軽量鉄骨の防音性能はどれくらいある?チェックポイントや騒音対策も紹介

軽量鉄骨 防音

賃貸物件を借りる際に、防音性が気になるという方も多いでしょう。

防音性能を左右する住宅の構造に、軽量鉄骨があります。基本的な部分が金属で構成されていることもあり頑丈で品質も安定していますが、防音性能については高いといえません。

この記事では、軽量鉄骨の特徴や重量鉄骨造との違い、防音性をチェックするポイントや自分でできる防音対策を紹介します。

軽量鉄骨造とは?

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軽量鉄骨造とは、鉄骨造の種類の一つで主要な骨組みに形鋼が使われています。

構造材に使用する鋼材の厚さが6mm未満のものを軽量鉄骨造といい、戸建住宅やアパート、店舗などに多く採用されています。

ちなみに、建物の構造には以下の種類があります。

建物の構造
  • 木造(W造):主要な骨組みに木材が使用されている構造
  • 鉄筋コンクリート造:鉄筋とコンクリートを組み合わせて造られた構造
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造:鉄骨の柱の周りに鉄筋を組んでコンクリートを施工した構造
  • 鉄骨造:主要な骨組みに形鋼が使われている構造

このうち鉄骨造は、軽量鉄骨造と重量鉄骨造に分けられます。

軽量鉄骨造はプレハブ工法によって建てられることから、あらかじめ工場で製造されているパーツを現地で組み立てるのが一般的です。

そのため、職人による技術差が生じにくく、品質が安定しているという特徴もあります。

以下の記事では、鉄筋コンクリート造(RC造)物件の防音性や特徴、騒音トラブルを防ぐ物件の選び方を詳しく解説しています。興味がある方は、合わせてご覧ください。

鉄筋コンクリートの防音性は高い?騒音トラブルを避けるための物件の選び方とは

軽量鉄骨造の耐久性

軽量鉄骨造は、鋼材の厚みによって以下のように耐用年数が変わります。

  • 4mm以上:34年
  • 3~4mm:27年
  • 3mm未満:19年

これらは税制上の規定であり、実際の耐久度は異なるため注意が必要です。同じ厚さの鋼材で作られている軽量鉄骨造でも、メンテナンスや周囲環境によって建物の寿命は変わります。

軽量鉄骨造の防音性能

軽量鉄骨造の防音性能は木造住宅と同程度、もしくは少し高いレベルとなっています。

骨組みが鉄骨と木の違いだけであり、床や壁の構造が同じであれば防音性能に大きな違いはありません。上階からの足音や隣からの話し声などが聞こえてくることもあるでしょう。

重量鉄骨造になると軽量鉄骨造に比べて防音性はやや高くなります。これは、重厚な壁を施工することができるためです。

鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造については、軽量鉄骨造に比べると防音性ははるかに高くなっています。

これは重量のあるコンクリートを隙間なく流し込むことによって床や壁、天井が強固になり、音を遮る力も強くなることが理由です。

重量鉄骨造との違い

鉄鋼造の中でも厚さ6mm以上の鉄骨が使用されているものを重量鉄骨造といい、強度に優れていることから3階以上のマンションやビルなどに多く使用されています。

軽量鉄骨造に比べると、コストが高くなることや地盤の補強工事が必要になるなどの違いがあります。また、戸建住宅ではほとんど使用されていません。

軽量鉄骨造の防音性をチェックするポイント

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軽量鉄骨造の防音性は木造住宅と同程度ですが、建物の構造や床、壁の素材などによって差が生じます。

