久留米市は、福岡県南西部に位置し、福岡市・北九州市に次いで福岡県第三位の人口30万人を有する中核部都市です。
福岡市からのアクセスが良く、福岡市のベッドタウンとしても知られています。2011年の九州新幹線開通で久留米が停車駅となったことで更にアクセス面が改善されました。
「まち」と「自然」のちょうど良いバランスや、高度な医療、福祉、グルメ、子育てのしやすさなどから近年ますます注目されているのが久留米エリアです。
本記事では、福岡県久留米市の住みやすさを知るために久留米市の魅力やおすすめの施設をご紹介いたします。久留米市にお引越しを考えている方は、この記事をぜひ参考にしてください。
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久留米市は住みやすい?
久留米に暮らす人たちは、久留米に愛着を持っていて、市民への意識調査では4人に3人が「これからも住み続けたい」と答えています。
また、久留米市は、「自治体子育てランキング【総合】」(シティブランド・ランキング-住みよい街2020-より)にて、「子育てのしやすさ」において全国の326市・区のうち第13位を獲得しました。
治安の良さや、施設の充実度合い、自然環境の豊かさ、日常生活に必要な買い物のしやすさなど、総合的に子育て世帯からの支持が高いエリアです。
そしてアクセス面でも、九州自動車道・大分自動車道・長崎自動車道のクロスポイントなので、久留米市からは福岡方面だけでなく、大分、長崎方面にも足を伸ばしやすく、どこへ行くにも便利な土地だといえます。
ここからは、住みやすい久留米市の魅力をご紹介します。
久留米市の魅力5つ
久留米市にお引越しを検討している方が、知っておきたい魅力は次の5つです。
- 久留米市内の保育料が安い
- 医療機関が充実している
- 公共交通機関が便利
- 市街地なのに自然が多い
- 移住世帯への支援制度が充実している
ぜひ、久留米市にお引越しを検討されている方は参考にしてみてください!
久留米市内の保育料が安い
久留米市では、保育料が国の基準よりも総額35%軽減となるように設定しています。
保育所の運営に必要な経費は、保護者、市、県、国の4者で負担することになっています。久留米市では、子育ての負担を軽減するため国の示す基準額からさらに安く抑え、保育料を低額に設定しているそうです。
また、子育ての金銭的な負担を軽くする取り組みとして、子ども医療制度もあげられます。
子ども医療制度では、久留米市内に住んでいる中学生までの子どもの医療費(通院・入院)を助成しており、3歳未満は無料です。また、小学生の通院は月1,000円限度など、子育て世帯に嬉しい取り組みが行われています。
医療機関が充実している
久留米市は「医者のまち」と呼ばれ、全国トップクラスの医師の数を誇っています。
2016年の地域内医療機関情報集計によると、全国の政令都市・中核都市を合わせた62都市のうち、久留米市は人口10万人あたりの医師数が637人で(全国平均245.93人)、第1位を獲得しています。
久留米市内には約34の病院と300を超える数の診療所があり、かかりつけ医の役割を担う診療所から、高度で専門性の高い医療を提供している病院まで、医療環境の充実も住みやすさのひとつです。
ドクターヘリとドクターカーが、久留米大学病院内の高度救命救急センターに常駐しており、いざというときに駆けつけてくれる心強い存在として安心感があります。
公共交通機関が便利
久留米市が住みやすい街と人気が高い理由の一つに、通勤や通学のアクセスの良さが挙げられます。
久留米から、福岡市・博多までは九州新幹線を利用すると約20分、西鉄・大牟田線の特急を利用すると約30分。
西鉄福岡(天神)駅を出発し、久留米方面に向かう終電は、急行でも23時台まで運行しています。
福岡-久留米間の通勤をしている方も多く、また休日には福岡市内へショッピングに出かける方も多いようです。
ちなみに久留米市内を走る鉄道は「JR九州」「西鉄」の2つ。
路線バスは「西鉄バス」「堀川バス」「甘木観光バス」の3つ、そして北野地域と城島地域ではコミュニティバス「よりみちバス」が運行しています。現在、久留米市と隣接する大川市、小郡市、うきは市、大刀洗町、大木町の6つの自治体で「久留米広域連携中数都市圏」が構成され、連携がとられており、バスの利用もより便利になっています。
市街地なのに自然が多い
久留米を語る上で欠かせないのが、豊かな自然です。
「まち」と「自然」のバランスがちょうど良く住みやすいといわれる久留米市。米や麦、野菜、果物などの生産がとても盛んな土地として知られています。
また、市内を流れる九州一の大河「筑後川」は、昔から地域の人々が誇るシンボルであり河川敷は、憩いの場として人々に愛されています。
