春から憧れの一人暮らしという人も多いと思いますが、自炊をすると意外と食費がかかるということに驚いているのではないでしょうか?はじめのうちは自炊に慣れていないので食材を多く買いすぎたり、底値を知らずに高い商品を買ってしまったり、調味料などを揃えたくなったりと、何かとお金がかかります。
しかしながら、一人暮らしの家計の多くを占める食費をうまく節約することで、生活に余裕が生まれ一人暮らしをより楽しむことができます。自炊しながら食費を節約するにはどうしたらいいのか、一緒に見ていきましょう。
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生活費の節約を考えるならまず食費の見直しを
生活費のうちの15%~20%が食費の適正な割合と言われていて、一人暮らしの人だと3万円を目安にすることが多いようです。とは言え、3万円を30日で割ると1日1000円となり、コンビニで買い物していたらすぐに1日分の食費がなくなってしまいます。
自炊を取り入れながら、食費の無駄遣いを抑えることが生活費の節約へとつながりそうです。
一人暮らしにかかる生活費の目安については、こちらの記事で詳しく紹介しているので是非参考にしてみてください。
一人暮らしの平均食費はどれくらい?
総務省統計局が公表した「家計調査 家計収支編(2022年)」によると、単身者(一人暮らし)の34歳以下世帯での平均食費は、食料35,014円・外食14,023円となり合計すると49,037円です。
月5万円近くということで食費に十分予算を割いている印象ですが、こちらは平均の値なので年収によって適正な食費の額というのは変わってきます。
年代 | 平均年収 | 平均食費(月) |
---|---|---|
34歳以下 | 413万円 | 35,014円(食料)14,023円(外食) |
35~59歳 | 496万円 | 43,773円(食料)10,955円(外食) |
一人暮らしで食費を節約するなら自炊がおすすめ
一人暮らしで食費を節約したいと思うならば、やはり自炊がおすすめです。外食も値上がりしている現状では、なるべくお得な食材を使用して自炊をするように心掛けたいものです。
節約もですが、自炊をすることで健康的な食生活も可能になります。いいことづくめなのですが、メリットもあればデメリットもあります。以下で詳しく解説していきます。
一人暮らしで自炊をするメリット
一人暮らしで自炊をするメリットはたくさんありますが、そのうち3点ほど紹介していきます。
自分の好みの味付けができる
自炊することのメリットの一つに自分好みの味付けができるという点があります。外食していて「もう少し薄味(もしくは濃い目)だったらな~」と思うことありますよね。自炊ならば自分で味付けしますので、すべて自分好みの味にすることができます。(ただしある程度料理の腕前は必要となります…)
おふくろの味が一番という人は、帰省した時などに実家のレシピを教えてもらって、自分で再現することもできますね。
栄養バランスの取れた食事を作れる
外食が続くと気になるのが栄養バランスです。どうしても、揚げ物や肉類の割合が多くなり、野菜や魚を摂ることが少なくなってしまいます。自炊をすることで、栄養バランスを意識したメニューを作って食べることができるようになります。
ただ、自炊していても自分の好きなものばかり作って食べていては栄養が偏る原因になりますので、レシピ本やネットのレシピサイトを参考にしながら、すべての栄養素を満遍なくとれるようにメニューを決めていきましょう。
料理のスキルアップになる
味付けや栄養バランスなどに配慮して料理を作っていると、自然と料理の腕前も上達します。いろんな料理を作ってみることで、食材の扱い方を知り、調理方法のレパートリーも増えていきます。
料理初心者の人には、手元の食材を入力するとおすすめのレシピを紹介してくれるレシピサイトがおすすめです。Googleでも、食材の名前+レシピと入れることで、たくさんのレシピが出てきます。最初のうちはこういったサイトを参考にしながらいろんな料理に挑戦してみましょう。
一人暮らしの自炊の難しいポイント