そのため、物件を選ぶ際には内見したときに防音性がどれくらいあるかをチェックすることが大切です。

ここでは、軽量鉄骨造の防音性をチェックするポイントを紹介します。

壁やドアをノックして確かめる

響く音の違いから壁の厚さや構造の違いを確認することができます。

ノックする際には、外壁に面している壁や隣の住戸との間を仕切る壁を軽くノックし、コンコンと軽い音がする場合は防音性の低い壁です。

一方で、ゴンゴンと低い音がする場合や振動が少ない場合は壁の中に吸音材が入っている可能性が高く、防音性も高いといえます。

また、玄関のドアも外に音が漏れることを防ぐ役割があり、重量感があるほど遮音性に優れているといえます。

壁やドアをノックする行為は隣の部屋の人に迷惑になる可能性もあるため、不動産会社の担当者に確認を取ったうえで行うようにしましょう。

ドアや窓に隙間がないかを確認する

築年数の古い建物になると窓枠とガラスとの間に隙間ができるため、建付けがよく隙間のない窓かどうかをチェックしましょう。

隙間があると音が出入りしやすくなるため、防音性能が低下してしまいます。また、隙間が空いているかどうかは、室内で音を出したときの反響で確認することも可能です。

例えば、室内で強めに手を叩いた場合に強い反響が返ってくる場合は、壁・床・天井が強固に構成されているといえます。

窓の厚さを確認する

窓は厚さがあるほど防音性が高くなります。

そのため、防音性をチェックするときは窓ガラスを横から覗いてガラスの厚みをチェックしましょう。

一般的な窓ガラスの厚みは3mmから6.8mmですが、最近は2枚のガラスの間に空気層を設けたペアガラスも使用されています。

薄いガラスが使われていると部屋の外に音が漏れやすく、外部の騒音も入ってきやすくなるため、内見時には窓の厚さもチェックしておきましょう。

周辺に騒音の出る施設がないか確認する

内見時には周辺の環境をチェックすることも大切で、静かな場所か賑やかな場所かを確認しましょう。

自分が音を出す場合だと賑やかな場所の方が騒音になりにくくなりますが、騒音が気になる場合は静かな方が住みやすいです。

騒音の出る施設としては繁華街やショッピングセンター、幹線道路、空港、保育園などが挙げられます。また、近くに大きな病院があると深夜に救急車の音が気になることもあります。

気に入った物件がある場合は、曜日や時間帯を変えて周辺をチェックすることが大切です。

軽量鉄骨造の防音性能を高める方法

軽量鉄骨 防音

どれだけ内見で細かくチェックしても、実際に住んでみると騒音が気になることもあります。ここでは、防音性能を高める方法を紹介します。

防音マットや厚手のカーペットを敷く

移動時の足音や子どもの走る音などは、防音マットや厚手のカーペットを敷くのがおすすめです。

防音マットはさまざまなサイズがあるため、どの世帯でも取り入れやすく、その上にカーペットを敷くと防音性能がより高まります。

また、防音マットやカーペットは壁にぴったりとつけて隙間がないように敷くこともコツです。

防音シートを貼る

隣の部屋から声が聞こえてきたり、物音が大きく聞こえたりする場合は、壁の防音性が低い可能性があります。

このような場合は、重量のある防音シートを貼って壁の振動を吸収する吸音パネルを置くと、防音性が向上するためおすすめです。

防音シートはネット通販やホームセンターで手ごろに購入できます。

賃貸の場合は退去時に原状回復できるように、家具の裏に貼り付けるシートタイプを選び、防音パネルについては壁に立てかけるタイプを選ぶことがコツです。

また、窓際については防音カーテンをつけることによって防音性を高めることもできます。

大型家電には防振マットを付ける

洗濯機や冷蔵庫などの振動や音がでる大型家電の下には、防振マットを付けるのも防音対策の方法の一つです。

防音マットは振動による衝撃を軽減する効果があるマットのことで、ゴムやエラストマー、高密度の多孔質材料が使われています。

床の振動を抑えることによって、階下に音が響くのを防ぐことができます。

まとめ

軽量鉄骨は戸建住宅やアパート、店舗などに多く採用されている構造で、木造住宅と同程度、もしくはそれよりも少し高いレベルの防音性があります。

床や壁の構造によって防音性能は異なるため、軽量鉄骨の物件を検討している場合は内見時にチェックしておきましょう。

また、すでに軽量鉄骨の建物で生活している場合も、防音マットや防音・防振シートを使うことで騒音を防ぐこともできます。

軽量鉄骨の防音性能が気になる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

Homeeeマガジン編集部

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