市内には花の名所が点在しており、久留米つばき園のつばき、梅林寺外苑の梅、筑後川沿の桜、千光寺のアジサイなど、一年を通して花々を楽しめます。
また、市の東部にある耳納連山に足を伸ばすと、眼科には広大な筑後平野が広がり、遠くには有明海や雲仙を見ることもでき、まさに「まち」と「自然」のバランスがちょうど良い環境だといえるでしょう。
移住世帯への支援制度が充実している
- くるめ暮らし・移住ファミリー支援事業補助金
久留米市では、市内に住宅を新築または購入して市外から久留米市に移住した方を対象に補助金を交付しています。
令和元年10月1日以降に条件を満たした方で、最大で30万円の補助金が出るということです。
この制度では、子育てファミリー世帯への支援を手厚く支援しており、また久留米市内で働く方・三世代近居の方・大都市圏から移住してきた方の支援をしています。
※2021年5月23日現在
- 通勤定期利用補助金
上記のくるめ暮らし、移住ファミリー支援事業補助金の交付対象世帯の内、新幹線やJR在来線、西鉄電車の通勤定期券を継続的に利用して、福岡市内などへ通勤される方に36月を限度として通勤定期代の一部を支援しています。
補助金額は、新幹線利用で最大36万円、JR在来線・西鉄電車利用で最大18万円です。
※2021年5月23日現在
久留米市のおすすめの施設
久留米市の見所はたくさんありますが、その中でも人気のおすすめ観光スポットを2つご紹介します。どちらも、ヒール靴よりもスニーカーで楽しみたいスポットです。
筑後國一之宮 高良大社
出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki
高良大社は神聖なパワースポットとして人気で、厄除け・延命長寿・福徳円満、交通安全、生活全般など様々なご利益がある神社として知られています。
耳納連山の西側、標高312メートルの高良山に鎮座し、九州最大の社殿を持つことで有名です。
歴史は古く1600年以上あり、旧国幣大社・筑後國一之宮として、地域筆頭の格式を誇っています。
夜景スポットとしても有名で、高良大社内の展望台からは久留米市街を一望できます。高良大社から、さらに奥に進んだ奥宮(奥の院)では霊水が湧くとされ、その水を飲むと”勝負に勝てる”という言い伝えもあるそうです。
住所 | 〒839-0851 福岡県久留米市御井町一番地 |
車でのアクセス | 九州自動車道「久留米I.C」から約15分 |
電車でのアクセス | 西鉄天神大牟田線「久留米駅」下車。西鉄バス「信愛女学院行(御井町経由)」乗車→「御井町」下車→徒歩約20分またはタクシー約10分 |
久留米大学前駅からのアクセス | JR久大本線「久留米大学前駅」下車→タクシー15分または徒歩約50分。鹿児島本線・九州新幹線「久留米駅」→タクシー約30分 |
久留米市美術館
出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki
久留米市美術館は、緑ゆたかな庭園に囲まれ、西鉄久留米駅から徒歩10分の場所にあります。
2016年に開館した「久留米市美術館」では、久留米出身の画家の作品を中心とするコレクションを形成しています。
実は、久留米市は、文化芸術の分野においても大勢の著名人を排出した土地です。
美術の分野では坂本繁二郎、青木繁、高島野十郎、古賀春江、吉田博らが久留米で生まれ、明治から昭和の日本洋画壇で活躍をしました。
敷地内には日本庭園・バラ園・つばき園やカフェ&ギャラリーなどが存在するので、四季折々の花や、カフェでのひとときも楽しむことができます。
住所 | 〒839‒0862 福岡県久留米市野中町1015 |
車でのアクセス | 九州自動車道「久留米I.C」から約10分 |
電車でのアクセス | JR博多駅からJR久留米駅まで新幹線で20分、快速で40分、西鉄福岡(天神)駅から 西鉄久留米駅まで 特急で 30分、急行で 40分 |
バスでのアクセス | R久留米駅より西鉄バスで15分、西鉄久留米駅から5分(文化センター前下車) |
まとめ
近年、住みやすいと注目されている久留米市の魅力をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
久留米市は九州最大の都市・福岡市からのアクセスが良いこと、医療・福祉が充実していること、子育て世帯への支援が厚いこと、自然ゆたかなことなど、とても住みやすい環境が整っています。
冒頭でも紹介した通り、住民の4人に3人が「久留米市に暮らし続けたい」という意見を持っていることにも納得ではないでしょうか。
久留米市は、住民からの評判が良い土地なので、住むのにぴったりの場所だといえるでしょう。