一人暮らしで自炊することは、実は家族数人分作るよりも難しい部分もあります。意外とやってみるまで気付かない部分もありますので、これから自炊を始める人はこれらのポイントも頭の片隅に入れておいてもらうといいかもしれません。
食材を余らせてしまう
一人暮らしで自炊する上で一番多い悩みが、食材を余らせてしまうということです。これに対する対策としては、とにかく何でも冷凍できるものは冷凍してしまう事です。肉や魚を冷凍できるのは皆さんご存知かと思いますが、キノコ類・トマト・もやしなど冷凍できないと思っていたものもほとんどの野菜は冷凍可能です。
その代わり冷凍する前の準備や解凍後の調理法などには工夫が必要な場合がありますので、試す前に一度調べてみてくださいね。一人暮らしを始めるときに、冷凍スペースが広い冷蔵庫を購入しておくとのちのち便利ですよ。
料理のレパートリーが少なく、飽きてしまう
一人暮らしで自炊を始めてすぐの頃はいろんな料理に挑戦したものの、しばらくすると面倒になりいつも同じような料理ばかり作ってしまうというのもよくあることです。特に一人暮らしでは自分が作ったものを自分で食べるので、なかなかモチベーションが上がりません。
こういうときは、作った料理をSNSに投稿してみるのもおすすめです。いつもより時間をかけて作った料理などは自分で食べておしまいではもったいない!他の人の自炊料理が見たいと思っている一人暮らしの人は多いはず。SNSに投稿してみることで、一人暮らし自炊仲間も見つかるかもしれません。
自炊をする時間が惜しい
一人暮らしをしている人は、仕事も頑張っている人だと思います。自炊をするのにあまりに時間がかかると、他のことをする時間がなくなってしまい、時間が惜しいと思うかもしれません。このような人には便利な調理家電をおすすめします。
例えば、電気圧力鍋・自動調理鍋は今、料理好きの人たちに人気の調理家電です。材料を入れたらあとはほったらかしでOKという電気圧力鍋や自動調理鍋は、予約調理機能が付いているものもあり、朝材料を入れておけば帰ってきたころに料理が完成しているということも。時間を有効に使えてレパートリーも増えるのでおすすめです。
一人暮らしで無理なく自炊をするために
一人暮らしで自炊を続けることは意外と大変なことです。仕事で忙しい中自分だけのために料理を作ることはなかなかやる気が出ないという時もあるでしょう。節約のためには必要なことだと思っていても、ついついサボってしまう時もあると思います。
ここでは一人暮らしでも無理なく自炊を続けていく方法について、いくつか紹介していきます。「自炊面倒だなー」と思ったときに、これらの方法をぜひ試してみてください。
SNSやアプリでレシピを探してみる
SNSやレシピアプリで新しいレシピを探してみると、今まで知らなかった調理方法や食材に出会えるかもしれません。特に、一人暮らしの人のために簡単に作れて節約にもなるレシピが、今はたくさんSNSにも投稿されています。ぜひこうしたレシピを見て試してみてはどうでしょうか。
他にもおすすめなのが、漫画に出てくるレシピを再現してみることです。「クッキングパパ」などの王道グルメ漫画に始まり、「きのう何食べた?」「舞妓さんちのまかないさん」などドラマ化もされているもの。「花のズボラ飯」は一人暮らしで簡単な料理を探している人にぴったり。きっと、読んだ後は料理が作りたくなるはずです。
レトルト・冷凍食品を活用する
レトルトや冷凍食品を活用することも、一人暮らしの自炊には欠かせません。例えば、レトルトのミートソースはそのままパスタにかけてもいいですし、ご飯にかけてチーズを乗せたらドリア風にというアレンジもできます。
野菜の冷凍食品は、野菜が高いシーズンだと生の野菜を買うより安い場合もありますので、節約面でも冷凍食品を上手に活用しながら自炊しましょう。
自炊するよりもお惣菜を買った方が安いケースもある
自炊が節約になるとはいっても、一人暮らしの場合はスーパーなどでお惣菜を購入したほうが安くなるケースもあります。
例えば唐揚げなどは、自分で作ると鶏肉、調味料、揚げ油などが必要で手間も費用もかかるのですが、お惣菜コーナーや唐揚げ専門店で買うと鶏肉と同じくらいの金額で買えます。
