条件に合うアパートやマンションを見つけても、入居審査に通過しなければ賃貸借契約を結ぶことはできません。
賃貸物件の入居審査とは、貸主が借主に対して「部屋を貸しても問題ない人物か」「毎月の家賃の支払い能力があるか」などをチェックする審査です。
この記事では、賃貸契約の申し込みから審査結果が通知されるまでの期間がどれ位なのかを紹介します。
合わせて、審査期間が長くなる理由やスムーズに入居するためのポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次 -INDEX-
賃貸契約の入居審査期間
一般的に賃貸契約の入居審査期間は3~7日だといわれています。入居希望者が契約を申し込んでから結果が出るまでの流れは、以下の通りです。
- 不動産会社で入居の申し込みを行う
- 不動産会社から保証会社や大家さんへ書類が提出される
- 審査が行われる
- 審査結果が不動産会社へ連絡される
- 入居希望者へ審査結果が連絡される
3~7日の期間がかかる内訳は、不動産会社から大家さんへ書類を渡すのに約1日、関係各所への連絡に約1日、審査に約1日です。
もちろん審査期間は各物件により異なります。保証会社を通さず審査結果を大家さんが決める場合、即日で確認できれば最短1~2日で審査結果がわかることもあります。
物件により入居審査時にチェックされるポイントはさまざまですが、家賃の支払い能力が十分であるかどうかは必ず確認されます。
また、大家さんによっては家賃を滞納しなければ問題ないと考えている方もいますが、近隣住民とのトラブルを防止するため人間性を重視する場合もあります。
賃貸契約の入居審査期間が長くなる理由
賃貸契約の入居審査は一般的に3~7日で終了しますが、期間が経過しても結果が通知されないことがあります。
賃貸契約の入居審査期間が長くなる場合、以下の理由が考えられます。
- 書類の不備
- 繁忙期で確認時間を確保できない
- 担当者が連絡を忘れている
ここでは、一つずつ詳しく紹介していきます。
書類の不備
入居期間が長引く理由として多いのが提出書類の不備です。
賃貸契約の審査では、住民票、在職証明書、収入証明書、印鑑証明書などの書類が必要で、提出しなければ審査を進めることができません。
必要書類に不備がある、または誤った内容を記載していると審査が止まるため、期間が長引く理由となります。
書類に不備がないかは、前もって確認しておきましょう。
繁忙期で確認時間を確保できない
繁忙期で大家さんや保証会社が確認できないというのも、審査が遅れる理由で挙げられます。
不動産業界の繁忙期にあたる1~3月は、大学生の新入生や新社会人が増えるため、審査をスムーズに行うための人員が不足している場合があります。
また、繁忙期以外でもGWや年末年始は連休を取っている場合があるため、この時期に審査が被ってしまうと休み明けになるケースが多いです。
仮に賃貸物件を繁忙期に探さなければいけない場合は、審査期間が長くなることを事前に想定したスケジュールを組んでおくことをおすすめします。
担当者が連絡を忘れている
1週間を過ぎても審査結果が通知されない場合、不動産会社の担当者が関係各所への連絡を忘れている可能性もあります。
これは特に繁忙期で起こりやすい理由ですが、不動産会社の営業マンはいくつもの案件を同時に抱えているケースがあるため、抜け漏れがないとは言い切れません。
いつまでも経っても入居審査の連絡がこない場合は、担当者へ進捗状況を問い合わせてみることも一つの方法としておすすめです。
賃貸契約の入居審査期間を短くするポイント
賃貸契約の入居審査は、誰しもが早めに結果を知りたいと思うもの。住めるかどうか確定できなければ、新居へ引越すための準備を進められません。
賃貸契約の審査期間を短くするためのポイントは以下の通りです。
- 閑散期を狙う
- 事前に必要書類を集めておく
- 担当者へ小まめに連絡する
- 確認連絡が入る旨を伝えておく
- 大型連休の周辺は避ける
ここでは、一つずつ詳しく紹介していきます。
閑散期を狙う
閑散期の賃貸契約では、入居審査期間が短くなることがあります。
一般的に不動産業界の閑散期は、6~8月だとされています。1~3月の繁忙期が終わり、梅雨や猛暑で作業が大変になる時期は、引越しを考える人も減ります。
繁忙期は大家さんや保証会社の人が審査時間を確保できず、後回しにされることで期間が長引くケースがありますが、閑散期であればこのような心配はありません。
事前に必要書類を集めておく
物件や不動産会社により異なりますが、一般的に賃貸契約の審査では以下の書類が必要です。
- 入居申込書
- 身分証明書
- 住民票
- 収入証明書
- 印鑑証明書
- 残高証明書
- 連帯保証人の身分証明書・収入証明書
入居希望者の状況や不動産会社により必要書類は異なりますが、職業や収入を証明するための書類は必要になる場合が多いです。
これらの書類は必須であるということを前提に用意しておけば、よい物件を見つけた時にすぐに審査を受けられるため時短につながります。
担当者へ小まめに連絡する
不動産会社の担当者へは、2~3日ペースで小まめに連絡を取ることをおすすめします。
近年では電話だけではなく、メールやLINEでやり取りができる場合が多いです。担当者へ連絡すれば、審査が今どこで止まっているのかを教えてもらえます。
また、小まめに連絡を取っておけば担当者の連絡忘れを防ぐことができ、書類に不備があった場合もすぐに修正ができるため、審査期間を短くすることが可能です。
確認連絡が入る旨を伝えておく
賃貸審査では、職場や連帯保証人へ在籍確認や意思確認の電話をかける場合があるため、事前に関係者へ連絡がある旨を伝えておくとスムーズに話が進みます。
在籍確認や意思確認が取れなければ審査がストップしてしまうため、「引越しをするから不動産会社から連絡がある」と伝えておきましょう。
中には、知らない電話番号からの着信は受け取らない、またはかけ直さない方もいます。不在の場合はかけ直す必要があるため、双方で齟齬がないようにしておきましょう。
大型連休の周辺は避ける
営業している会社もありますが、一般的に大型連休は定休日の場合が多いです。
12月30日から1月3日までの年末年始、4月29日から5月5日までのGWは、平日も休みにして大型連休にすることがあります。連休中は営業していないため審査は進みません。
そのため、早く賃貸契約の審査結果を知りたい場合は、大型連休前は避けることをおすすめします。とはいえ営業している場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
賃貸契約の入居審査期間、審査が長くなる理由、短くするポイントを紹介していきました。
一般的に入居審査期間は3~7日ですが、書類の不備や繁忙期、担当者の連絡忘れなどの理由で長引くことがあり、状況により日数は異なります。
少しでも審査期間を短くしたいのであれば、閑散期を狙い大型連休前を避ける、事前に過不足なく必要書類を揃えてく、担当者との意思疎通が重要です。
特に、保証会社ではなく連帯保証人を用意するケースでは、在職確認や意思確認で連絡を取る必要があるため、事前に連絡がある旨は伝えておきましょう。
最近では不動産会社の担当者とLINEでつながり、気軽にやり取りができることが多いため、審査の進捗状況は逐一確認することも可能です。
これから新しい家を探そうと考えている方、または申し込み後の入居審査期間が長くて心配だという方は、この記事を参考にしていただければ幸いです。