引っ越し費用が時期により変わることをご存知でしょうか。
引っ越し業者に依頼すると多くの費用が必要になりますが、明確な価格の基準がないことから、需要によって価格が変わりやすいサービスです。
少しでも引っ越しにかかる負担を減らすなら、時期やタイミングを検討しましょう。
この記事では、引っ越しが安い時期やタイミングをはじめ、費用を抑えるコツを詳しく紹介します。引っ越しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次 -INDEX-
引っ越し費用の内訳
まずは、引っ越し業者に依頼した場合にかかる費用の内訳を知っておきましょう。ここでは、引っ越し費用の内訳を紹介します。
基本料金
基本料金は国の基準で定められている運賃のことで、下記のように時間制・距離制の2種類があります。
- 時間制運賃:運搬距離が100km以内の場合に適用
- 距離制運賃:運搬距離が100kmを超える場合に適用
これらの方式に加えて、トラックの積載量によって基本料金が決まります。
引っ越しトラックは1t車から4t車まであり、引っ越し先の広さや運搬する荷物の量などからトラックの大きさも決まる仕組みで、トラックが大きいほど費用も高くなります。
実費
実費とは、引っ越しの作業に必要となる人件費や緩衝材、トラックの交通費などです。
遠方に引っ越しする場合は高速料金もかかるため、運搬距離が遠いほど引っ越し料金も高くなる仕組みとなります。
また、通常なら作業員の数が2人で対応できる量でも、エレベーターのないアパートや荷物を窓から搬入しなければならないような場合は作業員を追加しなければなりません。
荷物量が多いケースも、作業量が増えることで実費が高くなります。
オプションサービス料
オプションサービス料は、荷物を運ぶ以外の作業にかかる費用です。エアコンや洗濯機の取り外し、絵画やピアノといった特殊な荷物の輸送が対象となります。
オプションサービス料の設定は引っ越し業者によって大きく異なり、同じサービスでも無料の業者もあれば、サービス料を回収しているケースもあります。
オプションサービスを利用する場合は、事前に確認しておくと安心です。
割増料金
割増料金は、引っ越しする時期や曜日などで追加される料金です。引っ越し料金が時期によって異なるのも、割増料金がかかる時期とそうでない時期があるためです。
引っ越しの割増料金は需要の増減によって変化し、繁忙期や土日祝などは引っ越しする人が増えることから割増料金が発生します。
また、雪が降る地域の場合は、冬季に割増料金が発生するケースが多いです。割増料金の目安は引っ越し料金の2割から3割ほどで、繁忙期になると5割を超える場合もあります。
引っ越し費用が安い時期
引っ越し費用が安い時期は、11月から1月です。年末年始になると休みも多くなりますが、飲み会やイベントなども多く開催されることから、引っ越しの件数は多くありません。
引っ越し費用が安くなる理由は、他の時期に比べると引っ越しの予約が少ないため、予約を埋めるために費用を安くして集客を行うためです。
ただし、年末年始は休業にしている引っ越し業者も多いため、休業日を確認しておきましょう。
また、6月も引っ越し費用が安い時期になります。6月は新生活が始まって落ち着く時期であることや、梅雨の時期で引っ越し作業が向いていないことが理由です。
しかし、引越し費用や需要によって変わるため、閑散期と呼ばれる時期であっても引越しの予約が集中するような場合だと、引越し費用は安くなりません。
引っ越し費用が高い時期
引っ越し費用が高い時期は2月から4月で、引っ越し業界における繁忙期にあたります。
2月から4月の引越し費用が高い理由は、入学や卒業、就職など新しい生活をスタートさせる人が増えることで、引越しの需要が高まるためです。
繁忙期は作業を行うスタッフや引っ越しに必要となるトラックが不足するため、希望日に引っ越しの予約が取りにくくなります。他の引っ越し業者も価格を上げやすくなるため、他の時期に比べて引っ越し費用が高くなるりやすいです。
4月の下旬頃になると、引越し費用が落ち着いて予約も取りやすくなります。進学や就職で引っ越しを行う予定があり、近郊の引っ越しを予定している場合は、繁忙期をずらして引っ越しするのもおすすめです。
また、春ほどではないものの、夏休みやシルバーウィークなどの長期休暇は休みを利用して引っ越しする人が増えるため、引越し費用が高くなるケースもあります。
引っ越し費用を抑えるコツ
引越し費用を抑えるためには繁忙期を避けるのがおすすめです。しかし、繁忙期にしか引っ越しできるタイミングがないという方もいるでしょう。
ここでは、引っ越し費用を抑えるコツを紹介します。
土日祝日を避ける
引っ越し料金は、平日に比べると土日祝日の方が高くなる傾向にありますが、引っ越し先までの距離が遠く世帯人数が多いほど割増料金も大きくなります。
少しでも引っ越し料金を抑えるなら平日がおすすめですが、平日が難しい場合は、同じ週末でも土曜より日曜がおすすめです。
土曜に比べて日曜の引っ越し料金が安くなる理由は、土曜日に引っ越しをして日曜日に片付けや近所へのあいさつ回りに行くケースが多いためです。
相対的に土曜の方が引っ越しの予約が入りやすいため、日曜に比べて料金が高くなります。3連休以上の休日についても、最終日の引っ越し料金が安くなる傾向にあります。
複数の引っ越し業者に見積もりをしてもらう
引っ越し料金を安く抑えるためには、複数の引っ越し業者に見積もりをしてもらいましょう。
引っ越し業者によって設定している価格は異なるため、複数の業者に見積もりを出してもらうことで費用を抑えることができます。
1社ずつに見積もりしてもらうのは大変なので、引っ越しの基本的な情報を入力することによって、リアルタイムに複数の業者に見積もりを出してもらえる一括比較サイトを活用しましょう。
複数の引っ越し業者が提示する見積もりから気になる業者を3社ほど絞り、訪問見積もりをしてもらうとスムーズです。
また、業者を比較する場合は費用だけでなく、サービスや利用を検討しているオプションサービスなどもチェックしておきましょう。
引っ越し業者のプランを活用する
引っ越し業者では単身向けやファミリー向け、学生向けなどのプランを提供しており、通常よりもお得な料金で依頼できるケースがあります。
また、引っ越し業者の都合に合わせる「フリープラン」も引っ越し料金が安く、時間や日時の指定がないときはおすすめです。フリープランが安い理由は、引っ越し業者が空いた時間を有効に活用できるプランであるためです。
例えば、午前中に引っ越し、夕方から引っ越しの予約が入っている場合、昼間に時間が空くことになります。この間の時間を無駄にしたくない業者にとって、自由に予約を埋め込めるフリープランは少々安くてもそれ以上にメリットがあります。
引っ越し業者を検討する場合は、用意されているプランにも目を通しておきましょう。
まとめ
引っ越し費用の内訳や安い時期、安く抑えるコツを紹介していきました。
引っ越し費用が特に安い時期は、11月から1月と6月です。引っ越し料金を抑えたい場合は、このタイミングに合わせて引っ越し計画を立てましょう。
また、2月から4月にかけては引っ越し業者の繁忙期となるため、他の時期に比べると料金は割高になります。
繁忙期の時期に引っ越しを行う際には、土日祝を避けて複数の引っ越し業者に見積もりをしてもらい安い業者を探しましょう。
引っ越しには費用が多くかかるため、ぜひ本記事を参考にしてみてください。