッと留守番させておくのは好ましくありません。
そのため、適度な運動ができるようにキャットタワーの設置を検討しましょう。
キャットタワーは猫が寝るためのスペースを確保できるだけでなく、上下左右に移動することで運動不足解消にもつながります。
給餌と掃除を忘れない
猫は自分でご飯を用意したり、ケージを綺麗にしたりすることはできません。これらは、飼い主が責任を持って毎日行うべき仕事です。
一人暮らしの仕事終わり、どれだけ仕事で疲れてヘトヘトでも、給仕と掃除は忘れずに行ってあげましょう。
留守番させる場合は、適切な量の給餌と隅々までの掃除が大切です。これを怠ると猫のストレスにつながるため、毎日のルーティンとして組み込む必要があります。
猫のケージの選び方
一人暮らしで猫を飼う際、特にまだ子猫の場合はケージが必要です。猫のケージを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- サイズと形状で選ぶ
- 安全性と耐久性で選ぶ
- 快適な機能性で選ぶ
猫はケージの中で動き回ったり寝たりするほか、ストレッチをすることもあるため、全身を伸ばせるほどのスペースは確保しておきたいです。
また、ケージを選ぶ際は中に猫がくつろげるベッドやマットが設置できるかどうかも確認しておきましょう。
飼い主が外出している間も飲食できるよう、餌を入れるケースや水を入れるボウルを配置できるかどうかも確認しておくと安心です。
まとめ
一人暮らしで猫を飼うメリットや注意点、留守番のさせ方などを紹介していきました。
基本的に猫は常に人間にベッタリな動物ではないため、一人暮らしでも安心して留守番を任せられます。しかし、猫も人間と同じ生き物です。留守番が長ければストレスが溜まり、心身に悪影響が出る可能性もあります。
また、毎日のご飯や万が一の際の病院代、トイレシートや猫砂、オモチャやキャットタワーなど、かかる出費も多いです。
それでも「どうしても猫と暮らしたい」ということであれば、適切な環境を整えてあげるところから始めましょう。何より、命を預かるという覚悟を持って接することが重要です。
一人暮らしで猫を飼いたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。