メニューによってはお惣菜を取り入れることで、作るのがちょっと面倒なメニューもお得に買えますよ。
たまには外食で気分転換を
いろんな方法で工夫しながら自炊を頑張っていても、たまには「今日は何も作りたくない!」という日がありますよね。そんな日は気分転換に外食しちゃいましょう。
節約にはメリハリが大事だとよく言われます。普段節約料理を頑張っているごほうびに、たまにはプロが作った料理をゆっくり味わうのもいいですね。
外食も良いですが、最近は宅配弁当という便利なサービスもあります。宅配弁当についてはこちらの記事で紹介しているので、ご参考ください。
一人暮らしで食費をなるべく抑えるためのコツ
一人暮らしで食費をなるべく抑えるにはいくつかコツがあります。一つ一つは小さい工夫ですが、毎日積み重なると大きな差が出るのが食費の節約です。
簡単に取り入れられるコツを紹介するので、生活に取り入れてお得に自炊しましょう。
安くて使いまわせる食材を選ぶ
毎日の料理に欠かせない食材の中でも、安くてどんな料理にでも使い回せる食材は一人暮らしの強い味方です。例えば豚こま肉は、カレーや肉野菜炒め、生姜焼き、野菜の肉巻きなどいろんな料理に活用できます。薄切り肉は火が通りやすいので調理に時間がかからないのもガス代の節約になりますよ。
野菜だとキャベツは日持ちが良く、生でも煮てもおいしい食材なので、一人暮らしでも無駄にならずに使い切れます。
他にも豆腐や納豆はそれだけでも一品になりますし、様々な料理にも使えます。納豆は冷凍もできるので特売のときにまとめ買いしておくといいですよ。
買い物はまとめて行く
毎日スーパーに買い物に行くよりも、数日分まとめて買い物すると節約につながります。なぜならば、スーパーに行くと必ず余計なものまで買ってしまうからです。特に空腹時にスーパーに行くとスナック菓子や菓子パンなど甘いものをついついかごに入れてしまいがち。
買物に行く日は週末など曜日を決めて、あらかじめ献立を決めて冷蔵庫をチェックし、足りない食材をメモに書き、書いたもの以外は買わないというのを徹底しましょう。
プライベートブランド商品・業務用を購入する
プライベートブランド(PB)とはスーパーなどが独自で開発した商品のことで、最近ではドラッグストアなどでも目にしますよね。いつも使っている有名メーカーの商品と同じようなものがお安く買えるので、上手に使わない手はありません。
品質や味は大丈夫なのかな?と不安に思って、ついCMで見かける有名メーカーのものを購入してしまうという人も多いでしょうが、PB品もそのメーカーと同じ工場で中身は作られていたりするので、味も遜色ないものが多いです。まだの人は一度試してみてはいかがでしょうか。
ふるさと納税を活用してお得に食材を手に入れる
ふるさと納税でもお得に食材を手に入れることができます。ふるさと納税の返礼品にはレトルト食品や冷凍食品も多く、全国各地の逸品が選ばれていて味もおいしいので、一人暮らしの人にもぴったりです。冷凍庫や収納スペースに余裕があれば、検討してみましょう。
1人暮らしの食費節約は、栄養不足に注意
一人暮らしで食費をなるべく節約しながら自炊しようとすると、節約を頑張りすぎて栄養不足になる人もいるようです。もともと一人暮らしの自炊はいろんな種類の料理を作るのが難しいので、栄養が偏りがち。さらに節約もとなると、栄養バランス度外視の食生活になりかねません。
1食のうちにバランスが取れなくても、1日トータルで取れていればOKと考え、主食・タンパク質・ビタミン類を3食のどこかで取り入れるようにしてみましょう。食事で難しい場合はジュースやサプリも適度に利用してみてください。
食事はすべての基本です。無理なく一人暮らしの自炊ライフを楽しみましょう。
まとめ
この記事では一人暮らしの自炊について、食費を節約しながら楽しく自炊を続ける方法などをまとめました。
これから一人暮らしで自炊をしようと思っている人や、節約のために自炊を始めようとしている人のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。