一人暮らしを検討するタイミングは転勤や進学などさまざまなタイミングでおこります。それでは、福岡で一人暮らしを行う場合、費用はどれぐらいかかるのでしょうか。
一人暮らしというと、やりくりするのがむずかしいと考える方も多いかもしれません。しかし、一人暮らしを行う時は節約のポイントをおさえるだけでグッと支出を減らすことも可能です。
福岡で一人暮らしを行う際の費用の相場や、節約のコツを紹介します。節約しながらも一人暮らしを充実させ満喫していきましょう。
目次 -INDEX-
福岡県の居住エリアごとの家賃相場
ご存知でしょうか?福岡は地理的や歴史的、経済的な特徴から「福岡」「北九州」「筑後」「筑豊」という4エリアに地域が分けられています。家賃相場が最も高いのが「福岡エリア」次いで「北九州エリア」「筑後エリア」「筑豊エリア」の順と言われています。
4つの地域の中でも、間取りや築年数、建物の種類や設備、不動産の需要状況によって多少家賃相場も異なるため、自身の収入や生活スタイルに合わせてまずは居住エリアを選定することが肝心です。
福岡エリアの家賃相場
福岡エリアは、九州の中枢機能が集積しているエリアです。福岡県の4つのエリアの中で最も家賃相場が高いエリアでもあります。家賃相場はエリアの中でも多少は前後しますが、1Kの間取りで5万円前後と言われています。
福岡市周辺は、大都市の活力を持ちながらも自然もあり、とても良い居住環境が整っている地域と言われています。
北九州エリアの家賃相場
北九州エリアは、九州の中で工業や技術集積を有している地域です。もしかすると会社の転勤で異動が命じられる地域として多いエリアかもしれません。
北九州エリアの家賃相場は、4万円前後が目安と言われています。
筑後エリアの家賃相場
筑後エリアは豊かな自然と農林水産業、地域産業や商工業といったさまざまな産業や文化などに満ちた地域です。筑後エリアには、久留米駅、筑後船小屋駅、新大牟田駅といった3つの九州新幹線の駅があるため福岡の郊外エリアにもあたりますが便利な地域です。
なお、筑後エリアの家賃相場はおおむね3万円です。
筑豊エリアの家賃相場
筑豊エリアは現在産業基盤や生活環境の整備が進められいる、大きく転換期を迎えようとしている地域です。また、地域が一丸となって筑豊産業の活性化に取り組んでいます。
筑豊エリアの家賃相場も約3万円前後が目安と言われています。
福岡の一人暮らしにかかる費用の内訳と節約ポイント
福岡市都心部 |
福岡市郊外 |
福岡市外 |
|
家賃(間取1K) | 51,000円 | 40,000円 | 37,000円 |
食費 | 38,410円 | 38,410円 | 38,410円 |
水道・光熱費 | 11,383円 | 11,383円 | 11,383円 |
交通・通信費 | 10,103円 | 10,103円 | 10,103円 |
教養・娯楽費 | 17,106円 | 17,106円 | 17,106円 |
交際費 | 12,951円 | 12,951円 | 12,951円 |
支出平均 | 140,953円 | 129,953円 | 126,953円 |
総務省の統計局による単身世帯の家計消費状況調査を参考に福岡県の一人暮らしでかかる費用の目安を福岡市の都心部(福岡市中央区)、福岡市郊外(福岡市東区)、福岡市外(久留米市)の3つに分けて算出しました。
上記の表は家賃以外の支出は同じです。したがって家賃にかける費用によって1ヶ月あたりの支出を増やすことも、減らすことも可能であると言えるでしょう。
家賃の節約ポイント
福岡で一人暮らしをする際に、一番気にする支出は家賃です。家賃は固定費となり毎月に決まって払う必要のある費用です。一人暮らしの場合、手取月収の約3割が家賃に充てられる費用とも言われています。
自身の収入に見合った家賃の家を選ぶことがゆとりある一人暮らしを行うポイントとなります。賃貸の家と言っても築年数や駅からの距離、設備などによって家賃が大きく変わってきます。住む家を選ぶ際には自分の予算と、希望に優先順位をたてた上で選ぶようにしましょう。
また家賃は不動産の需要状況や時期によっては、値下げの交渉ができるタイミングもあります。契約時や、契約更新時などに家賃の値下げについて交渉するのも良いでしょう。
食費の節約ポイント
一人暮らしで自炊を行う場合は割高になりやすいとも言われています。しかし、比較的安価で手に入れやすい旬の食材や、地産地消等の食材を選んだり、大容量パックを購入し冷凍して使用するなど、食費を節約する方法はたくさんあります。
特に一人暮らしをする人は、学生の方や働いている方が多いので、昼食はお弁当を持参することでランチ代の節約にもつながります。また、外出時にコンビニのコーヒーや、自動販売機などで飲み物を購入することも控え、飲み物は自宅から持参することで節約につながります。
なお、健康がいちばんの節約です。特に食事は健康状態に直結する部分なので、食費の無理な節約は控え、栄養をしっかりと考えた食生活を行うように心がけましょう。
水道・光熱費の節約ポイント
昨今、急激な物価高に伴い電気代をはじめとした水道光熱費が高騰しています。一人暮らしの場合、洗濯はまとめて行う、水道はだしっぱなしにしない、湯船にペットボトルに水をいれたものを沈め湯量をかさましすることで水道代の節約も可能です。
また、ガス代についてはプロパンガス(LPガス)と都市ガスでは、都市ガスの方が安いと言われているため、一人暮らしの物件を選ぶ時には極力都市ガスの物件を選ぶことをおすすめします。また、無駄にお風呂の追い焚き機能を使用しない、調理時に火の通りにくい食材は電子レンジで加熱してから調理するとガス代の節約につながります。
電気代は、電力量の高いと言われるエアコンの使用をさけ、こたつや扇風機を使用する、エアコンはこまめに清掃するなど心がけましょう。
こちらの記事では、東京で一人暮らしを行う場合の水道光熱費について解説している記事ですが、水道光熱費の節約方法も解説しているのでよろしければご参考ください。
交通・通信費の節約ポイント
交通費や通信費も一人暮らしには必須な支出のひとつでしょう。しかし、交通費や通信費も工夫することで、節約することは可能です。
たとえば、一駅から二駅程度であれば健康のためにも歩く、通勤や買い物には自転車を使うなどすることで健康維持と節約の一石二鳥です。
一人暮らしの通信費で一番大きいのは、スマホにかかる費用ではないでしょうか。現在では使用するデータ量にもよりますが、格安スマホにすることで月のスマホ代を1,000円程度におさえることも可能です。ネット回線とスマホ代を同じ会社にまとめることで値引きされるケースもありますし、スマホのプラン等は使用状況によって再考し変更すると良いでしょう。
教養・娯楽費の節約ポイント
教養と娯楽費については、収入に合わせてある程度予算を変動させることをおすすめします。たとえば会社員の一人ぐらしの場合、ボーナスが出た時に半年分の娯楽費を用意するなどし、無駄遣いせず計画的に娯楽費を使用することをおすすめします。
また、自己研鑽やスキルアップにかかせない教養費ですが、最近ではオンライン学習というスタイルも主流になってきており、リーズナブルに学習できる環境も整ってきました。さらには、YouTube等の動画サイトでも学べる動画もたくさんあるため、自身の希望に合わせた学習方法などを取り入れましょう。
その他費の節約ポイント
その他にかかる費用とは、上記であげた以外の費用全般を指します。たとえば日用品費や被服費、医療費などです。
毎月必ずかかる費用ではありませんが、たとえば日用品費はまとめ買いや定期便を利用する、ドラッグストアのポイントアップデーを狙う、被服費はアウトレットを利用したり、新品にこだわりがなければメルカリ等のフリマサイトを利用するのも良いでしょう。
また、医療費については極力体調を崩さないように、日ごろから食生活には十分に気をつけ、規則正しい生活を心がけましょう。
福岡で一人暮らしをしながら貯金するコツ
簡単そうに見えてなかなか上手くいかない生活費のやりくり。一人暮らしを行いながらも、生活費のやりくりを工夫することでしっかり貯金している人もたくさんいます。
実際にはどのように貯金していけばよいのでしょうか。一人暮らしを行う際の貯金のコツを3つお伝えします。
貯金するコツ①生活費を見直す
一人暮らしを行なって貯金ができないと悩んでいる人はまずは家計簿をつけてみましょう。3ヶ月ほど継続してつけてみることがポイントです。
自分が何にお金をたくさん使っているのかが目に見えるため、振り返り反省に活かすことができます。また、固定費を定期的に見直すことも重要です。月々のやりくりがきつい状況であれば、家賃更新時などのタイミングで家賃相場の低いエリアへの引越しなども視野に入れると良いでしょう。
また、生活費については家計簿をつけ食費や交際費など変動する支出についても、1ヶ月あたりに使用できる予算をたてることで日々予算を意識してお金を使うことができるのでおすすめです。
貯金するコツ②ポイ活を取り入れる
ポイ活とは、ネットショッピングや実店舗を利用する際にポイントを貯めたり、貯まったポイントを活用することを指します。買い物をするときは、ポイントアップデーを利用することでよりポイントを貯めることができます。
現金ではなく、クレジットカードを優先的に使用することでクレジットカードのポイントを貯められることができるので、支払い方法のひとつとして検討しても良いでしょう。しかし、クレジットカードはお金が減るのが利用するタイミングで見えるわけではないため、家計管理初心者はクレジットカード支払いよりも、現金払いやデビットカード支払いなどが良いかもしれません。
貯金するコツ③先取り貯金を心がける
月々の予算をたてる前に、先に貯金してしまうこともおすすめです。先取り貯金を行うことで残った金額でやりくりしようと考えます。特に、使ってしまう心配のある人は定期預金など簡単には引き出すことのできない預金方法を利用することも確実に資産を増やす方法の一つです。
特に会社員で会社に財形貯蓄制度がある場合は、積極的に利用すると良いでしょう。
まとめ
福岡で一人暮らしを行う際は、「福岡」「北九州」「筑後」「筑豊」といった4つのエリアから、自分の生活スタイルや利便性も踏まえて検討し、それぞれのエリアの家賃相場も理解した上で一人暮らしを行う場所を選ぶことが、ゆとりある生活を送るためのポイントです。
そうはいっても、賃貸住宅の場合は住み替えしやすいという利点もあるため、自身に合った家を柔軟に選び福岡での一人暮らしを充実させてください。